ミックス犬のマルプーはどんな犬?見た目や寿命、性格まとめ
マルプーはどの犬種を組み合わせたの?
マルプーは、マルチーズとトイプードルを両親に持つミックス犬です。雑種とは違ってマルチーズとトイプードルの血が混じっていればいいのではなく、純血種同士の親から生まれた犬を指します。
マルプーが生まれる組み合わせは以下の2通りです。
・マルチーズ(父親)×トイプードル(母親)
・トイプードル(父親)×マルチーズ(母親)
ミックス犬をさらに交配させると、遺伝的な疾患を持った子犬が生まれやすくなってしまうためタブーとされています。
マルプーの歴史
マルチーズの歴史が始まったのは紀元前1500年頃。当時、マルチーズはフェニキア人の船員によって船の中で飼育されていました。その後イギリスに持ち込まれ、愛玩犬としてイギリス王室に献上され、王室貴族に愛されるようになります。
トイプードルの起源については諸説ありますが、17世紀頃にフランスの上流社会で人気を博していたことからフランスが原産ではないかと考えられています。
マルチーズとトイプードルのミックス犬であるマルプーの歴史は浅いものの、両親の歴史はかなり古いことが分かりますね。
マルプーの特徴は?
マルプーが気になっている方や、飼いたいと思っている方にとって1番気になるのがマルプーの特徴ですよね。マルプーの人気が高いといってもペットショップの中には販売していない店舗もあり、いまだにじっくり見たことがない…という方もいるのではないでしょうか?
そこで、マルプーの見た目やサイズ、寿命について詳しく解説します。果たして、マルプーはふわふわした被毛のマルチーズに似ているのでしょうか?それとも、くるくるした被毛のトイプードルに似ている?
被毛の特徴や寿命について
マルプーは、マルチーズもトイプードルも持ち合わせている丸い目をしています。耳も同様に両親ともに垂れているので、マルプーも垂れ耳です。体型はトイプードルに似ると首や足が長くなる傾向があり、マルチーズに似ると首や足が短くなるようです。
マルプーは両親のどちらに似るかで外見がかなり変わってくるので、兄弟でもまったく違った見た目をしていることも少なくありません。
マルプーの毛色はホワイト、レッド、ブラック、ブラウン、グレー、シルバー、アプリコットなど豊富に存在します。この他にも複数のカラーが混じったり、部位によってカラーが2色に分かれたりする場合もあります。
マルプーの毛色や被毛の質は交配された時点では不明であり、生まれてみなければ分かりません。つまりマルプーは世界に1匹だけ、オンリーワンの特別な存在。生まれる前から「どんな毛色・毛質の子犬が生まれるかな?」と予想するのも楽しいですね!
マルチーズは真っ白な絹糸のように真っすぐで柔らかい被毛を持ち、トイプードルはくるくるとカールした豊富な巻き毛が特徴の犬種です。マルプーはそのどちらも受け継ぐため、ふわふわした被毛を持つマルプーもいれば、くるくるとした被毛を持つマルプーもいます。
被毛の質に関してもかなりの幅がありますが、すべてのマルプーに共通していえるのはシングルコートで「毛が抜けにくい」ということです。トイプードルのように抜け毛が出ないというわけではないようですが、アレルギーのある方でもマルプーは比較的飼いやすいといわれています。
一般的なマルプーの大きさは体高20~35㎝、体重2.3~4.1Kg程度です。成犬時にはマルチーズよりも大きくなることが多いようですが、それでも体重は2~3kgの子がほとんど。超小型犬から小型犬に分類されます。
マルチーズもトイプードルもマズルは短いため、マルプーも短いようです。しかし、トイプードルに似るとマズルは若干長くなり、マルチーズに似ると反対に短くなります。
トイプードルもマルチーズも、平均寿命は12~15歳。そのため、マルプーの寿命も12~15歳とされています。
しばしば「ミックス犬は体が弱い」と思われがちですが、実際にはそんなことはありません。健康な純血種同士を交配することで短所を埋め合い、補い合うことができるためミックス犬は体が強いといわれています。
しかし、マルチーズとトイプードルがかかりやすい病気の遺伝子を受け継ぐことがあるため、ペットショップやブリーダーさんに両親の健康状態を確認しておくことは忘れてはなりません。
マルチーズもトイプードルも遺伝的に膝の関節がゆるく、ちょっとしたはずみで膝蓋骨脱臼になりやすい犬種です。普段からマルプーの歩き方を注意深く観察し、異変を感じたら動物病院へ連れて行きましょう。
遺伝性疾患に注意するのとあわせて、食事や運動にも十分気を付けたいものです。日頃のストレスを減らすことはもちろんのこと、動物病院で定期的に健康診断を受けることも大切です。1日でも長く健康に生きてもらえるように、飼い主としてできるだけのことはしてあげたいですね!
マルプーの性格は?
たとえ兄弟でも見た目に大きな差があり、被毛の色や質は生まれてみなければ分からないというマルプー。生まれる前から飼い主さんを楽しませてくれるマルプーは、どんな性格なのでしょうか?
性格には個体差があるため説明するのは難しいですが、一般的な傾向を見てみましょう。
性格は毛色によって変わる?
マルプーは血統そのものに共通した性格の傾向があるわけではなく、双方の親の性格を受け継ぐといわれています。そのためマルプーを迎えるなら、ペットショップやブリーダーさんに両親の性格について聞いてみるといいでしょう。
しかし、両親の性格が分からない場合もありますよね。そんな時の判断材料として、マルプーの毛色を確認してみましょう。もちろん毛色だけで性格が分かるわけではありませんが、性格の傾向を知る目安にはなるようです。
マルプーの被毛がレッドやアプリコット系のカラーの場合、マルチーズの気の強さやプードルのやんちゃな性格を受け継いでいることがあり、しつけにはやや注意が必要です。反対にブラック系のマルプーはプードルの性格を受け継いでいることが多く、頭が良く協調性があるため、比較的飼いやすい性格だといわれています。
実際にマルプーを迎えたら、何よりもその子犬をよく観察することが大事です。そして、どんな両親を持っていても、どんな毛色をしていても一定のしつけは絶対に行うようにしてください。
参考までにマルチーズの一般的な性格の傾向
マルチーズはおおらかで愛情深く、落ち着きがあります。古くから愛玩犬として可愛がられてきただけあって、「抱き犬」としても有名です。子どもや先住動物がいても上手く対応できる犬種なので、多頭飼いにも向いています。
普段は落ち着いた性格ですが、遊ぶことが大好きなマルチーズ。遊ぶときには元気いっぱい動き回るので、普段とのギャップに魅力を感じる飼い主さんも多くいます。運動不足からストレスが生まれ、問題行動へとつながることもあるので、散歩の時間は十分に確保しましょう。
マルチーズの性格で注意したいのが、警戒心が強く恐れ知らずなところです。基本的にマルチーズはおおらかな性格ですが、見知らぬ人や犬には警戒心を持って吠えかかることもあります。また、マルチーズは賢いがゆえに飼い主さんの気を引こうと、わざとイタズラすることも…。
そこで甘やかしていると無駄吠えをしたり、噛み癖がついたりするので一通りのしつけはマスターしておきたいですね。
参考までにトイプードルの一般的な性格の傾向
トイプードルは甘えん坊が多い犬種といわれます。とくにホワイトやレッドの毛色のトイプードルは甘えん坊な性格で、反対に日本でよく見かけるブラウンは自立心が強い傾向にあります。
飼い主にとても従順で、人や動物に対してフレンドリーなトイプードル。子どもやほかの動物にも快く接してくれるため、多頭飼いにも向く犬種です。
トイプードルは聡明で物覚えも良く、しつけやすい犬種としても有名です。ただ、賢さゆえに甘やかし過ぎるとわがままに育ってしまうこともありので、きちんとしつけることが重要です。
トイプードルの性格で気を付けたいのは、警戒心の強さです。鋭敏で勘が良いトイプードルは、インターホンの音や近隣の物音にしつこく吠えることがあります。マンションなど集合住宅で飼育する場合は、無駄吠えに対するしつけも怠らないようにしましょう。
まとめ
マルプーの見た目の特徴や性格についてご紹介しました。
ふわふわしたマルチーズと、くるくるとしたトイプードルの被毛を持つマルプー。2~3kg程度の小さな体の中に、1度抱っこしたら手放せなくなる魅力がたっぷり詰まっています。
マルプーを飼育するときに注意したいのは、マルチーズの気の強い性格を受け継いでいる可能性がある点です。親犬が頑固で気の強い性格であった場合は、十分なしつけとコミュニケーションを怠らないようにしましょう。
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