1.必要な道具
- 犬用の爪切り(ギロチンタイプ、ニッパータイプなど)
- 犬用の爪ヤスリ
- 止血剤
犬の爪切りで、最低限なくてはならない道具は上記3つになります。
犬の爪は人間のように平べったい板状ではなく、厚みがある円柱の形状をしているので、薄い爪を切るための人間用の爪切りは、犬の爪を切るのには適していません。
犬用の爪切りには主に【ギロチンタイプ】【ニッパータイプ】があり、力が弱い人でも効率よく切ることができる、ギロチンタイプがおすすめです。切った爪は先が尖って引っかかりやすくなっているので、ヤスリで滑らかにしてあげてください。
万が一血管を傷つけてしまった場合のために、止血剤も用意しておくと安心です。止血剤は市販されているので、常備しておくと良いでしょう。
2.どこまで切るべきか
人間の爪もそうですが、爪は切りすぎると深爪になってしまいます。犬の場合さらに出血させてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
自分の爪とは形状が違うのでイメージしにくいかもしれませんが、犬の爪は明りに透かして見ると血管が確認できます。理想はその少し手前まで切ることですが、黒い爪の子の場合、確認ができないので難しいでしょう。
そこで犬の爪を切る時は先端から少しずつ、削っていくように切っていけば比較的安全です。余った部分の爪の断面はカサカサとした感触ですが、血管が近付いてくると滑らかになってきます。この面が出てきたらそこで止めてください。
始めは難しいかもしれませんが、慣れてくれば爪切りを通して伝わる感触でも分かるようになるでしょう。
どうしても難しいようであれば、動物病院やトリミングサロンでサポートしてもらって覚えるのも良いかもしれません。
3.爪切りの手順
爪切りは失敗すると血を見ることになりかねないので、苦手意識を持つ方もいるでしょう。
ですが、手順を覚えて丁寧にやっていけば、そこまで恐れるものでもありません。
まずはどこまで切っても大丈夫なのか、血管の場所を確認しましょう。白い爪のこであれば光に透かせば目視できますが、黒い爪は難しいでしょう。慣れてくれば爪の感触で判断できるようになります。
実際に切る前に、愛犬が暴れないようにしっかりと保定しましょう。可能であれば2人がかりで。1人が保定しておけば、もう1人が爪切りに専念することができます。爪切りの間、おやつで上手に意識を逸らしてあげるのも有効です。
目の前で切ることになる前足からはじめると、怖がらせてしまう恐れがあるので、後ろ足から切ると良いでしょう。尖った部分を削るように少しずつ切っていくと安全です。離れた場所に生えている狼爪も忘れずに切ってください。
全て切り終わったら、最後に頑張った愛犬をいっぱい褒めてあげて完了です。
4.出血したときの対処法
血を出させてしまったことに動揺するかもしれませんが、適切に処置できれば大事にはなりません。爪の出血はなかなか止まってくれないため、止血剤を使えると理想的です。
止血剤は粉状になっているので、出血した患部に蓋をするように軽く盛る程度つけてください。止血剤がない場合は、清潔なティッシュやガーゼで患部を覆って、数分間押さえましょう。
爪の出血だけであれば大した問題でもありませんが、もしも上記の方法で止血できないようなら、一度動物病院で診てもらってください。
まとめ
人間同様爪が伸びる速さには個体差があるので、一概にどのくらいの間隔で切るべきとはいえません。歩いたときに床や地面に当たってカチャカチャ音がするようなら、伸びすぎなので切るタイミングです。
2~3週間に1回くらいを目安に、爪の伸び具合を確認してあげましょう。
著者/ブリーダーナビ編集部