愛犬を褒める時に気を付けていることは?
(ブリーダーナビ公式Instagramでのアンケート 2021年7月27日実施 回答数92)
「声のトーン」に気を付けている飼い主さんが34%と最も多く、次いで「タイミング」が28%となりました。じょうずに褒めることはしつけの第一歩!みなさん色々なポイントに気を配りながら愛犬を褒めているんですね。
今回は、ワンちゃんを褒めるうえでやってはいけない4つのNGな褒め方を紹介します。
1.一貫性がない
愛犬を褒める際、注意しなければならないポイントが「一貫性を持って褒める」です。
ここでいう一貫性とは、『褒める条件』や『褒める時に使う言葉』を統一するということで、ここに一貫性がないと愛犬に不安や戸惑いを与えることになってしまいます。
例えば、「昨日褒めたことを今日は褒めない」「家族で褒める言葉が統一できていない」と、愛犬を混乱させてしまうことになるでしょう。
こうなると何をすれば褒めてもらえるのか分からず、素直に喜べないどころか飼い主を疑うことにもつながってしまいます。
これを防止するためには、ご家庭内でルールを統一して、愛犬にどんなことをすれば褒められるのか、どんな言葉が褒めているのか理解させると良いでしょう。
2.褒めるタイミングが遅い
当然ですが、犬は人間の言葉の意味を理解しないため、褒めるタイミングが遅いと「違うことを褒められている」と勘違いしてしまいます。つまり、その瞬間に褒めず時間が経ってから褒められても、褒められた行動と結びつけることができないのです。
愛犬に「良いことをしたら褒められた」と理解してもらうためには、良いことをしたその瞬間に褒めてあげなければなりません。そうすれば「また褒められたい」という思いから同じ行動を繰り返すようになるでしょう。
褒める場合も叱る場合も、タイミングが重要です。愛犬の行動に対しては、その場その瞬間にリアクションするようにしてください。
3.低い声や低いテンションで褒める
上述したように、犬は人間の言葉の意味を理解しません。声の高低やトーンで「褒められている」「叱られている」ということを何となく理解している節があります。
声やテンションが低いと「叱られている」、逆に高いと「褒められている」と感じるため、低い声で褒めると、言葉の意味とは裏腹に「叱られている」と受け取られてしまうかもしれません。
そのため、褒める際はいつもより少しテンションを上げて明るく高めの声で大げさに褒めてあげた方が伝わりやすいでしょう。
ただし興奮しやすい性格の子を褒める場合、大げさに褒めると興奮して手が付けられなくなる場合があります。また過度に臆病な子の場合は怖がらせてしまうかもしれません。
基本を踏まえたうえで、愛犬の性格に合わせた褒め方ができればベストでしょう。
4.ご褒美が適切ではない
愛犬を褒めるのは、「褒められる=嬉しい」というしつけ面での動機付けという意味があります。そのため、おやつでもおもちゃでも、与えるご褒美は愛犬に喜んでもらえるものでないと意味がありません。
仮にご褒美としておやつをあげても、それが愛犬の好きな物でなければご褒美にはなりません。もしもそれが嫌いなおやつだった場合、ご褒美どころか罰になりかねないのです。
褒める際ご褒美を与えるためには、愛犬がどんなものを喜ぶのか理解しておく必要があるので、日頃から良く観察して喜ばれるご褒美を用意しておきましょう。
まとめ
ワンちゃんを褒める場合は、人間を相手にする以上に分かりやすく伝えるよう心掛ける必要があります。
間違ったやり方をしてしまうと逆効果になってしまい、しつけなどさまざまな面でマイナスに働いてしまうかもしれません。
今回紹介したような4つのNGな褒め方はなぜダメなのか、ポイントを理解したうえで効果的な褒め方を心がけ、愛犬との信頼関係を築いてください。
著者/ブリーダーナビ編集部