【アンケート結果発表】スリスリ…人に顔や体を擦りつける犬の心理6つ

愛犬が足元にすり寄ったり、体を擦り付けたりするのは、甘えられているようで飼い主としては嬉しいものです。しかし、犬がどんな理由で体を擦り付けてくるのか、その理由は私たちが考えている通りなのでしょうか?

ブリーダーナビではインスタグラムで、愛犬に体を擦りつけられた経験についてのアンケートを実施しました。

愛犬に体を擦りつけられたことはある?


(ブリーダーナビ公式Instagramでのアンケート 2021年7月22日実施 回答数116)

「体をこすりつけられたことがある」方が9割以上!ほとんどの方が愛犬にスリスリされたことがあるとわかりました。ワンちゃんたちはどのような気持ちで飼い主さんにスリスリしているのでしょうか。この記事では犬が人に体を擦りつける心理について解説していきます。

1.要求

「遊んでほしい」「構ってほしい」など、体を擦り付ける相手に対して何かを要求するという意味があります。簡単にいってしまえば『おねだり』です。

他にも、吠えたりなめたりすることで要求する場合もありますが、これは個々で違うので、一概に「この行動はこういう意味がある」と断定することはできません。

普段からどのような行動をするのか確認して、愛犬がどのような行動で要求していくるのか、見極められるようになりましょう。

2.甘えている

愛犬があなたへ体を擦り付けてくる場合は、「甘えたい」という愛情表現の1つと考えられます。

例えば、飼い主さんが自分以外を構っていたり他の人と話しているときに、割り込むように体を擦り付けてきたら、「もっと自分を見てほしい、構ってほしい」という気持ちの現れです。この場合、人間の感情でいえば嫉妬に近いかもしれません。

3.落ち着かせたい

犬は人間が考えている以上に人間の感情を敏感に感じ取る動物です。

いたずらをして強く怒られたり叱られたりしたときに体を擦り付けてくる場合は、「落ち着いてほしい」という気持ちから出た行動といえます。

また、飼い主が落ち込んでいるとき、寄り添うように体を擦り付けるようなら、「落ち込まないで」という慰めの気持ちの現れでしょう。

4.においをつけたい

ご存じのように、犬はにおいに敏感です。

そのため、好きなにおいを体につけたいという理由で、飼い主に体を擦り付けることもあります。

飼い主が大好きな子からすれば、飼い主のにおいに包まれている状態は幸せそのものです。
においがついていれば離れていても飼い主の存在を感じることができるので、ワンちゃんはこうした行動をすることがあるのです。

5.満足感

食後やお散歩の後に体をスリスリと擦り付けてくる場合は、とても満足している状態の表れです。

食欲や運動欲が満たされて気持ちよくなったことで、大好きな飼い主のそばでにおいを嗅ぎながらゆっくりしたいのでしょう。

人間でいえば、満腹感からウトウトしている状態でしょうか。

6.病気の可能性

上記のどれにも当てはまらず、執拗に同じ場所を擦り続けているようなら、体に何らかの異変が生じているかもしれません。

考えられるのは皮膚炎などの皮膚疾患ですが、まずはどの部分を擦っているのか把握して、そこに炎症などが起こっていないか確認してください。

特に壁に頭を押し付けているような場合は、「ヘッドプレス」「ヘッドプレッシング」といい、重大な病気を患っている可能性があります。

考えられるのは脳卒中や脳腫瘍、肝硬変や中枢神経の損傷、ウイルスによる感染症といった危険な病気ばかりなので、この行動をしているようなら、迅速に動物病院へ連れて行きましょう。

まとめ

飼い主としては愛犬に体を擦り付けられると、慕われている気がして嬉しいものです。
しかし、体を擦り付けるという行為は同じでも、そのきっかけとなる感情や心理などは1つではありません。

行動には理由があります。気持ちをを行動で示そうとする場合もあれば、何らかの体調不良が原因でそうした行動を取ることも珍しくありません。

愛犬の行動を手放しに喜ぶのではなく、その理由まで考えて「なぜこうしたことをするのか」まで考えてみてはいかがでしょうか。