【ヨークシャーテリアの飼い方】お迎え前に知っておきたい7つのポイント
ヨークシャーテリア、通称ヨーキーは、その可愛らしさと美しい毛並み「動く宝石」と呼ばれる人気の犬種です。今回は、そのヨークシャーテリアの基本情報や性格を紹介するとともに、どんな点に気を付けて飼えばいいのか解説していきます。
目次
ヨークシャーテリアの性格と特徴
ヨークシャーテリアといえば、その美しい被毛が最大の特徴ですが、どんな性格をしているのかご存じでしょうか。
実は、見た目のイメージから想像できない、意外な性格をしているのです。
勇敢で活発、好奇心旺盛な犬種
ヨークシャーテリアはその名の通りテリアの一種で、小さな体でありながらテリアらしい勇敢で好奇心旺盛な性格をしています。
小柄で華やかな見た目から、大人しくて控え目なイメージを受けるかもしれませんが、元々が猟犬ということもあり、実際は物怖じせず活発で遊びが大好きな子が多い犬種です。
また自立心が強く、頑固な一面もあります。
甘えん坊な一面も
ヨークシャーテリアには、上記のような性格とは別に、甘えん坊な一面もあります。
他の犬種と比較してもかなり甘えん坊で、飼い主のそばにいることに喜びを感じる性格でもあります。
そのため、ヨークシャーテリアの飼い主になるのなら、できるだけ一緒にいられる時間を作ってあげましょう。
長時間のお留守番など、ひとりにする時間を極力減らしてください。
オスとメスで性格が違う?
感受性が強く、飼い主の気持ちを汲んでくれる優しさがある点も特徴です。
ヨークシャーテリアの寿命・大きさ・体重・原産国は?
愛犬にはいつまでも健康で長生きしてもらいたいもの。そのためには愛犬の情報を知り、理解を深めておくのも大切です。
ここからはヨークシャーテリアという犬種の基本的な情報を紹介していきます。
平均寿命は何歳?
ヨークシャーテリアの平均寿命は15年前後。これは、犬全体の平均寿命と比較すると長生きの部類に入ります。
記録上確認できる中では、20年以上生きた子もいるようです。
平均寿命以上に長生きしてくれるかどうかは、生活環境次第です。下記のページでは、ヨークシャーテリアの平均寿命と、愛犬を長生きさせるために押さえておきたいポイントを詳しく解説しいます。
人間と比べ短命なワンちゃんと少しでも長く一緒に暮らすために、こちらも参考にしてみてくださいね。
ヨークシャーテリアの平均寿命は何年?長生きさせる秘訣はある?
ヨークシャーテリアの基本データ
- 犬種名:ヨークシャー・テリア
- 英語名:YORKSHIRE TERRIER
- 原産国:イギリス
- 体高:約15~18cm
- 体重:~3.2kg
ヨークシャーテリアの飼育費用は?
ワンちゃんを飼ううえで、かかる費用は無視できません。
迎える際にあっかる初期費用だけでなく、生活を続けていくための飼育費用がどれだけかかるのかも、事前に確認しておきましょう。
ヨークシャーテリアの飼育費用
ワンちゃんを迎えるということは家族が増えるということ。当然ですが、家族が増えれば比例して生活費が増えるので、生活のためにお金のことは事前に考えておく必要があります。
一度に高額な費用が必要となるのは初期費用ですが、継続してかかる生活費も把握しておきましょう。
・登録料:約3000円
・狂犬病予防注射:約3500円
・ワクチン代:1万~1万5000円
・避妊去勢手術:1万~3万円
・健康診断:1万~2万円
・グッズ代:3万~4万円
・トリミング:3000~4000円/1回
・おもちゃ代:1000~5000円
・定期健診代:2000~3万円(検査内容による)
・保険料:2000円~/1ヶ月
・光熱費:プラス5000円程度
・しつけ教室代:5000~1万円
・その他消耗品:2500~7500円
ヨークシャーテリアの飼育に必要なグッズ
愛犬に人間用の物を使わせるのは、人間が犬用のグッズを使うようなもの。そのため、ワンちゃんを飼うのであれば、専用のグッズを用意する必要があります。
ここでは、ヨークシャーテリアを迎える前に揃えておきたいグッズと、飼い始めてから少しずつ揃えていきたいグッズを紹介します。
お迎え前に準備しておきたいグッズ一覧
飼い始めてから揃えていきたいグッズ
しつけ次第ですが、ヨークシャーテリアにはできれば首への負担が少ないハーネスがおすすめです。
放っておくと伸び続けてしまうので、適度な長さに切ってあげましょう。深く切りすぎ内容に注意して、先端から少しずつ切るのがポイントです。
ちなみに、シャワーしても大丈夫になるのは、ワクチンが終了して散歩ができるようになる時期になってからになります。
ヨークシャーテリアの飼育環境
当然のことですが、人間とワンちゃんは違う生き物です。そのため一緒に生活するのであれば、互いが快適に暮らせるよう環境に気を付けなければなりません。
では、どんな点に注意が必要なのでしょうか。
室温と床の滑りやすさに注意
ヨークシャーテリアの被毛は、抜け毛が少ないシングルコート。そのため、ダブルコートの犬種に比べ寒さに弱く、季節の変わり目には体調管理が必要です。
エアコンによる室温管理は元より、洋服を着せるなど少しでも過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
また、ヨークシャーテリアをはじめとるする小型犬は骨が細く関節も弱いので、フローリングなど滑りやすい床は足腰に負担をかけてしまいます。
ケガ予防のためにも、床に滑り止めのワックスをかけたり、カーペットを敷いたりして対策するようにしましょう。
食事・散歩・しつけについて
愛犬の健康を守るためには、日々の生活習慣が大切です。
適切な食事と運動を心掛け、愛犬を守るためにもしっかりとしつけることが大切です。
ここからはヨークシャーテリアを飼ううえで知っておきたいことを紹介していきます。
ヨークシャーテリアの1日の食事量は?
ワンちゃんの食事量は、ペットフードの種類によるので一概にはいえませんが、基本的にパッケージに記載されている量を参考に調整して与えていくのがよいでしょう。
ただし、必要となるカロリーは、年齢や健康状態、肥満度、体重や避妊手術の有無など、条件により異なります。
離乳食期には、ドライフードをふやかした物を与えるなど、少しでも食べやすいように工夫してあげましょう。
子犬が一度に食べられる量は少ないので、1日分の量を3~4回に分けて与えてください。
「肥満気味かな?」と思ったら獣医師に相談して、ダイエット用のペットフードを与えてください。
1日分を3〜4回に分けて与えるようにして、うまく食べることができないようなら、ふやかして柔らかくしてあげるなどの工夫が必要です。
ヨークシャーテリアの散歩はどのくらい?
小型犬であるヨークシャーテリアは、1日に必要な運動量がそれほど多くありません。
それでも、元々が狩猟犬であるため、ある程度の運動をさせて、運動欲を満足させるとともに、ストレスを発散させてあげなくてはなりません。
ヨークシャーテリアの散歩は、1回10分~15分程度で、距離にすると1kmほど。それを1日2回行うと良いでしょう。もちろん個体差もあるため、様子を見て、愛犬に合うお散歩の時間を見極めることも大切です。
ただし、ヨークシャーテリアは膝の関節が弱いので、必要以上の運動はさせないようにしましょう。
ヨークシャーテリアのしつけ
ワンちゃんのしつけは、始める時期が早ければ早いほど良いとされています。
特にヨークシャーテリアは、テリア種特有の頑固さから他の犬種と比べてしつけが難しい犬種といわれているので、できるだけ早くしつけを始めたいところです。
子犬の社会化期といわれる生後3週齢~12週齢は、ワンちゃんの一生の間で最も物事の吸収が良い、学習に最適な期間なので、この時期は意識してしつけるようにしましょう
下記のページでは、ヨークシャーテリアのしつけについて詳しく解説しています。最初に覚えさせたいトイレのしつけから、噛み癖・吠え癖のしつけまで、広く掲載しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
ヨークシャーテリア被毛とお手入れ方法
ヨークシャーテリアの美しい被毛はとても魅力的ですが、綺麗に保つのが大変な印象がありますよね。
ここでは、被毛の特徴やお手入れについてまとめていきます。
美しい被毛が最大の魅力
ヨークシャーテリアの被毛は、生まれたときから美しいわけではありません。
まだ成長途中である子犬の頃は、全身のほとんどの毛色は黒く、私たちが良く知る宝石のような被毛ではないのです。
成長するにつれ少しずつタン(黄褐色)が増えていき、黒い毛は灰色やシルバー、金色などの美しい色に変わっていき、一般的なイメージ通りのヨークシャーテリアの姿になっていきます。
こうした成長に伴う変化を間近で見届けることができるのも、ヨークシャーテリアの魅力の1つといえるでしょう。
ブラッシングについて
絹のように細くサラサラな毛質なので、定期的にブラッシングを行わないと絡まって毛玉になりやすくなってしまいます。
できれば毎日、少なくとも3日に1度はブラッシングを行うようにしましょう。
毛並みを整える「コーム」と「スリッカーブラシ」は用意しておきたいところです。
下記のページでは、ヨークシャーテリアのお手入れについて詳しく解説しています。
ヨークシャーテリアの特徴である被毛を美しく保つためには、定期的なお手入れが必要不可欠なので、ぜひ一度ご覧ください。
シャンプーの頻度
シャンプーはやりすぎも良くありません。自宅で行う場合は、月に1~2回ほどのペースにとどめておきましょう。
汚れがどうしても気になる場合は、ウエットティッシュや専用のシートで体を拭いてあげるようにしてください。
下で紹介するように、ヨークシャーテリアは定期的なカットが必要な犬種なので、カットする際にサロンでシャンプーもやってもらうのが良いでしょう。
カット(トリミング)が必要
ヨークシャーテリアは被毛が伸び続けるので、1~2ヶ月に1回ほどのペースでカットをする必要があります。
カットを怠ると、毛が目を覆うほど伸びてしまったり、地面をこするような状態になってしまいます。
毛を少し整える程度であれば自宅でセルフカットも可能ですが、失敗したときのリカバーが難しいので、トリミングサロンに連れていくのが無難でしょう。
毛が長く伸びる分、さまざまなカットスタイルや髪型を試すことができますよ。
まとめ
おしゃれな見た目ばかりが注目されがちですが、ヨークシャーテリアは飼い主に思い切り甘えてくれる面もあり、愛犬と常に一緒にいたい人向きの犬種です。
また、成長に伴い毛色の変化が楽しめるのも、ヨークシャーテリアの大きな魅力といえるでしょう。
今回の内容を参考に、ヨークシャーテリアとの生活を楽しんでくださいね。
いつでもお遊びに来て下さい