「キャバリア」の愛称で親しまれている、温和で社交的な犬種です。忠誠心も高く、まさに理想的な家庭犬といえます。ストレスをためさせないためにも、適度な散歩と運動を心がけましょう。長毛の犬種の中ではお手入れが簡単なため、初めて犬を飼う方にもおすすめです。
キャバリアの毛色は4種類!どの毛色がお好き?
キャバリアには主に4種類の毛色があります。
1つ目は、「ブレンハイム」と呼ばれる、白色をベースに赤褐色が配合された色です。日本では比較的よく見られるカラーかと思われます。
2つ目は、「トライカラー」と呼ばれる、白色をベースに赤褐色と黒色が配合された色となります。目の上に眉毛のようなタンマークがあることが特徴的です。
3つ目は、「ブラック・タン」と呼ばれる、黒と赤褐色がミックスした色です。黒色の比率が多いためか、どこか凛々しい印象を与えます。
4つ目は、赤褐色の「ルビー」と呼ばれている色です。名前からも高貴な印象を与えますが、王室などで宝物のような扱いをされていたことから、「レッド」にちなみ「ルビー」と呼ばれるようになったと言われています。見かける機会は少ないものの、その姿は名前のとおり気品にあふれています。
どの色もやさしい表情に似合う色で、上品な印象を与えるわんちゃんです。ぜひお気に入りのカラーを探してみてください。
理想的な家庭犬!キャバリアのやさしい性格
「キャバリア」は騎士(ナイト)という意味をもっており、その名のとおり高い運動能力と忠実で紳士的な性格を持っているわんちゃんです。また、温和でやさしく、人見知りをしないため、お子さんの相手や他のわんちゃんとの多頭飼いにも向いています。しかしながら、人なつこく、攻撃性がほとんどないことから、番犬には向いていません。
ここまでは見た目どおり上品な印象を与えるような紹介となっていますが、屋外ではその高い運動能力を活かし、好奇心のままに走り回るような行動的な一面も見られます。物を追いかけることが好きなので、ボール遊びやフリスビーで遊んであげると良いかもしれません。ただし、前述のとおり、とても人なつこいわんちゃんのため、広い場所で放してしまうと知らない人についていってしまう可能性もあります。おりこうなわんちゃんですが、散歩中は目を離さないように注意しましょう。
やさしい性格やお手入れの面からも飼いやすく、初めてわんちゃんをお迎えする方にもおすすめされているわんちゃんです。
末永く暮らすために・・・キャバリアを飼う上で注意したい病気
キャバリアを飼う上で注意したい病気として、僧帽弁閉鎖不全と脊髄空洞症が挙げられます。
僧帽弁閉鎖不全とは、心臓にある僧帽弁という弁に異常が発生し閉じなくなることによって、血液が逆流してしまう病気です。この病の恐ろしいところは、発症しても数年の間は症状が表に出ないことと言えます。主な症状として、咳や呼吸困難などが挙げられますが、それらの症状が現れた頃にはある程度症状が進行していると思っていいでしょう。ほとんどのわんちゃんの場合、加齢とともに後天的に発生しますが、キャバリアの場合なんと1歳の時点で約3分の1のわんちゃんがこの病気を持っていると言われており、重症化すると死に繋がる場合もあります。
脊髄空洞症とは、遺伝子疾患で、キャバリアに多く見られると言われています。この病気は脊髄内に液体のたまった空洞ができ、脊髄が圧迫されることによって発生します。症状としては、首をかきむしったり、背中を床に擦り付けたりする行動が見られ、悪化すると神経症状なども見られるようになります。予防することが困難な病気ですので、もし前述のような気になる行動が見られた場合は、獣医さんに相談されることをおすすめします。
いずれの病気も初期症状では気付きにくく、早期発見が難しい病気のため、定期健診を行い、気になる点は積極的に獣医さんに相談し、警戒を怠らないようにしましょう。