ボルゾイの性格や特徴は?初心者に向けた飼い方も
ボルゾイの性格
ボルゾイは、家族に対して甘えん坊で忠誠心が強く穏やかな性格をしており、子供にも優しく接することができる犬種です。賢く訓練好きですが、プライドが高い面があるので、しつけの際は極力褒めてあげると良いでしょう。基本的には物静かで争い事などは極力回避しようとしますが、元狩猟犬ということで獲物を目にすると突然興奮することがあります。そのため、遊んでいる時など興奮させないように気をつけましょう。
また観察力や感受性が高い傾向にあり、恐怖や不安を感じて神経質になる個体も少なくないので、その点を考慮してあげてください。
ボルゾイの大きさや体重
ボルゾイは、垂れ耳の長毛犬で、すらりとした優雅な外見を持つ、背が高いモデル体型の犬種です。マズルは細く長いものの華奢ではなく、強くしっかりとしたあごを持ち、見た目とは裏腹に体つきは筋肉質でがっしりとした骨格を持っています。
被毛は絹糸のようになめらかでふさふさとしており、ストレートの個体やウェーブがかった個体がいます。
体高 オス:75~85cm メス:68~78cm
体重 34kg~47kg
ボルゾイの歴史と原産国
ボルゾイは、13世紀頃にロシア各地で狩猟に用いられていた地犬に、ベアハウンドやロシアンシープドッグを掛け合わせて作出された犬種といわれています。1800年代後半にはまだスタンダードが定まっておらず7タイプに分かれていましたが、その中でも特にメジャーな【Perchino】という種が欧米へ輸出されるようになりました。 王侯貴族の寵愛を受けていたボルゾイですが、1917年のロシア革命で貴族とともに追放・処分されてしまいます。
しかしイギリスやアメリカのお金持ちや上流階級の元へすでに渡っていたPerchinoの存在により絶滅を免れ、19世紀末頃からは欧米で人気を博しました。 そこから世界各地に広がり、現在にいたります。
ボルゾイの毛色の種類
ボルゾイのスタンダードとして公認されている毛色は、ホワイト、ブラックの単色、レモン、レッド、シルバー、ゴールド、セーブルとこれらとホワイトの組み合わせ、ブラックとホワイトの入るトライカラーです。トライカラーとは、ブラックとホワイトとタン(黄褐色)の3色からなる毛色で、マールカラーはスタンダードとして認められていません。
つまりブルーと茶色(チョコレート)、またこの色調の毛色を除いた、すべての毛色の組み合わせが許容さているのです。
食事量や回数
大型犬であるボルゾイは、小型犬や中型犬に比べて体が大きい分、食べる量も相応に多くなります。成犬の場合1日の食事は基本的に朝晩、状況に応じて数回に分けて与えると良いでしょう。 カロリーさえ摂取できれば1日1回でも問題ありませんが、それでは胃腸への負担が大きくなってしまい、食事という楽しみも少なくなってしまうので、2~3回にわけることをおすすめします。
ただし個体差があるので、食べるのが大好きな子や運動量が非常に多い子の場合、それ以上に分けて食べさせるのも有効です。
また、食事の回数や量、内容は年齢に合わせて変えていく必要があるので、ドッグフードのパッケージの表記を基準にして与えるようにしてください。
散歩時間や運動量
ボルゾイはおとなしい性格ではありますが、大型犬ということもあり1日に必要な運動量が豊富な犬種です。散歩の時間は1回1時間~1時間半を1日2回。距離にして約3~5㎞になります。早歩きや駆け足を取り入れてください。そのうえで、定期的に広い公園やドッグランなどの広い運動場で、思う存分運動させてあげられればベストでしょう。
お手入れについて
ボルゾイはダブルコートの被毛を持つ犬種です。そのため比較的寒さには強く、暑さに弱い傾向にあります。ダブルコートの被毛は、年2回季節に合わせて夏毛と冬毛に生え変わる換毛期が存在し、日常的に抜け毛が多くなります。そのためブラッシングは基本的に毎日行う必要があり、抜け毛が多くなる換毛期には、日に何回もブラッシングをしなければなりません。 また、衛生面も考えてこまめな掃除もするようにしましょう。
しつけについて
ボルゾイの体高は大人の腰ほどもありますが、美しく優雅な姿のため一般的に「大きくて怖い」という印象を持たれることはあまりありません。しかしボルゾイはもともと狼を狩るために作出された猟犬なので、体力があり狩猟欲が強い傾向があり、そのコントロールが難しいといわれています。そのため特に散歩中の引っ張りや興奮を抑えるようなしつけが重要になります。
狩猟本能が強いボルゾイは、散歩中など動くものに反応して急に走り出したり興奮したりすることがあるので、狩猟欲を満足させてあげてください。
具体的には、毎日の散歩に加えて定期的に広い公園やドッグランに連れていき、全力で遊ばせてあげると良いでしょう。そうすることで余ったエネルギーやストレスを発散させ、運動欲や狩猟欲を落ち着かせることができます。
また散歩中に飼い主を意識して歩けるように、アイコンタクトや声掛けのトレーニングをしておくと、安心して散歩することができるでしょう。
まとめ
ボルゾイは大型犬であるがゆえに、食事や散歩の量も多く必要とする犬種です。成犬になると体が大きくなり力もかなり強くなります。興奮状態では成人男性ですら抑えるのが大変になってしまいうため、しつけの重要性も小型犬以上といえるでしょう。
ボルゾイという犬種に興味をお持ちの方は、今回の記事を読んでどんな飼育をすれば良いのかぜひ参考にしてみてください。
見学の間にもご家族様との距離を縮めていたので安心してお引き渡しできました。
これからまだまだ大変なパピー期は続くかと思いますが、、そんな時期も楽しんでいただけたらと思います😊
この度はありがとうございました!