【シーズーの飼い方】お迎え前に知っておきたい6つのポイント
古くから愛玩犬として可愛がられてきたシーズー。
本記事では、シーズーの魅力や、飼うために知っておきたいことなどについて、詳しく解説していきます。
シーズーの性格
古くから愛玩犬として可愛がられてきたシーズーは、遊び好きで活発な面と、穏やかで落ち着いた面を持つ、ペットらしい性格の犬種といえるでしょう。
ここでは、シーズーの性格を細かくわけて見ていきたいと思います。
友好的で家族に対して愛情深い
シーズーはとてもフレンドリーな性格の犬種で、知らない人やワンちゃんに対しても、特に警戒することなく気軽に接してくれます。
家族に対してはそれ以上に愛情深く接し、とても気を遣った行動を取るなど、思慮深さが見られるでしょう。大らかなので、小さなお子さんがいるご家庭でも問題なく飼える犬種です。運動好きですが運動量はさほど多くないので、シニア世代の方にも飼育が可能です。
普段は穏やかでのんびりとしており、一人で遊ぶことも好きなので、比較的留守番が得意な犬種といえるかもしれません。
溌剌で好奇心旺盛
シーズーは普段穏やかな一方で、好奇心旺盛で意外と活発なところもあります。
家の中であってもさまざまなものに興味を持ち、人と遊ぶのも大好きです。落ち着きがあるので意外かもしれませんが運動も好きなので、散歩に連れ出して外で遊ばせてあげましょう。
利口だけど頑固な面も
シーズーは賢く人懐っこい性格なので、飼い主のいうことを素直に聞いてくれる、しつけがしやすい犬種として知られています。
無駄吠えや噛むことが少ないので、その点でもペット初心者や高齢者の方にも向いている犬種といえるかもしれません。
ただし頑固な一面もあるので、しつけは根気強く行っていく必要があります。
警戒心や独立心が強い
賢いシーズーは、警戒心が強く冷静に状況を判断できる思慮深さを持っています。そのため、新しい環境に置かれても動じることはあまりなく、家に迎えたばかりの頃は少し距離を感じるかもしれません。
それでも、信用できると判断されたらしっかり懐いてくれるので、まずは飼い主としての信用を得ることから始めましょう。
シーズーの性格が悪いといわれる原因は?
シーズーはやや保守的でプライドの高いところがあるので、頑固さや警戒心の強さが目立つことがあり「性格が悪い」といわれることもあるようです。
しかし、十分なしつけができず、ただ甘やかしているだけだと、シーズーに限らずどんなワンちゃんでも、性格が悪い子に育ってしまいます。逆にいえば、どんな犬種であっても、しつけていれば性格の悪い子にはなりません。
つまり、愛犬が性格の良い子になってくれるか悪い子になってしまうかは、すべて飼い主次第といえるでしょう。
シーズーの原産地・歴史・大きさ・寿命
- 犬種名:シー・ズー
- 英語名:SHIH TZU
- 原産国:チベット(中国)
- 体高:~27cm
- 体重:4.5~8kg(理想は4.5~7.5 kg)
シーズーの歴史
シーズーとは中国語で「獅子狗」を意味し、神の使者として神聖視され中国王室で大切に飼育・繁殖されていました。
シーズーの起源は、7世紀頃のチベットにあるといわれています。
愛好家の間では、小型のラサアプソにペキニーズをかけ合わせて短頭種化したことが起源と考えられており、しばらくの間ラサアプソに分類されていました。
中国の皇帝に献上され、1934年にはラサアプソから独立し単独の犬種として認識されるようになりました。
シーズーの見た目の特徴
シーズーは、下顎が上顎より少し前に出る「アンダーバイト」の、マズルの短い短頭種です。
小柄ではあるものの意外とガッチリしており、しっかりした胴体とたくましい四肢を持っています。
巻いたしっぽには長い飾り毛がついており、付け根の位置が高いため、背中から豊かなしっぽの毛が生えているようにも見えます。
シーズーの寿命は?
シーズーの平均寿命は15歳前後で、多くの犬種の中でも長命なほうです。
飼育環境や遺伝などの要因によっては、平均よりもずっと長生きする可能性も高く、20歳まで生きたというシーズーもいるようです。
シーズーの被毛や抜け毛について
前髪をちょんまけのように結んでいるシーズーを見たことはありませんか?
シーズーは伸び続ける長めの被毛をしているので、ヘアアレンジが楽しめる犬種です。
ここでは、毛色や抜け毛についてご紹介します。
シーズーの被毛と毛色の種類
シーズーの被毛は美しい長毛のダブルコートで、そのまま伸び続けると地面を引きずるほど長くなってしまいます。オーバーコート(上毛)は密生したストレートの被毛で、アンダーコート(下毛)は程よい量でそれほど絡まりやすくはありません。
定番のカラーは「ホワイト&ゴールド」「ホワイト&ブラック」ですが、前頭部や尾の先が白いことが好ましいとされています。
ただし、シーズーは成長とともに被毛のカラーが変化するため、子犬の頃の毛色と成犬になったときの毛色が異なることも珍しくありません。
定期的なカットが必要
シーズーは1~2ヶ月に1回ほどの頻度でトリミングサロンに連れていき、カットする必要があります。
飼い主さんの好みによって、綺麗な毛を長くなびかせるカットスタイルや、テディベアのように短めにカットするスタイルなど、さまざまなスタイルが楽しめますよ。
自宅でセルフカットも可能ですが、愛犬を傷つけてしまう可能性もあるので、プロにお任せするのがオススメです。
抜け毛は長毛種の中では比較的少なめ
上で解説した通りシーズーはダブルコートの犬種で、ダブルコートはシングルコートよりも基本的に抜け毛が多いです。
しかしシーズーは、ダブルコートの中では比較的少ないほうだといわれています。
抜け毛の量はそこまで多くありませんが、被毛の美しさを保つためにも定期的なブラッシングは必要です。
ブラッシングなどお手入れについては、後述します。
シーズーの飼育にかかる費用
ワンちゃんを飼育していくうえで、最初にかかる生体価格やグッズの費用はもちろんですが、食事や医療費など継続的にかかってくる費用もたくさんあります。
特にシーズーはカットが必要な犬種なので、定期的にトリミング代がかかることを理解しておきましょう。
費用の目安
・登録料:約3000円
・狂犬病予防注射:約3500円
・ワクチン代:1万~1万5000円
・避妊去勢手術:1万~3万円
・健康診断:1万~2万円
・グッズ代:3万~4万円
・トリミング:3000~4000円/1回
・おもちゃ代:1000~5000円
・定期健診代:2000~3万円(検査内容による)
・保険料:2000円~/1ヶ月
・光熱費:プラス5000円程度
・しつけ教室代:5000~1万円
・その他消耗品:2500~7500円
シーズーを飼ううえでのポイント【運動量・食事量・お手入れ】
ワンちゃんを飼うためには、散歩やブラッシングなどが欠かせません。
犬種によってはそれ程重要ではないこともありますが、シーズーを飼うためには、どんな点に気を付ければよいのでしょうか。
生活環境を整える
歴史の項目でも言及した通り、シーズーは愛玩犬として作出された犬種ということもあり、室内で飼う必要があります。
ひとり遊びも好きなシーズーですが、何よりも家族が大好きなので、できるだけ一緒にいられるように、リビングなど家族が集まる場所に居場所を作ってあげましょう。
短頭種のシーズーは暑さに弱いので、屋内であっても直射日光が当たるような場所は避けて、涼しい場所にいられるようにしてください。
また、足が短く高低差に弱いので、生活範囲内にはできるだけ段差を作らないようにすると安心です。
運動量は少ないけど散歩は大切
1回20~30分の散歩を、1日1,2回行うようにしましょう。
必要な運動量こそ少ないものの、他のワンちゃんと遊んだり交流したりするのが好きなので、毎日散歩に連れていき外の世界の刺激を与えてあげてくださいね。
散歩は運動だけでなく、ストレス解消や健康維持の側面があるので、可能であれば毎日の散歩は欠かさないことをおすすめします。
食事は調節しながら適正量を把握する
食事量は、ドッグフードのパッケージに記載のある量を参考に、愛犬に合う量に調整してあげることになります。
体重が重いほど量が多くなるので、シーズーの食事量は少ないほうだといえます。
量が愛犬に合っているかどうかは、うんちを見て判断することができます。柔らかすぎる・硬すぎるなどは水分量に問題がありそうですし、多すぎる・少なすぎるというのは量に問題があるといえるでしょう。
毎日のブラッシングは欠かせない
長い被毛をきれいに維持するためにも、毎日ブラッシングはしてあげたいところです。合わせて、月1回ほどの頻度で、定期的なシャンプーをしてあげると良いでしょう。
ブラッシングは、被毛のケアだけでなく皮膚を刺激して血流を良くするほか、病気の早期発見にも繋がるなど、さまざまな効果が期待できるので、毎日欠かさず行うようにしてください。
最近は、被毛のケアを少しでも楽にするために、シーズーの被毛を短くカットする飼い主さんも増えているようです。
シーズーのしつけについて
シーズーはお利口でしつけが比較的しやすい犬種です。
しつけは、愛犬を危険から守るためやストレスを減らしてあげるためにも必要になるものなので、最低限おさえておきたいしつけについて、理解を深めておきましょう。
おさえておきたいしつけ
- トイレトレーニング
- クレート(ハウス)トレーニング
- アイコンタクト
- 呼び戻し
名前を呼び、こちらを見てくれたら褒めてご褒美をあげる、ということを繰り返すと、できるようになっていきます。
一貫した言葉でしつける
その賢さ、家族への愛情深さから、シーズーはしつけがしやすい犬種として知られています。しかし、いくらしつけがしやすいといっても、やり方を間違えてしまってはしつけを覚えてはくれません。
家族でしつける場合、ご家庭内でしつけの言葉を統一するようにしましょう。同じ意味であっても違う言葉を使ってしまうと、いくら賢いシーズーでも混乱してしまいます。
そうなると、言葉の意味を自分勝手に判断してしまい、飼い主の意図とは違う行動を取るようになるでしょう。
愛犬のプライドを傷つけないよう、褒めて伸ばすしつけを徹底してくださいね。
まとめ
古くから愛玩犬として人気が高いシーズーですが、その理由は見た目の可愛らしさだけでなく、穏やかで友好的な性格も関係していると思われます。
また、賢いのでしつけがしやすく、人懐っこいので甘えてくれる点も大きな魅力といえるでしょう。
今回の記事を読んで、シーズーの魅力を知っていただけたら幸いです。
喜んでいただき誠にありがとうございます!
楽しい生活になりますよう、祈っております!