汗や足、おならも!?犬にとっての「いいにおい」4選

1.飼い主のにおい


ほぼ例外なく、犬は飼い主さんのにおいが大好きです。家の中にある衣類や靴下、パンツ、寝具など、飼い主さんのにおいがするものであれば、それが何であろうと積極的ににおいを嗅ごうとします。

では、なぜ犬は飼い主のにおいを嗅ぐのでしょうか。

犬にとって、嗅覚は最も多くの情報を得ることができる感覚です。そのため、大好きな飼い主がどんな体調か、それまでどんなことをしていたのか知ろうと、積極的ににおいを嗅いでいるのです。

犬が口のにおいを嗅ぐのは、食べ物のにおいがするためです。

特に食後であれば、においから食べたものの情報を得ようとしてにおいを嗅ぎます。美味しそうなにおいを嗅いだことで、「自分もご飯欲しいな」と思っているかもしれません。

また口元のにおいを嗅いだ後に舐めるようであれば、飼い主に対する服従を示しているといわれています。

犬が人間の手を嗅ぐのは、触られても大丈夫かの確認作業です。

初対面の犬に触る場合、いきなり撫でるのではなく、手のにおいを嗅がせてから触るようにいわれているのはこのためです。

それが飼い主の手であれば、においから飼い主の状態を確認しようとしているのでしょう。人間の手はさまざまな物を触るので、飼い主さんのにおいに混じる他のにおいが気になるのかもしれません。

また、においを嗅いだ後に舐めてくるようなら、それは飼い主がリーダーであることを認めている証です。

帰宅後の足のにおいを嗅ぐ場合は、どこに行ってきたのかにおいから情報を得ようとしているのでしょう。

人間からすれば、「足のにおい=臭い」というイメージですが、犬は汗などの体臭を良いにおいと感じているので、積極的に嗅ごうとします。

2.食べ物


犬は食いしん坊が多いので、もちろん食べ物のにおいにも敏感です。

基本的に肉食なので肉や魚などの強いにおいがすると、空を見つめて鼻をヒクヒクさせてにおいの発生源を探ろうとします。

食べ物のにおいが好きなのは、人間も犬も共通ですね。

汗、足のにおい、おなら


私たち人間が「臭い!」と拒否反応を示すようなにおいでも、犬は好んで嗅ぎに行こうとする傾向があります。

例えば、汗や足のにおい、おならなど、独特で臭気が強いにおいを好み、見ているこっちが思わず心配になるほどです。

ほかの動物の糞などにもよく反応しますね。

4.アロマ


人間にとって好ましい香りであるアロマのにおいも、犬の好むにおいです。

アロマテラピーはリラックスさせられるメリットがありますが、扱い方を間違えると健康を害する原因にもなるので、犬に使用する場合はより慎重になる必要があります。

人間には大丈夫でも、犬に使用すると場合によっては重篤な症状をもたらす可能性もあるので、しっかりとした知識を身につけてから使用してください。

アロマの香りを嗅いだ犬が以下のような行動を取るようなら、すぐ動物病院に連れて行きましょう。

  • 鼻息が荒い
  • くしゃみを繰り返す
  • 過度によだれを垂らす
  • 悲しげな声で鳴く
  • ウロウロ歩き回る
  • 激しく転がる
  • 床に体を擦りつける

まとめ


嗅覚が鋭い犬にとって、においから得る情報は人間の比ではありません。警察犬など、その活躍を見れば良くわかるでしょう。

可愛い愛犬には、できるだけ好きなにおいを与えたいと思うのが飼い主の心情だと思います。しかし人間と犬とでは、好むにおいには違いがあるので、今回の内容を参考に、愛犬が好むにおいを近くに置いてあげると良いかもしれません。