犬のしっぽは14種類もある!
「犬のしっぽ」とひとくちに言っても、形も色も大きさも様々。同じ犬種でも個性豊かで愛おしいパーツですよね。
そんなしっぽですが、その形状から14種類に分けられています。うちの子の尻尾はなんて名前かな?ぜひチェックしてみてください!
1.垂れ尾
読みは「たれお」です。犬の尻尾のなかでも、最もスタンダードなタイプのしっぽで、お尻の下に自然な形でだらんと垂れ下がっています。
代表的な犬種:シベリアンハスキー、セントバーナード
2.ラットテイル
『ラット(ねずみ)』という名前の通り、ネズミのしっぽのような形状のしっぽです。根本は太く柔らかい巻き毛で覆われており、先端に向かうほど細く毛が少なくなっていきます。
代表的な犬種:アイリッシュウォータースパニエル
3.ボブテイル
先天的にしっぽがない、もしくは断尾によりしっぽが極端に短くなった状態をボブテイルと呼びます。近年は動物愛護の観点から、断尾が禁止される国が増加傾向にあります。
代表的な犬種:イングリッシュシープドッグ、コーギー
4.ホイップテイル
鞭のように長く真っ直ぐな形をしており、背筋と同じ高さで一直線に後方へと伸びたしっぽです。先端に向かけて少しずつ細く尖っていきます。
代表的な犬種:イングリッシュセター、イングリッシュポインター
5.巻き尾
巻貝のようにくるりと巻かれた形状のしっぽで、根元から上に向かって巻き上がっており、付け根は太く先に向かうほど細くなっていきます。
「並巻き」「二重巻きなど、」さらにいくつかの種類があります。
代表的な犬種:秋田犬、柴犬
6.差し尾
緩い曲線を描くように巻いた形で、低く背中側に湾曲して伸びています。巻き尾と似ていますが、それほどくるんと巻いているわけではありません。
代表的な犬種:四国犬
7.立ち尾
その名の通り、しっぽの付け根からお尻の上に向かって垂直に立ち上がったしっぽです。
代表的な犬種:ビーグル、ジャーマンシェパード
8.鎌尾
鎌の刃部分のように緩やかな曲線を描いた形状のしっぽで、巻き尾に近い形をしていますが、完全には巻いておらず、背中に尾の先端がついていません。
代表的な犬種:チワワ、イタリアングレーハウンド
9.スクリューテイル
コルク抜き(コークスクリュー)のように、らせん状に曲がりくねったしっぽです。生まれつき短いしっぽがこう呼ばれ、後天的に断尾された場合対象にはなりません。
代表的な犬種:ボストンテリア、ブルドック
10.キンクテイル
「キンク」とは、ホースなどが途中でよじれている状態をいい、根本からよじれているように曲がった短いしっぽを「キンクテイル」と呼びます。
代表的な犬種:フレンチブルドッグ
11.リングテイル
別名輪尾とも呼ばれる、根元から上に高く上がったしっぽで、円を描くようにゆるく湾曲したしっぽの形状です。
代表的な犬種:アフガンハウンド
12.リス尾
リスのしっぽのようにフサフサとした毛で覆われたしっぽで、名前の通りリスの尻尾に似ています。そのボリュームから、まるでしっぽを背負っているように見えます。
代表的な犬種:パピヨン
13.スナップテイル
鎌尾に似た形状で、ゆるく湾曲してしっぽの先端が背中についています。根本が太く丸く端にいくにつれて細くなっていくしっぽです。
代表的な犬種:ラブラドールレトリーバー、アラスカンマラミュート
14.飾り尾
まるで羽のようにフサフサした、豊かな飾り毛に覆われたしっぽです。しっぽ自体は垂れ下がっており、旗のようにも見えることから別名【フラッグテール】とも呼ばれています。
代表的な犬種:ゴールデンレトリバー、ミニチュアダックスフンド(ロング)
まとめ
犬のしっぽはとても感情表現が豊かで、最も犬の魅力が集中している部分の1つといえるのではないでしょうか。動きにばかりを注目されがちですがしっぽの形状は実に多種多様で、動きと合わせてその犬種にしかない特徴になります。
今回は、そんなしっぽの形状について解説してきました。
愛犬のしっぽの名前を覚えるとともに、ほかの犬と比べてみるのも面白いかもしれませんね。
著者/ブリーダーナビ編集部