【ポメラニアンの飼い方】お迎え前に知っておきたい9つのポイント
人気犬種であるポメラニアンは、見た目の可愛らしさだけでなく、飼いやすさも人気の理由です。しかし、甘えん坊で寂しがりやな性格もあり、しつけ次第ではわがままな子に育ってしまう心配もあります。
では、ポメラニアンを飼育するにあたり、どんな点に注意すればいいのでしょうか。
ここでは、性格や体高・体重などの基本情報、しつけなど、ポメラニアンを飼ううえで知っておきたい情報を詳しく解説していきます。
目次
ポメラニアンってどんな性格?
アイドル犬と呼ぶに相応しいポメラニアンの性格は、一言でいえば「甘えん坊」。
明るく社交的で、飼い主と遊ぶことが大好きなワンちゃんです。
いろんな動物と仲良くすることができるので、多頭飼いにも向いています。
賢く飼いやすい犬種ですが、しつけ次第では飼い主の指示に従わない、人間の子どものような「無邪気な凶暴さ」が発揮されるかもしれません。
これからお迎えを検討している方は、下記のページに掲載されているポメラニアンの性格についてチェックしてみてくださいね。
ポメラニアンの性格は甘えん坊?毛色や性別で性格に違いはある?
ポメラニアンの成犬はどれくらい大きくなる?
ポメラニアンの成犬の標準体高は20cm前後、標準体重は1.8~2.3kgとなっています。
しかし、ポメラニアンという犬種は体格に差が出やすいので、標準サイズは目安程度に考えるといいでしょう。
ポメラニアンは一人暮らしや共働きでも飼える?
ポメラニアンは寂しがり屋なので、留守番が苦手な子が多いです。そのため、できる限り留守番の少ないご家庭での飼育に向いています。
とはいえ一人暮らしや共働きでは飼えないというわけではなく、小さなうちから留守番のしつけを行えば飼育することが可能です。
自分以外にお世話ができる人を探しておこう
一人暮らしでお迎えする場合は、体調不良や外泊などで自分がお世話できない状況になったとき、お世話を頼める人を見つけておきましょう。
もし飼い主が風邪を引いて動けなくなってしまったら、ワンちゃんはご飯を食べることすらできません。そのため、自分以外にワンちゃんのお世話をしてくれる人を探しておくことが非常に重要になります。
親しい人にはお迎え前に相談しておくことも大切
家族に快くワンちゃんを迎え入れてもらうために、子犬を迎える前に「どんな犬種を飼うのか」「どこから購入するのか」「いつ迎えに行くのか」を家族と話し、相談しておくことが大切です。
子犬を迎える前は「お世話は全部自分でやるから了承なんて必要ない」と思ったとしても、ワンちゃんを飼うことは想像以上に大変です。
ご飯や散歩、お手入れなど、1日に行わなければならないお世話がたくさんあり、子犬の場合はそこにしつけも加わります。
実際に飼育してみると、それまでと生活が一変して、予想外の事態が起こることも珍しくありません。そのため、家族の了承を得て、いつでもサポートが受けられる環境を作っておくと安心でしょう。
下記のページでは留守番のためのしつけ方法など、一人暮らしや共働きのご家庭でポメラニアンを飼うためのポイントを解説しています。留守番を苦痛と思わせないために、子犬のうちに慣れさせてあげましょう。
ポメラニアンを飼う準備・必要なものは?
ワンちゃんに負担を与えないためにも、迎える前にある程度の準備をしておく必要があります。例えば、トイレやフードなど生活のために欠かせないグッズを事前に用意しておくなど、生活環境を整えておきましょう。
子犬が快適に過ごせるように飼育環境を整えましょう!
ポメラニアンを迎える際は、ペット用品を揃えるだけではなく、ワンちゃんが生活しやすいように部屋の環境を変える必要があります。
それまで当たり前のように剥き出しにしていた電源コードや割れもの、いたずらされて困るようなものは、子犬の手が届かない場所に設置しましょう。
また、一部の観葉植物はワンちゃんにとって害となる恐れがあるため、別の部屋へ移動させてください。
特に子犬の頃は、善悪の判断ができず好奇心旺盛なため何でもかじり、いたずらもします。電源コードをかじってしまったら、感電する恐れもあるので少しでも危ないと思った物は排除しておきましょう。
歯が生え変わる時期になると、歯の痒みから椅子の足や柱など様々なものに噛み付きます。
その際はガムやおもちゃを与えたり、かじり防止のスプレーをかけたりするなどの対策を取りましょう。
なお、子犬の噛み癖は、ある程度であれば仕方のないことなので、頭ごなしに叱らないようにしてあげてください。
子犬が1日の大半を過ごすケージを設置する場所は、家族との距離が近い「リビング」がおすすめです。コミュ二ケーションも取りやすいですし、なにより目が行き届きますので、子犬も飼い主も安心して過ごせるでしょう。
飼う前に準備しておきたいグッズは?
- ケージ、サークル
- 食器類
- フード
- トイレ、トイレシート
以上が最低限用意しておきたいアイテムです。
他にも、通院など外出用のキャリーケースやお散歩グッズ、ご褒美用のおやつなど、揃えていきたいアイテムがたくさんあります。
下記のページでは、ポメラニアンを飼育するうえで必要なグッズをさらに詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
ポメラニアンのしつけ方は?
ぬいぐるみのような愛くるしいポメラニアンですが、しっかりしつけることができないと、将来「吠える」「噛む」といった問題行動を起こすワンちゃんに育ってしまうかもしれません。
甘えん坊で好奇心や警戒心が強いため、問題行動を起こしやすい傾向にあるものの、賢い犬種なのでしつけることができれば、しっかりと飼い主に応えてくれるでしょう。
しつけでは、うまくできたときに大袈裟なくらい褒めてあげることがポイントになります。
逆にしてほしくないことをされたときは、その瞬間に短く「ダメ」や「ノー」と注意するのみにしましょう。長々と叱り続けるのは逆効果になってしまいます。
安全に暮らすため、最低限おさえておきたいしつけは、以下の通りです。
- ハウストレーニング
- トイレトレーニング
- 呼び戻し
ポメラニアンの食事量・散歩・お手入れは?
ポメラニアンを飼ううえで、食事・散歩・お手入れは欠かせません。しかし、初心者の方からすれば、「必要性は理解していても、具体的にどうすればいいか分からない」というのが本音ではないでしょうか。
必要な食事量はどれくらい?
1日に必要なカロリーと栄養バランス、両方をバランス良く満たすためには、市販の総合栄養食が最適です。ライフステージや体調の変化に合わせて、獣医師さんから都度アドバイスをもらいながら、適切な食事を与えていきましょう。
下記のページでは、ポメラニアンの食事について解説しています。年齢による食事の変化や栄養素、健康のための食事の質など、事前に確認しておきましょう。
散歩の時間や距離、回数は?
ワンちゃんの日課として毎日欠かせないのが散歩です。
ポメラニアンは、1回15~20分程度の散歩を1日2回行うようにしましょう。
満足していないようであれば、さらに時間を長くしてみてくださいね。
下記のページでは、ポメラニアンの散歩について、初心者にも分かりやすく解説しています。愛犬の運動不足やストレスの解消、肥満予防のためにも、記事の内容を参考に楽しく散歩をしてください。
ブラッシングやシャンプーはどうすればいい?
ポメラニアンの被毛は、ダブルコート(二重構造)です。そのため1年を通して抜け毛が多く、特に換毛期は注意が必要。抜け毛をそのまま放置すると、絡んだり毛玉になったりしてしまうので、ブラッシングによるケアは必要不可欠です。
ブラッシングはできれば毎日、少なくとも週に3回ほどはスキンシップもかねて行うようにしましょう。
ポメラニアンのブラッシングに関しては、下記のページで詳しく解説しています。
中にはブラッシングが苦手な子もいるので、記事の内容を参考に道具選びや正しいやり方を学び、無理なくブラッシングしてあげましょう。
また、ポメラニアンの特徴的な被毛の美しさを保つためは。ブラッシングだけでなく定期的なシャンプーも欠かすことはできません。シャンプーは、被毛のためだけでなく、皮膚の清潔さを保つためにも必要なので、健康の維持にも役立ちます。
しかし、人間と違い毎日シャンプーするのは逆効果になります。ワンちゃんは基本的に月1回ほどの頻度で問題ありません。
下記のページでは、具体的なシャンプーのやり方や注意点などを掲載しています。ブラッシングと合わせてご覧になれば、ポメラニアンのフワフワな被毛をキレイに保つことができるでしょう。
初期費用と年間費用の目安は?
当然ですが、ポメラニアンを迎えるためだけでなく、迎えた後生活していくためにもお金は必要です。では、ポメラニアンを飼育するうえで、初期費用と年間費用はどの程度かかるのでしょうか。
あくまでも目安ではありますが、以下にそれぞれの費用を表にしたので、参考までにご覧ください。
<初期費用>
登録料 | 約3,000円 |
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狂犬病予防注射 | 約3,500円 |
ワクチン代 | 1万~1万5,000円 |
健康診断 | 1万~2万円 |
避妊去勢手術 | 1万~3万円 |
グッズ代 | 3万~4万円 |
<年間費用>
フード、おやつ代 | 約4万8,000円 |
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光熱費 | プラス5,000円程度 |
定期健診代 | 2,000~3万円(検査内容による) |
おもちゃ代 | 1,000~5,000円 |
保険料 | 2,000円~/月 |
トリミング | 3,000~4,000円/回 |
しつけ教室代 | 5,000~1万円 |
その他消耗品 | 2,500~7,500円 |
ポメラニアンにカットは必要?
結論からいえば、ポメラニアンはカットが必要な犬種ではありません。しかし、その特徴的な被毛をカットして、様々なカットスタイルを楽しんでいる飼い主さんはとても多くいらっしゃいます。
下記のページでは、柴犬カットやたぬきカットなど、ポメラニアンの代表的なカットスタイルをいくつか紹介しています。他の犬種と比べてもカットスタイルの種類は多く、同じ犬種でありながら、全く違った外見にすることができるので、気になる方は覗いてみてください。
ポメラニアンに関するQ&A
- ポメラニアンのお猿期ってなに?
- お猿期とは子犬の生後4ヶ月頃~8ヶ月頃にかけて訪れる毛が生え変わる時期のこと。体やしっぽ、顔の毛が徐々に抜け落ちて、顔の中心の毛は短いまま顔周りの毛が伸びている見た目がお猿さんに似ていることから「お猿期」と呼ばれるようになったそうです。
- ポメラニアンのきつね顔、たぬき顔って?
- ポメラニアンは大きく分けて2つのタイプに顔が分かれ、マズルの長さが特徴でシャープな顔つきを「きつね顔」、マズルが短く丸顔な子を「たぬき顔」と呼ぶことがあります。
詳しくは下記のリンク先も参考にしてみてくださいね。
ポメラニアンのキツネ顔とタヌキ顔、見分け方や特徴、魅力とは? - ティーカップポメラニアンっているの?
- ポメラニアンを小型サイズにしたような見た目からティーカップポメラニアンと呼ばれ、海外の著名人が飼っていることでその名が知られるようになりました。ただし、成犬になったときには本来のポメラニアンと変わらない大きさに成長することもあり、正式な犬種としては認められていません。
今後も精進し可愛く元気な仔犬を提供できるよう
いたします。