ジャックラッセルテリアの性格や特徴とは?初心者向け飼い方について
小型犬ながら大型犬並みの体力・運動能力を持つジャックラッセルテリアは、とても活発で好奇心旺盛な犬種です。
一緒にスポーツを楽しんだり、散歩するのが好きな飼い主さんにはピッタリなワンちゃんです。
ジャックラッセルテリアの性格は?
活発で好奇心旺盛、遊ぶのが大好きなジャックラッセルテリアは、無邪気で明るく、一緒にいるだけで元気にしてくれます。
狩猟犬にルーツを持った犬種らしく、高い体力と運動能力を持ち、大型犬並みの散歩が必要な犬種です。
頑固で負けず嫌いなところがあり、十分なしつけができていないと、自分からケンカ売るようなこともあるかもしれません。そこまでは行かなくても、小動物を見ると追いかける習性があるので、注意が必要です。
反面、賢さと素直さを合わせ持っており、飼い主がしっかりリーダーシップを取ることができれば、しつけはそれほど難しくないでしょう。
狩猟犬らしく、吠えやすく噛みつきやすい性質を持っているので、子犬の頃にしっかりしつけて、問題行動を抑える必要があります。
ジャックラッセルテリアの特徴と魅力
ジャックラッセルテリアは、小型犬らしからぬ体力と運動能力を持ち、常に何かを探しているような好奇心いっぱいの性格の犬種です。一緒に生活していれば、行動を眺めているだけで楽しませてくれるでしょう。
ジャックラッセルテリアの平均的なデータ
大きさ(体高) |
25~30cm |
体重 |
体高5cmに1kgが相当
25cmなら約5kg
30cmなら約6kg |
平均寿命 |
13~16歳 |
原産国 |
イギリス |
ジャックラッセルテリアの歴史
ジャックラッセルテリアの始祖は、1800年代にイギリスのデボンという地域に住んでいた、ジョン(ジャック)・ラッセル牧師が譲り受けた、キツネ狩り用の狩猟犬といわれています。
ラッセル牧師はキツネ狩り用の狩猟犬としての特徴を伸ばすため、フォックステリアの血統を持つこの犬をビーグルやボーダーテリア、ブルテリアなどと交配させました。
その後、オーストラリアに渡り、ウェルシュコーギーとの交配により、現在のジャックラッセルテリアになったといわれています。
ジャックラッセルテリアにはどんな毛色がある?被毛の特徴も
ジャックラッセルテリアは、3種類の毛色と3種類の被毛のタイプを持つ犬種です。
被毛のタイプによってお手入れが変わるので、毛色と合わせてどの被毛のタイプを迎えるのか選択肢が多い犬種といえます。
ジャックラッセルテリアの毛色は3種類?
ジャックラッセルテリアの毛色は、全てホワイトがベースとなっており、そこに黒や茶の模様が入ることで印象が大きく変わります。
毛色の種類は、白と茶のホワイト&タン、白と黒のホワイト&ブラックという2色で構成された毛色に加え、3色全てで構成されたトライカラーと、白一色のホワイトが存在します。
被毛はスムース、ラフ、ブロークンの3タイプ
ジャックラッセルテリアは、毛色だけでなく被毛の種類も異なる3種類が存在します。
数mm~1cm程度の短く硬い毛質で最も抜け毛が多いスムースコートと、2.5~5cm程度の緩くウェーブがかったワイヤーヘアのラフコート、双方の中間といったタイプのブロークンコートの3つです。
この3種類は、どれも被毛の性質が違うため、お手入れの仕方、抜け毛対策もタイプによって異なります。
ジャックラッセルテリアの平均的な値段は?飼育にかかる費用も
子犬を迎えるにあたり、無視できないのがお金の問題です。
決して安くない初期費用だけを気にする方もいますが、ワンちゃんを迎えた後に発生する費用も無視はできません。
では、ジャックラッセルテリアとの生活にはどの程度のお金があれば良いのでしょうか。
ジャックラッセルテリアの平均的な販売価格
ブリーダーナビで掲載しているジャックラッセルテリアの平均価格は約 33万6,094 円でした( 2022年2月2日 時点)。
しかし、ワンちゃんの販売価格には定価が存在しないため、一概にこの値段が適正とは言い切れません。単純に犬種の人気だけでなく、仕入れルートなどのお店の事情、ワンちゃんの特徴などの要因を考慮して決められます。
特に大きな判断材料が毛色や大きさといったスタンダード(標準)です。
ジャックラッセルテリアの飼い始めと年間で発生する費用
ペットを飼うにあたり、事前にお金のことはクリアしておく必要がある問題といえます。
まとまったお金が必要となる初期費用だけでなく、迎えてからかかる生活費も把握しておきましょう。
ジャックラッセルテリアを迎える初期費用
ジャックラッセルテリアとの生活にかかる年間費用
※価格は目安です
ジャックラッセルテリアの飼育に必要なものは?
ワンちゃんも人間同様、生活するために環境を整えてあげる必要があります。
当然ですが、犬と人間は違う動物なので、人間用の物ではなく、犬には犬用の生活用品を揃えてあげなければなりません。
ここでは、迎える前から準備しておきたいグッズと飼い始めてから揃えていきたいものに分けて、それぞれご紹介します。
お迎え前に必要なものは?
寝床
迎えた子に安心して眠ってもらうために、あらかじめ用意しておきたい物の1つです。
そのため、最初はサークル(ケージ)全体にトイレシートを敷き、そのうえに寝床として毛布やバスタオルを置いおくと良いでしょう。
トイレ
ワンちゃんのトイレは、トイレトレーとペットシーツを合わせたものです。
ペットシーツに噛みついて誤飲してしまう恐れがあるため、網付きのトレーをおすすめします。
トイレトレーニングのために、最初はおしっこの臭い付きのシートを利用するのも良いでしょう。
給水器
いつでも水を飲めるように、給水機も用意しましょう。こぼす心配がないペットボトル型の給水器がおすすめです。
ミネラルウォーターは尿道結石の原因になるので、飲み水には水道水を用意しましょう。
食器
小型犬は頭の位置が低いので、食器に頭を突っ込んでひっくり返してしまう恐れがあります。
また、傷つきやすい素材だと不衛生なので、ある程度の重量があり、安定感がある陶器製や金属製の食器が良いでしょう。
ドッグフード
急に食事を変えると体調を崩してしまうので、家に迎えてから1ヶ月間はそれまで食べていた物と同じフードを与えてください。
フードを変える場合は、新しいフードも少量混ぜて少しずつ割合を増やして切り替えましょう。
ケージ/サークル
愛犬専用の部屋を作るためのグッズです。ジャックラッセルテリアのような小型犬の場合、90cm×60cm程度の大きさで、屋根付きのものを選ぶといいでしょう。
おもちゃ
ワンちゃんにも好みがあるため、おもちゃは複数用意して好きな物を選ばせてあげましょう。
元が猟犬であるジャックラッセルテリアには、ある程度乱暴に扱っても壊れないおもちゃがおすすめです。また、誤飲が怖いのであまり小さいおもちゃは避けましょう。
飼い始めてから用意したいものは?
首輪/ハーネス、リード
子犬の散歩デビューは、ワクチン接種を終えてからなので、お迎え後に買い揃えるくらいで問題ありません。
ブラシ
被毛のお手入れに欠かせないブラシですが、コームやスリッカー、ピンブラシなど、数種類のブラシを用意すると良いでしょう。
小さい頃から慣らしておけば、苦手意識もなくなり、お手入れに余計な手間がかからなくなります。
犬用シャンプー、リンス
皮膚や被毛の汚れを落とし、清潔さと健康を維持するために欠かせません。ワンちゃんは人間と比べて皮膚が薄く弱いので必ず犬用のシャンプー、リンスを使ってください。
シャワーできるようになるのは、ワクチンプログラムが終了してからなので、慌てて買い揃える必要はありません。
爪切り
人間と同様、ワンちゃんの爪は放っておくと伸び続けるので、歩行の邪魔になる前に適度な長さに切ってあげてください。
ワンちゃんと人間では爪の構造が違うため、人間用の爪切りは役に立ちません。安全のためにも、必ず犬用の爪切りで切ってあげてください。
服
ジャックラッセルテリアは、寒いイギリス原産の犬種なので、比較的寒さには強いものの、それでも冬場の寒さは厳しいものがあります。そのため、寒さ対策として服を着せてあげるのも良いでしょう。
また、どの被毛のタイプも抜け毛が多いので、抜け毛対策としても有効です。
飼育ポイント「環境・食事量・散歩・しつけ・病気」
ジャックラッセルテリアを迎えて、ただ可愛がっていれば良いというわけではありません。
愛犬の生活を守るためにも、飼い主としての義務という意味でも、やっておくべきことは少なくないです。
滑りにくい環境にする
小型犬は骨が細く関節が弱いため、膝蓋⾻脱⾅などの関節トラブルには注意しなければなりません。
活発な性格のジャックラッセルテリアの場合、フローリングなど滑りやすい床の上で遊んでいると、関節に⼤きな負担がかかってしまいます。そのため、予防のために愛犬の生活スペースには絨毯やカーペットを敷くと良いでしょう。
また、飼い主にとってはちょっとした段差でも、ジャックラッセルテリアには大きな段差になるので、スロープを置いたり、極力段差をなくすようにすることも大切です。
1日に必要なジャックラッセルテリアの食事量は?
当然ですが、ジャックラッセルテリアの食事量は、ライフステージによって変わっていきます。
生後2ヶ月で体重2kgほどの大きさに成長することからも分かるように、子犬の頃は成長が著しいので、食事は欲しがるだけ与えても問題ありません。
ただし、内臓がまだ未発達なので、一度に与える量には注意して、1日数回に分けて食べさせると良いでしょう。
成犬になったら、子犬用のフードから成犬用に切り替えてください。
1日の食事量は、パッケージ裏に記載されている量を目安に、体調や体重、便の状態を見て調整しましょう。
老犬と呼ばれる年齢になったら食欲が落ちるので、量を調整してあげてください。
シニア犬用のフードに切り替えてもいいですが、成犬時にオールステージ対応のフードをあげていたのであればそのまま与え続けても問題ありません。
ジャックラッセルテリアの散歩はどうすればいい?
ジャックラッセルテリアは、とても活発で運動好きな犬種なので、他の小型犬と比べても1日に必要とされる運動量は多い方です。
一般的な小型犬が1日の散歩時間が平均15分ほどなのに比べ、ジャックラッセルテリアの場合、1回60~90分のお散歩が2回必要といわれています。
しつけはいつから?何が必要?
ジャックラッセルテリアは元々狩猟犬ということもあり、噛む、吠えるといった行動を取りがちな犬種です。しかし、飼い主への忠誠心が高く、狩猟犬らしい指示を理解する賢さもあるため、しっかりしつけてあげればそうした問題行動は抑えることができるでしょう。
また基本的にひとりで留守番をすることが苦手なので、万が一に備えて少しでもひとりでいる時間に慣れさせてください。
かかりやすい病気は?
ジャックラッセルテリアは、遺伝性疾患が少ない犬種ですが、小型犬らしく骨・間接が弱いなど、気を付けなければならない病気はあります。
例えば、皮膚病やワンちゃん全体がなりやすい外耳炎など、少ないながらも比較的かかりやすい病気はあるので、原因や症状を知って予防しましょう。
まとめ
とても活発で元気の塊といったジャックラッセルテリアは、イメージ通りの圧倒的な体力と運動能力を持った犬種です。
反面、寂しがり屋でひとりでのお留守番はとても苦手。場合によっては問題行動を取るような子に育ってしまうこともあるので、しっかりとしつけてあげてくださいね。
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これから楽しいワンちゃんとの生活期待致しております!
お迎えいただきありがとうございました!