ブリーダーインタビュー
川原祥孝ブリーダー(千葉県)
ミニチュアダックスフンドの魅力は?
Q.ミニチュアダックスフンドの魅力について教えてください
ミニチュアダックスフンドの魅力は、足が短いが故に歩くときに一歩一歩、一生懸命に歩く姿ですね。
またミニチュアダックスフンドは、自分をお世話をしてくれる人だけにデレデレと甘えん坊になります。
しかしその一方で『自分のことをあまり好いていないな』と感じる人に対しては、心を許さない本能的な「勘」が素晴らしい犬種です。
ミニチュアダックスフンドを飼う際のコツや気を付けることは?
Q.初めてミニチュアダックスフンドを飼う人が知っておくべき、飼い方のコツを教えてください
ミニチュアダックスフンドを飼う方は、腰の病気に気を付けることとても重要です。
ダックスは好奇心旺盛であちこち走り回ったり、飛び降りたりを繰り返す傾向にあり、その影響で椎間板ヘルニアや骨折を患うことがあります。
どんなに小さな段差であってもタイミングによっては骨折する可能性があるので、自分ではよじ登れない高さの家具を用意したり、どの場所にもスロープを用意したりするなどの配慮が必要な犬種です。
ミニチュアダックスフンドの遺伝性疾患や、かかりやすい病気と対策
Q.ミニチュアダックスフンドがかかりやすいといわれている病気や、遺伝子疾患などはありますか?
当犬舎では、遺伝性疾患を抱えている子は繁殖を行っていませんが、一般的にミニチュアダックスフンドに発症しやすい病気は下記のようなものがあります。
皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など)、外耳炎、椎間板ヘルニア、緑内障、白内障、甲状腺機能低下症、歯周病、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、糖尿病、関節リウマチ(リウマチ様関節炎)
Q.川原ブリーダーの犬舎で日頃から気を付けているミニチュアダックスフンドの病気や対策は?
ミニチュアダックスフンドは垂れ耳のため、耳の中が蒸れやすく、汚れが溜まりやすい傾向にあります。
そのため当犬舎では適度な耳掃除とブラッシングを行い、清潔な状態を維持するように努めています。
さらに遺伝子検査などを行い、健康的な子犬が生まれるように配慮しています。
Q.ミニチュアダックスフンドをお迎えした飼い主さんができる、病気への予防対策があれば教えてください
ミニチュアダックスフンドは椎間板ヘルニアや関節痛などを引き起こしやすい犬種です。
これら病気は肥満気味の子に多いため、肥満にしないためにも日々の食事管理はもちろんのこと、段差の登り降りを極力させないことがとても大切です。
またミニチュアダックスフンドを抱っこする際は、抱き方にも注意が必要です。
一番危険な抱っこは『前足を2本持って持ち上げること』。これでは腰が反り返り、体に大きな負担をかけてしまいます。
なるべく腰に負担をかけないようにするためにも、胴体と腰、おしりを支えてあげるように抱っこをしてあげてくださいね。
見学から引渡しまで
Q.見学から引渡しまでの平均的な日数はどれくらいですか?
通常であれば約1ヶ月くらいです。
サイトに子犬の写真をアップする時期は、大体目が開き始めた生後2~3週間頃になります。
それを見た方からお問い合わせがあり、見学日程の調整、見学、子犬の検討までを含めると大体1ヶ月くらいになりますね。
Q.過去の引き渡しの最短日数は?
引渡可能時期が生後56日を過ぎてからです。
その期間を過ぎてすぐお迎えにいらした方が過去最短になりますね。
Q.逆にお迎えを決めてから引渡しまでの最長記録は?
過去最長になると、お引渡しまで2~3ヶ月の方もいらっしゃいました。
ご家庭の事情で「どうしても予定していた時期にお迎えができない」とご相談を受けたためです。
そのお客さまは100%ワンちゃんをお迎えされる方でしたので、2回目のワクチン代とワンちゃんの食事代をご負担していただくことをご了承いただいた上でお預かりしていました。
もしもご家庭の事情で「この日は厳しい」「〇日まで預かって欲しい」などありましたら、気兼ねなくご相談ください。
ブリーダーさんに聞く!1問1答
- ミニチュアダックスフンドを飼うのに向いている人は?
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メリハリを持って生活ができる人。
ミニチュアダックスフンドは家ではのんびりと過ごし、外ではおもいっきりはしゃぐメリハリを持った犬種です。
そのため家ではのんびりと愛犬と過ごし、外に出たら一緒になって体を動かす人に向いています。
- ミニチュアダックスフンドを飼うのに向いていない人は?
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日々の散歩や食事量などをマメに気にかけられない人。
他の小型犬に比べてミニチュアダックスフンドは運動量を必要とします。そのため毎日の散歩は必要不可欠です。
もしも散歩を怠けてしまうと、ミニチュアダックスフンドの健康状態を悪化させてしまうだけではなく、肥満やストレスを始め、生活習慣病のリスクに繋がってしまいます。
しかしその一方で、過度な運動をさせてしまうと腰に負担をかけてしまったり、体調不良の原因にも繋がったりするので、愛犬のことを人一倍気にかけられる人にお迎えしてもらいたいですね。
- ミニチュアダックスフンドを飼うのに向いている環境は?
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段差の少ないお宅がベスト!
ミニチュアダックスフンドの病気で最も多いのが「椎間板ヘルニア」ですが、突発的に発症することが多いといわれています。
その理由としてジャンプをしたり、段差を上ったりしたときなど、生活の中でヘルニアを発症してしまうからです。
特にミニチュアダックスフンドは胴長短足という体型からも腰に負担をかけやすいので、なるべく自宅に段差がない、またはスロープを設置できるご自宅がよいと思います。
- ミニチュアダックスフンドを飼うのに向いていない環境は?
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床が滑りやすかったり、階段やソファなど段差が多い環境。
腰や膝、関節に負担がかかってしまいますし、椎間板ヘルニアなどの病気を促してしまう恐れがあるからです。
ミニチュアダックスフンドを飼うのであれば、犬用の滑り止めマットやカーペットを敷く、また階段やソファに上らせないようにすることが大切ですね。