犬に蚊取り線香は危険?夏のペットの虫除け対策3つのポイント

1.蚊取り線香を使用する際の注意点

ワンちゃんのいるご家庭では、蚊取り線香を使用する際犬に害はないのか心配になるでしょう。

蚊取り線香の主な成分は、然植物由来の除虫菊「ピレトリン」や、化合物の殺虫成分「ピレスロイド」です。煙を吸っても体内で分解され、短時間で体外へ排出されるため、基本的に害はありません。

しかし、最低限以下のことには注意して使用しましょう。

アレルギー

蚊取り線香は基本的に体調に影響することはありませんが、例外としてアレルギーを持っている子には注意が必要です。蚊取り線香を使って愛犬の様子に変化があった場合は、即時使用を中止して、動物病院で診てもらってください。

万全を期すのであれば、事前にアレルギー検査を受けておくと良いでしょう。

短頭種

パグなどの鼻ペチャの短頭種は呼吸が苦手なので、蚊取り線香の煙で咳き込んだり息苦しそうにしたりするかもしれません。

蚊取り線香の煙が愛犬に向かないように、届かないような場所に置いたり少し遠い場所で蚊取り線香を使うようにしましょう。

誤飲・誤食

犬は興味が湧いた物を何でも口にする習性があるので、好奇心旺盛な子の場合、誤って蚊取り線香を食べてしまう恐れがあります。飲み込んでしまったからといって即座に体調が悪くなるようなことはありませんが、少しでも変化が見られたら動物病院へ連れて行きましょう。

2.蚊取り線香の安全な使い方

換気

蚊取り線香の成分に犬に毒となるようなものは含まれていませんが、煙は発生します。

室内に煙が籠ると人間でもむせてしまうので、基本的に部屋のドアは開けておき煙が逃げるようにしましょう。

犬用を使う

蚊取り線香には犬用の物もあるので、安全を考えるなら犬用の蚊取り線香を使うのがベストです。犬用の蚊取り線香には天然由来のハーブが使用されており、さらに屋外での使用も想定して高い持続性があります。

蚊取り線香の独特なにおいも抑えられているので、ワンちゃんがいるご家庭で使用するのであればこちらをおすすめします。

3.蚊取り線香以外の虫対策

空気清浄機

空気清浄機の中には、蚊取り機能が付いた製品もあります。蚊取り線香と違い煙が発生せず、さらに空気をきれいにしてくれるので、呼吸器系の弱い短頭種の犬にも安心して使用することができます。

首輪タイプの虫よけ

ワンちゃんの虫除けは、室内よりも屋外の方が重要度は高いです。そのため、散歩中などの外出中にこそ対策が必要となります。

そこでおすすめなのが、首輪タイプの虫よけです。これは首輪を装着するだけでノミや蚊対策になるので、ワンちゃんの負担にもならず安心して使うことができます。

持続性が高く、一度購入したら半年間は使い続けられます。

クリップタイプの虫よけ

犬の首輪やハーネス、リードなどに装着できるタイプの虫除けです。持続力は商品によって異なりますが、おおむね2ヶ月程度は使い続けることができるでしょう。

簡単に付け外しができるので、屋内でもケージなど身近な場所につけておける、使い勝手の良い商品です。

まとめ


今回は、夏の課題の1つである虫除けについて解説してきました。

人間が平気なものでも、犬にとっては有害なものもあるので、飼い主さんからすれば愛犬に安全で安心して使えるものを選びたいと思うものです。

記事で紹介してきたように、蚊取り線香は犬にも大きな害はないので、使い方さえ間違わなければ問題なく使えるでしょう。

最近は、多種多様な犬用の虫除けグッズも販売されているので、使い勝手や愛犬の好みに合わせて買い揃えることをおすすめします。