グレートデンの性格や特徴は?初心者に向けた飼い方も
グレートデンの性格
「優しい巨人」とも呼ばれるグレートデン。 その名の通り、優しく温和で友好的な性格をしています。飼い主への忠誠心が強く、赤ちゃんや小さなお子さまにも優しく接することができます。人間の大人並の体格をしているので、子どもから見ても頼れる存在となるはずです。
家族以外の人や生き物に対しても、やや控えめではありますが気を配ることができ、攻撃性もありません。
大型犬特有のおおらかさを持った、威厳のあるワンちゃんです。
グレートデンの大きさや体重
グレートデンは、アイリッシュウルフハウンドに次いで体高のある犬種です。「世界一体高の大きな犬」としてギネスブックに載っていたこともあるほど。まさに「超大型犬」に該当します。そしてその体重は、オスが54~90kg、メスが45~59kgとされています。 個体差が大きいですが、基本的に大人の人間よりも大きく成長するということです。グレートデンの子犬をお迎えする際には、将来自分よりも大きくなるかもしれないことを理解した上でお迎えするようにしましょう。
体高
70~80cm
体重
オス:54~90kg
メス:45~59㎏
グレートデンの歴史と原産国
グレートデンは愛犬国として知られるドイツ原産の犬種で、別名「ジャーマン・マスティフ」とも呼ばれます。「グレートデン」という名前は「グレート=大きい」「デン=デンマークの」が由来となっていますが、原産国のドイツでは「ドイチェン・ドッゲ」が正式名称のようです。グレートデンの祖先は、マスティフだと推測されています。 祖先となった犬は400年以上前から猟犬や軍用犬として人間のそばで活躍しており、中でも大きな体を活かしたイノシシ猟で重宝されていました。
そしてその後1880年に、ドイツのショーでグレートデンのスタンダードが初めて定められました。
日本には明治時代頃に入ってきたといわれており、洋犬の中では比較的早めです。
グレートデンの毛色の種類
毛色は単色がブラックとブルー、その他フォーン、ブリンドル、ハールクイン(白地に黒または青灰色の斑)の、合計5種類が認められています。フォーンとブリンドルの場合、ブラックマスクが好ましいとされています。
食事量や回数
グレートデンは体が大きい分、食事量も想像以上になります。目安として、体重60kgのグレートデンの例をあげます。 1日に必要なカロリーは、なんと約2400Kcal。成人男性の平均2200Kcal前後(農林水産省『一日に必要なエネルギー量と摂取の目安』より)よりも多いカロリーが必要ということが分かります。フードの量は商品によりますが、平均すると1日約630gほどとなり、1ヶ月に必要なフード量は約19kgです。 グレートデンの飼育環境以外に、フードの保管場所も確保する必要がありますね。
食事の回数は子犬や老犬で1日3~4回、健康な成犬であれば1日2回に分けて与えるのが基本です。
ただしグレートデンは大きな体に胸が深い体型をしているので、胃捻転や胃拡張になりやすいといわれています。一気食いをするワンちゃんであれば1回に与える量を数回に分けるなど、工夫して与えるようにしてください。ドライフードであれば、ふやかして与えるのもおすすめです。
食後すぐの運動も胃捻転の原因となるので、ごはんのあとはゆっくり休ませるようにしましょう。
散歩時間や運動量
1日2回、1回最低でも1時間ほどの散歩を行いましょう。ドッグランに連れて行っても喜んでくれるはずですが、他のワンちゃんよりも体格が大きいことが考えられるので、思わぬトラブルが発生しないように社会化がきちんとできてからが理想です。
また生後1年未満くらいのグレートデンはぐんぐんと大きく成長していきますが、この間は骨格が未完成のため、長時間の激しい運動をさせると体型に異常が出る可能性があります。 ドッグランで思いっきり走らせるなどは、子犬期は控えたほうがいいかもしれません。
お手入れについて
短毛なので、毎日のケアはタオルで体を拭いてあげる程度でOKです。ブラッシングは週1回程度でも毛が絡まったりすることはないでしょう。ただし、体の大きさを考えると楽とはいえないかもしれません。
グレートデンは国によっては断耳が行われますが、断耳していないグレートデンであれば垂れ耳なので、耳が蒸れやすくなっています。耳のケアも定期的に行うようにしましょう。
シャンプーは月1回が理想です。サロンで行う場合、超大型犬は対象外であったり高価格になる店舗も多いので、確認してから行くようにしてくださいね。
しつけについて
グレートデンは温和で辛抱強いので比較的しつけやすい犬種です。成犬になると人間の力で制御するのは難しくなるので、早い段階からのしつけが必須になります。アイコンタクトや「オスワリ」「マテ」「フセ」など、コントロールできるしつけを必ず行うようにしましょう。
まとめ
グレートデンを飼育するためには、広い環境の確保や飼育にかかる費用など、ハードルがたくさんあります。しかしそれを乗り越えられれば、頼もしいパートナーとなるワンちゃんです。しっかり信頼関係を築けるよう、お迎え前にグレートデンについて理解を深めておきましょうね。
また5★評価いただきありがとうございます。
仔犬との生活楽しんでいただけて、とても嬉しいです。