犬は人間よりも寿命が短い動物です。だからこそ、何歳まで生きてくれるのか、いつまで一緒に暮らすことができるのか、飼い主であれば気になるのは当然といえるでしょう。
ブリーダーナビ公式Instagramで、愛犬に何歳まで生きていてほしいと思っているか、飼い主アンケートを実施しました。
愛犬にまっとうしてほしい寿命は?
(ブリーダーナビ公式Instagramでのアンケート 2021年8月17日実施 回答数121)
最も多いのが15~20歳で、全体の約半分という結果に。大体の平均寿命をご存じで、平均より少しでも長く健康にがんばってほしい!と願っている飼い主さんたちの姿が浮かびますね。
また次に多かったのは「できることなら永遠!」という回答。大切な家族とはずっと一緒にいたいですよね。アンケートにご協力くださった皆様、ありがとうございました。
今回は、平均寿命が長い犬種TOP5を紹介します。後半には長寿のギネス記録についてもご紹介していますので、ぜひチェックしてください!
1位 イタリアングレーハウンド
1位はイタリアングレーハウンドで、全体的に寿命が長い小型犬の中でも特に寿命が長く、
その平均寿命は15.1歳でした。
イタリアングレーハウンドは、名前の通りイタリア原産の小型犬で、グレーハウンドを小型化した犬種です。最小のサイトハウンドといわれており、スマートで優雅な見た目をしています。
寒さにはとても弱いので、冬には洋服を着せるなど防寒対策が必須となります。
2位 ミニチュアダックスフンド
2位は胴長短足の犬種の代表格ミニチュアダックスフンドで、平均寿命は14.7歳。1位のイタグレほどではありませんが、こちらも小型犬の平均以上に長生きですね。
ダックスフンドは体の大きさによって、他にもスタンダードやカニンヘンが存在し、ミニチュアは大中小の中サイズです。しかし、血統書ではどれもダックスフンドとして、同一の犬種に分類されます。
2位 トイプードル
トイプードルも平均寿命14.7歳で、ミニチュアダックスフンドと同じく2位となっています。
ここまで、TOP3は小型犬が独占していることからも分かるように、やはり小型犬の方が平均寿命は長いといえるでしょう。
ぬいぐるみのようなかわいらしさやお手入れのしやすさ、しつけのしやさすから、ここ数年国内の人気犬種で常に上位にランクインしている、定番の人気犬といえるトイプードル。さらに長生きしてくれるということで、多くの方から指示されるのも納得です。
4位 柴犬
4位は、日本犬で唯一の小型犬に分類される柴犬で、平均寿命は14.5歳でした。
日本国内のみならず、海外でも『SHIBA』と呼ばれ東洋的な外見と性格が人気を博しています。
洋犬と比べて独立心が強く我慢強い反面、頑固で柴距離と呼ばれる独特な距離の保ち方をします。また抜け毛が多く、特に年2回訪れる換毛期には、驚くほど大量の毛が抜け落ちることで有名です。
種の保存を目的とした、飼える『天然記念物』に指定されています。
5位 パピヨン
5位はパピヨンで、平均寿命は14.4歳。これまで紹介してきた犬種同様、パピヨンもまた小型犬に属する犬種になります。
フランス語で【蝶】を意味する通り、羽を開いた蝶のような耳と飾り毛が美しい犬種です。
かの有名なマリー・アントワネットに寵愛されていたことでも有名で、優雅な見た目に反して活発で好奇心旺盛、運動が大好きという活動的な性格をしています。
長寿のギネス記録は30歳
2018年時点でギネス記録に認定されている最高齢の犬は、中型犬であるオーストラリアンキャトルドッグのブルーイー。
その年齢は29歳5ヵ月で、犬全体の平均寿命14.2歳の倍以上の寿命でした。
その後、ギネス非公認ではあるもののオーストラリアンケルピーが30歳まで生きたという情報もあります。
中型犬の30歳を人間の年齢に換算すると約140歳といえば、どれだけ長生きしたかが分かるでしょう。
ブルーイーが逝去した1931年以降、2021年現在でも、このギネス記録は塗り替えられていません。
まとめ
犬の寿命は小型犬が最も長く、体が大きくなるにつれて短くなっていく傾向があります。
ある調査では、小型犬の平均寿命が14.2歳だったのに対し、大型犬の平均寿命は12.5歳と、明確に差があることが判明しました。
調査で明確になったとはいえ、平均寿命はあくまでも数字です。これ以上に長く生きてもらえるのか、短くなってしまうのかは、飼い主次第といえるでしょう。
愛犬にいつまでも健康でいてもらい、少しでも長く生きてもらうためにも、基本的な生活環境を整え、食事や運動をしっかり管理してあげたいですね。
著者/ブリーダーナビ編集部