サモエドの性格や特徴は?初心者に向けた飼い方も
サモエドの性格
サモエドは、その微笑んでいるような顔立ちからも分かるように、優しく温和な性格の犬種です。誰に対してもフレンドリーで、子どもの遊び相手にもなるほど落ち着きがあり辛抱強さも持ち合わせています。社交的で人見知りをしないため家庭犬としてとても飼いやすい犬種である反面、番犬としては期待できません。
甘えん坊で寂しがり屋なところがあるので、できるだけひとりにはせず一緒にいてあげてください。
ただし、頑固なところもあるので、子犬の頃からしつけておきましょう。
サモエドの大きさや体重
もふもふの被毛のため、一見すると太っているようにも見えるサモエドですが、実際は骨太で筋肉が発達した、たくましい体つきの犬種です。スタンダードとされている理想体高は、オスで57cm、メスで53cm(ともに許容範囲は上下3cm)となっており、オスの方がやや大きくなっています。ちなみに、体高とは地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するサイズです。
また、体重はオスメスともに16~30kgで、大型犬に分類されます。
サモエドの歴史と原産国
サモエドという犬種名は、シベリアの遊牧民族サモエド族が由来です。このサモエド族とともに生活し、猟犬や暖房代わりにも用いられた犬が、現在のサモエドの祖先とされています。辺境の極北が原産ということで、交雑する機会が少なかったため、極めて原始犬に近い珍しい犬種です。
サモエドが世界で知られるようになったのは、19世紀後半に動物学者がサモエドをイギリスへ持ち帰ったことがきっかけです。その後、北極・南極大陸遠征で活躍したことで世界で知られていくことになりました。
そして、1909年に最初のスタンダードが作成され、1912年にはイギリスケネルクラブがサモエドを正式な犬種として認定し、現在にいたります。
サモエドの毛色の種類
白い犬というイメージが強いサモエドですが、毛色は白だけというわけではありません。スタンダードとして認められているサモエドの毛色は、ピュアホワイトやクリーム、あるいはホワイトにビスケットが入っているものとされており、薄いブラウンは許容されていません。
食事量や回数
大型犬であるサモエドは、身体のサイズに比例して食事量も大きく変わります。1日の食事量は、ドッグフードのパッケージに記載された内容を基本に、生後8~12ヶ月頃は220~390g、成犬には130~390g程度の食事量を1日の目安にしましょう。
1日の食事回数はライフステージによって異なります。
まだ身体が発達していない子犬の頃は3~4回に分けて、成犬になったら1日2回に分けて与えるようにしましょう。
また、サモエドは胃捻転を起こしやすいため、1回に食べる量はあまり多くならないように心がけてください。
散歩時間や運動量
サモエドは運動が大好きな大型犬で、筋肉質な身体を維持するためにも多くの運動量が必要です。具体的には、毎日1回30分程度のお散歩を、朝夜2回。これは距離に換算すると、1回3km程度のお散歩になります。都合が悪い場合は、1回1時間程度のお散歩をしてあげてください。
また、散歩だけでなく週1回程度、広い公園やドッグランで思いきり走らせてあげられれば、運動欲を満足させてあげることができるでしょう。
お手入れについて
サモエドは寒い地域で生まれた犬種なので、寒さには強い反面暑さには弱いという特徴があります。夏はエアコンを点けっぱなしにして、快適に過ごせるよう室温を調整してましょう。また、散歩する時間は極力涼しい時間帯に出かけるようにしてください。
犬種としての魅力でもある白くて長い被毛は、寒さから身を守るため毛が密集しており、ダブルコートなので換毛期には大量の毛が抜け落ちます。そのため、抜け毛処理のためにも毎日のブラッシングは欠かせません。
特に換毛期にブラッシングをサボると、すぐに毛玉ができてしまうので、耳の後ろや足の付け根など擦れやすい部分を中心に丁寧にブラッシングしてあげてください。
しつけについて
大型犬であるサモエドは、成犬になると成人男性の力でも抑えられない場合があります。そのため、まだ身体が小さい子犬の頃に行動をコントロールできるようにしっかりとしつけてください。また、食欲旺盛なサモエドは、放っておくとフードを一気食いして腸内にガスがたまることがあるので、一気食いしないように食事の仕方もしつけておくと良いでしょう。一気食い防止用の食器を活用するのもおすすめです。
しつけは厳しく、それ以外は優しく接してメリハリをつけることで、信頼関係を築いていきましょう。
まとめ
サモエドは『サモエドスマイル』をはじめ、もふもふな毛など、その独特な魅力の虜になっている方は多いようです。落ち着きがあり人懐こい性格でしつけもしやすいため、ペット初心者でも無理なく飼育ができる大型犬種といえるのではないでしょうか。