【パグの飼い方】お迎え前に知っておきたい9つのポイント
「ブサカワ」という特徴を持ったパグには、その魅力にやられた根強いファンが存在します。
ここでは、ファンの心をガッチリ掴んで離さないパグの魅力を、あらゆる角度から余すことなく紹介するとともに、パグの飼い方についても解説していきます。
パグの性格
見た目に注目されがちなパグですが、実は性格も良くてお利口なワンちゃんです。そのため比較的しつけがしやすく、初心者にも飼いやすい犬種といえるでしょう。
ここでは、そんなパグの性格を詳しく解説していきます。
のんびり明るく、落ち着いた性格!
パグはその愛くるしい見た目のイメージ通り、明るい性格のワンちゃんです。攻撃性が低くのんびり落ち着いているので、多頭飼い向きの犬種といわれています。鳴き声が小さいので、集合住宅での飼育にも向いているでしょう。
独立心が強く落ち着きがありますが、飼い主が大好きな甘えん坊なので、長いお留守番は苦手です。
基本的に良い子だけど、頑固な一面も
パグの性格を一言で表すなら「良い子」ですが、頑固でプライドが高い面もあり、自分の意思を曲げないマイペースさも併せ持っています。
しかし、幼い頃からリーダーシップを取って根気よくしつければ、その性格の良さも手伝って聞き分けのよい理想的なパートナーになってくれるでしょう。
人懐っこいお利口さん
パグは愛嬌のある見た目のイメージそのままに、知らない人やワンちゃんに対しても気軽に近づいていく、誰にでも友好的な性格です。
おっとりとした性格で攻撃性を見せることもほとんどなく、不快感を与えないよう空気を読む術も心得ています。
ただし人やワンちゃんが好きすぎてたまに暴走することもあり、遊んでほしくて突進してしまうことがあるので、外出するときは目を離さないようにしましょう。
飼い主の言葉にはしっかりを反応するのでしつけがしやすく、小さなお子さんとも問題なく生活できる子が多いので、総じて飼いやすい犬種といえます。
性格について詳細はこちらの記事にて解説しています。気になる方はぜひご覧くださいね。
パグの性格は?飼いにくい?
パグはどんな人におすすめ?
初めてワンちゃんを迎える方におすすめ!
多くの犬種の中でも、パグはとても「飼いやすい」ワンちゃんです。
理由は、前の項目でも紹介した性格の良さはもちろん、短毛であることや鳴き声が小さいことなどです。
飼い主に喜んでもらうことが大好きなパグは、積極的に飼い主が喜ぶことをしようとします。そのため、しつけが上手にできたらオーバーに褒めてあげるなど、上手く誘導することができれば、ルールも覚えてくれるでしょう。
また、穏やかで落ち着いた性格をしているので、無駄吠えや噛み癖などの問題行動がほかの犬種に比べて少なく、基本的に飼い主が困るほど暴れたりすることはありません。それどころか、家族が落ち込んでいたりすると持ち前の人懐こさを発揮して慰めてくれるなど、優しさもみせてくれます。
そのため、これまでワンちゃんを飼ったことがない、ペット初心者の人でも飼いやすい犬種といえます。
狭いスペースでも仲良くできる!多頭飼いにもおすすめ!
パグの性格の良さは、多頭飼いでも発揮されます。
幼い子どもやほかのペットに対しても友好的で攻撃性が低いので、ケンカなどのトラブルに発展することはほとんどありません。
体の小ささもあって、パグの複数飼いは他の犬種なら縄張り争いになりそうな狭いスペースでも仲良くくっついて眠ることも。飼育に必要なグッズも小型犬向きのものなので、金銭的な負担も抑えられます。
「パグを飼うともう1匹欲しくなる」という人の気持ちも分かりますね。
小さなお子さまがいる家庭では少し注意が必要
穏やかで愛情深いパグなので、基本的にはお子さまがいるご家庭でも飼育可能です。
ただし、飼い主のことが好きすぎるあまり、子どもばかりに構っているとヤキモチを焼いてしまう可能性があります。ワンちゃんそっちのけになってしまわないよう、注意しましょうね。
パグの情報まとめ「大きさ・体重・寿命・原産国」
パグは小型犬に分類され、大きさは平均的な小型犬と同程度。ただし、筋肉質でがっちりした体型をしており、他の小型犬と比べて体重が重い犬種です。
大きさ(体高) | 25~28cm |
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体重 | 6.3~8.1kg ※JKCの理想体重 |
平均寿命 | 12~15歳 |
原産国 | 中国 |
パグの原産国・歴史については下記ページで詳しく解説しています。気になる方は合わせてご覧ください。
パグにはどんな毛色がある?被毛の特徴も
深いシワと愛嬌のある顔が特徴的なパグは、4種類の毛色が存在します。
フォーン(茶色)のイメージがとても強いですが、その他の色もとても魅力的です。
公認されている毛色は4色
・黒
日本のチンと交配したという説もあり、100年ほど前に交配によって作り出された毛色です。全身が真っ黒なパグは、現在でも珍しく滅多に見かけることがない、希少性が高く人気の毛色になります。
・フォーン
薄茶色の毛色をした、日本で最も一般的なパグの色です。パグと聞いて、この色を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
顔や耳が黒く、他の部位は全体的に薄茶のコートになります。
・シルバー
珍しい毛色で、日本ではなかなかお目にかかる機会が少ないのが、シルバーのパグです。白の毛色にグレーが混じったような、シルバーのように見える不思議な色をしています。
・アプリコット
現在ではあまり見かけなくなりましたが、以前は日本でも良く見かけた毛色です。フォーンよりもオレンジが強く、トイプードルなどに見られるオレンジががった茶色に近い毛色になります。
基本は抜け毛が多いダブルコート!黒パグにはシングルコートも
パグは短毛ながら抜け毛が多い犬種です。その原因は、【ダブルコート】という二重構造の被毛にあります。
ワンちゃんの被毛は、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2種類の毛で構成されたダブルコートと、オーバーコートのみのシングルコートに大別されます。
基本的に、パグの被毛はダブルコートで、例外として黒パグはシングルコートが多い傾向です。
パグの抜け毛対策としては、毎日のブラッシングで抜けた毛を取り除き、部屋に抜け毛が飛び散るのを防ぐといいでしょう。また、月に1回程度のシャンプーで清潔さを保ち、皮膚トラブルを予防するのも有効です。
パグの飼育にかかる費用
パグをこれから迎えようと考えている方にとって最も気になることの1つが販売価格ではないでしょうか?「安すぎると問題がありそうだし、高すぎると手が出ない…」そんな不安はあると思います。
そんな不安を解消してもらうために、ここではパグを飼ううえで必要となる費用について解説したいと思います。
パグの飼い始めと年間で発生する費用
ワンちゃんと生活するためにも、お金のことは事前に考えておく必要があります。
ペットを飼うことに慣れていない人の多くは、まとまったお金が必要となる初期費用ばかり考えがちですが、継続してかかる生活費も把握しておきましょう。
<パグを飼うために必要な初期費用>
・狂犬病予防注射:約3500円
・ワクチン代:1万~1万5000円
・健康診断:1万~2万円
・登録料:約3000円
・避妊去勢手術:1万~3万円
・グッズ代:3万~4万円
<パグにかかる年間の費用>
・光熱費:プラス5000円程度
・フード、おやつ代:約4万8000円
・定期健診代:2000~3万円(検査内容による)
・トリミング:3000~4000円/1回
・保険料:2000円~/1ヶ月
・おもちゃ代:1000~5000円
・しつけ教室代:5000~1万円
・その他消耗品:2500~7500円
※価格はあくまで目安とお考えください
小型犬から大型犬まで、ワンちゃんの飼育費用に関しては、下記ページに詳しく掲載しております。
また、実際にワンちゃんをお迎えした方にお答えいただいたアンケート結果を下記ページからご覧いただけます。これからパグを飼うことを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
パグの飼育に必要なグッズは?
室内で飼うことことになるパグを迎えるためには、事前にある程度の準備が必要です。
安心してストレスなく暮らしてもらうために、予め用意しておきたいグッズや飼い始めてから揃えていきたいものを紹介します
お迎え前に用意しておきたいもの
・ケージ/サークル
お迎えしたパグ専用の空間として、ケージやサークルは必ず用意しておきましょう。しつけやお留守番のためにも、何より愛犬の安全を守るために必要です。小型犬のパグの場合、90cm×60cm程度の大きさで、屋根付きのものを選ぶといいでしょう。
・寝床
ペットがトイレを覚える前にペットベッドを置くとトイレと勘違いしてしまいます。そのため、最初はサークル(ケージ)内にトイレシートを敷き、そのうえに寝床として毛布やバスタオルを置いてください。
また、冬に備えてペットヒーターの上にタオルや毛布を敷くといいでしょう。
・トイレ
トイレはトイレシートとセットで使用します。
トイレは、パグがシートを破って誤飲してしまわないように、メッシュ状の網の付いたトイレがオススメです。
ペットシートは、大きさや種類豊富で、トイレトレーニングを行う初期の間は、おしっこの臭い付きのシートを利用するのもいいでしょう。
・給水器
パグが好きな時に水を飲めるように、給水機も用意しておきましょう。
お皿に入れておくのもいいですが、こぼす心配があるので、ペットボトル型の給水器です。ただしミネラルウォーターは、ワンちゃんの場合尿道結石の原因になるので、飲み水は水道水にしましょう。
・食器
パグが誤ってひっくり返さないように、ある程度重量のある食器がいいでしょう。
プラスチック製の食器は、噛んだ傷に雑菌が繁殖しやすく不衛生になりやすいため、陶器製や金属製の食器がおすすめです。
・ドッグフード
パグを迎えてから1ヶ月は、お迎え前と同じフードを与えましょう。
急に食事を変えると体調を崩してしまうので、変える場合はそれまでのフードに新しいフードも混ぜながら、少しずつ割合を増やしていくと安心です。
また、人間の食べ物は避け、必ずワンちゃん用の食べ物を与えるようにしてください。
・おもちゃ
おもちゃには好みがあるので、1つあれば良いわけではなく、複数用意してあげましょう。ワンちゃん用の噛んでも引っ張っても壊れない、ある程度頑丈なぬいぐるみなどがおすすめです。誤飲を防ぐために、口に完全に入ってしまう大きさのおもちゃは避けましょう。
飼い始めてから揃えていきたいもの
・ブラシ
コームやスリッカー、ピンブラシなど、用途に応じて使い分けるために、いくつかの種類のブラシを用意するといいでしょう。
パグは基本的に抜け毛が多く、ブラシは頻繁に使うことになるので、小さい頃から慣らして苦手意識をなくすようにしてください。
・爪切り
自宅でできるお手入れの1つが爪切りです。
人間と同様、パグの爪は放っておくと伸び続けるので、適度な長さに切ってあげましょう。その際、深く切りすぎて血管を傷付けないように、先端から少しずつ切ってください。
・犬用シャンプー、リンス
シャワーしても良いのは、ワクチンが終了して散歩ができるようになる時期になってからになります。
パグは皮膚が弱いので、低刺激のシャンプーを使いましょう。特に、パグの特徴である顔のシワは汚れがたまりやすいので、丁寧に洗ってあげてください
・首輪/リード/ハーネス
散歩ができるようなるのは、ワクチン接種を終えてからになります。
短頭種であるパグは気道が狭いので、首輪をすると呼吸がしづらくなってしまいます。そのため、リードをつけるのは喉を締め付けないハーネスがおすすめです。
・服
パグは暑さに弱く、短毛種のため寒さにも弱い犬種です。
そのため、季節にあった服を着せてあげることで、体温調節を助け健康を守ることにもつながります。
また、パグは抜け毛が多いので、洋服を着ることで外出先で抜け毛が舞い散るのを抑えることもできます。
室内の環境はどう整えればいい?
パグは筋肉質でガッチリとした体格なので、一見とても頑丈そうに見えますが、小型犬特有の骨や関節の弱さがあります。また短頭種なので、呼吸が弱く体温の調整が苦手です。
こうした弱い部分への負担を極力減らすために、生活環境には配慮してあげましょう。
関節への負担を考えた部屋作り
小型犬のパグは、先天的に膝のお皿がずれやすいので、膝蓋骨脱臼にならないよう関節への負担も考える必要があります。
パグは遊び好きな犬種ですが、フローリングなどの滑りやすい床の場合、関節に負担をかけてしまうため、カーペットやマットを敷いてあげるといいでしょう。
また、ちょっとした高さの段差であっても、小型犬のパグからすれば大きな高さになります。ステップをつける、飛び上がらないようにしつけるなど、注意してあげましょう。
1年を通して暮らしやすい室温調節を
ワンちゃんは、体温調のためにパンティング(口を開けてハアハア呼吸すること)をしますが、短頭種のパグは呼吸が苦手です。そのため、できるだけパンティングせずにすむように、室内の温度・湿度調整には十分気を付けてあげましょう
特に暑さにはとても弱いので、熱中症にならないよう、夏は23~25℃、冬は26~28℃程度の室温に設定しておきましょう。
また、夏の暑い日は室温だけでなく、直射日光にも注意してください。
時間帯によってはサークルに直射日光が当たってしまうこともあるので、冷感マットなどを利用して、涼める場所を作っておくといいでしょう。
知っておきたい、パグの「食事量・散歩・しつけ」
パグを迎えて、最も大変な時期は飼い始めです。
ワンちゃん自身も新しい環境に不慣れなので、慣れるまで飼い主であるあなたが愛犬の生活を全て管理しなければなりません。
1日に必要なパグの食事量は?
基本的に、1日に与える食事量は、フードのパッケージに記載された内容を参考にしてください。そのうえで、その日の運動量や体調を考慮して増減させるのが理想です。
あまり運動していない日は与える量を少なくするなど、回数を増やして少ない量でも満足感を得られるように工夫しましょう。
この他、パグの食事管理について詳しくは、下記ページの内容も参考にしてみてください!
パグの散歩は1日どれくらい?
ワンちゃんの散歩は、基本的にワクチン接種を終えてから可能になります。
2回目のワクチン接種を終えて、獣医さんからOKをもらえたら散歩に出掛けるようにして、それまでは飼い主さんが抱っこして、家の近くを歩くといいでしょう。
もともと遊び好きで好奇心旺盛なパグは散歩が大好き。ですが、短頭種ならではの呼吸の弱さから持久力が低く、運動は苦手です。
それでも、ストレス発散や肥満予防のためにも、適度な運動を兼ねた散歩をさせるようにしてください。
理想的な1日の散歩時間は朝夕1回ずつ、それぞれ30分程度。子犬なら、1日1回15分程度で十分でしょう。
<季節ごとの注意点>
パグは暑さや寒さに弱いので、夏や冬は時間帯を選んだり服を着せるなどの工夫が必要です。
夏は気温や直射日光だけでなく、地面の照り返しでも熱中症になる危険があります。
日が高い時間の散歩は避けて、朝方や夕方の散歩がおすすめです。短頭種は呼吸器が弱いので、できるだけ涼しい時間帯に出掛けるようにしましょう。
逆に、冬場は日が出ている昼間に散歩するようにしてください。朝方や夕方の気温が低い時間帯に出掛けると、身体が冷えて体調を崩す原因にも繋がります。
寒い季節は、お洋服を着せて寒さを防いだり、散歩の時間を減らしたりするのもおすすめです。
しつけはいつから?なにが必要
パグのしつけは、生後60日の子も3ヶ月齢の子も変わらず、家に迎えたその日から少しずつ始めましょう。
しつけるうえで大切なことが、パグとの「関係性の構築」です。
以前は「主従関係」が大切といわれていましたが、近年は飼い主と愛犬とが信頼し合う「信頼関係」こそ大切であると考えられています。そのためにも、まずはパグが安心できる環境を整えることから始めましょう。
また、あらゆるしつけの中でも、最も早く覚えさせたいしつけが「トイレトレーニング」です。始める時期は早ければ早いほど良く、「失敗してしまっても叱らない」「上手にできたら褒める」を基本に教えていきましょう。
その他、パグの基本的なしつけについては下記ページで詳しく解説しています!
お手入れ方法
パグは短毛で一見お手入れが楽に見えますが、顔にしわがある犬特有の「しわのケア」が必要になる犬種です。
しわのケア
しわは汚れが溜まりやすく、放置すると悪臭の原因になったり、皮膚トラブルに繋がったりしてしまいます。
できれば毎日、少なくとも週に1度はしわの間の汚れをとってあげる必要があります。
ウエットティッシュや湿らせた綿棒で、顔全体のシワの間をやさしく拭いてあげましょう。
ブラッシングについて
パグは皮膚が弱くトラブルになりやすいので、できれば毎日ブラッシングを行い、皮膚の状態をチェックしてあげたいところです。
スキンシップをはかりながら、汚れや埃なども毎日とってあげるようにしましょう。
シャンプーについて
シャンプーはやりすぎるのも良くないので、月1~2回程度で十分です。
シャンプー後すぐに汚れが気になるようになったら、濡れタオルなどで拭きとるようにしましょう。
まとめ
愛嬌タップリで、独特なかわいらしさが人気のパグは、見た目のイメージ通りとても人懐こく誰にでも懐いてくれる犬種です。
飼い主の言葉も、素直に聞いてくれる飼いやすい性格ですが、小型犬ならではの注意点や、短頭種が気を付けるべき病気などもあり、全く手がかからないわけではありません。
何に気を付けどんなしつけをすればいいのか、本記事がパグについて理解を深めるきっかけになれば幸いです!
パグを飼うことを検討中であれば、ブリーダーからお迎えするという選択をおすすめしています。
ブリーダーなら、パグの飼い方について丁寧に説明してくれますし、お迎えした後でも悩みや疑問などの相談に乗ってくれる心強い味方になってくれますよ!
下記の「パグの子犬を探す」ボタンからは、ブリーダーナビに掲載しているパグの子犬をご覧いただけます。選りすぐりの可愛いワンちゃんたちを、ぜひ覗いてみてください。
また高評価も有難うございます
ご家族でご見学に来て頂きお母様が特に喜んで頂いてる姿を見ていてこのご家族でしたら幸せになれると思い送り出す事が出来ました😊
まだまだ大変ですが宜しくお願い致します
パグは短頭種で暑さ寒さが苦手な犬種になりますので大変だと思いますが末永く宜しくお願い致します
また何か有りましたら何時でもご連絡お待ちしております