名前は短くシンプルに!覚えやすい犬の名前とは?

飼い主に名前を呼ばれたワンちゃんは、反応して飼い主の方を振り向きます。
しかし、ほとんどのワンちゃんは、呼ばれてもそれを「自分の名前」とは認識せず、飼い主の呼び声として認識しているそうです。

では、ワンちゃんにとって自分の名前とは何のでしょうか?
ここからは、ワンちゃんの名前について考えていきましょう。

聞き取りやすい・呼びやすい犬の名前一例

男の子女の子
レオはな
まるもも
ルイナナ
マロンモコ
そらココ

名前を考えるポイントとは?

覚えやすい犬の名前とは?名前を考えるポイントとは?
photo by ivanovgood

ワンちゃんに名前を付ける場合、いくつかのポイントがあります。
その理由として、名前に対する認識や、音の聞き分けの問題など、人間とワンちゃんとの違いが挙げられます。
そうした違いを踏まえた上で、愛犬にピッタリな可愛らしい名前を付けてあげてください。

聞き分けられるのは母音だけ?

犬の聴覚は、嗅覚の次に鋭い感覚器官といわれています。人間の可聴域が20~2万Hzのところ、犬は最大5万Hzまで聞き取れるそうです。

しかし、その一方で聞き分けが苦手な音があり、母音は問題ないものの、子音の聞き取りは苦手といわれています。例えば、母音が同じ「さ」と「か」、「け」と「へ」は同じ音に聞こえてしまうということ。また、母音でも「い」「え」の聞き取りは苦手という説もあるそうです。

こうした情報を踏まえると、ワンちゃんの名前には、母音が「あ、う、お」の音を選ぶと聞き取りやすい名前になるでしょう。

また、多頭飼いの家庭では、母音が同じ名前を付けないようにしましょう。
母音で呼んだ場合同じに聞こえる名前だと、誰が呼ばれているのか分からず混乱させかねません。誰を呼んでいるのか分かりやすいように、響きが違う名前を付けてあげてください。

短くシンプルに!

ワンちゃんに付ける名前は、聞き取りやすくシンプルなものにしましょう。長くて凝った名前にしてしまうと、ただ聞き取りにくいだけの言葉になってしまいます。

分かりやすいところで、ワンちゃんの名前ランキングを参考にするのをおすすめします。ランキング上位に挙がっている名前の多くが、2文字や3文字といった短くシンプルなものです。人間の場合でも、短くニックネームで呼ぶことを考えると、お分かりいただけるでしょう。

長い名前を付けられたワンちゃんは、名前を呼ばれても呼ばれているとは認識せず、会話や独り言として捉えて、反応してくれない場合がほとんどだそうです。

どうしてもつけたい名前が長い場合は、正式な名前自体は長いままで、呼ぶ時は短いニックネームで呼ぶようにしてください。

呼びやすく聞き取りやすいよう、ワンちゃんの名前は「短く」「シンプル」に。この2つのポイントを考えて、可愛い名前を付けてあげてください。長くても4~5文字程度であれば、ワンちゃんも聞き取ってくれると思います。

身近にある名前は避けましょう!

凝った名前は避けたいところですが、かといってよくある名前がいいというわけではありません。

よくある名前だと、多くのワンちゃんが集まる場所――例えばドッグランで愛犬を呼んだつもりでも、他のワンちゃんも反応してしまうかもしれません。こうした場面を想定すると、個性的でユニークな名前の方が、呼ばれるワンちゃんも混乱せずにすみます。

また、日常的によく耳にする単語の使用も避けた方がいいでしょう。
食べ物の名前を付けてしまうと、「呼んでもいないのにワンちゃんが反応する…」なんてことになりかねません。

呼び方は統一しましょう

戯れる犬たち
photo by woodypino

愛犬をニックネームで呼ぶこともあると思いますが、家庭内でワンちゃんの呼び方は統一されているでしょうか?

仮に、家族がそれぞれ違うニックネームで呼んでいたら、ワンちゃんは混乱してしまいます。

ワンちゃんに自分の名前を覚えてもらうためには、呼び方を統一して共有することが大切です。これだけでも、ワンちゃんが名前を覚えられるかどうか、大きな違いが出てくるでしょう。

名前を呼んだら叱らない

犬には名前という概念がないため、名前を呼んで反応したとしても、それは自分が呼ばれたと認識しているわけではありません。厳密には、名前の音と関連付けた記憶で、「何かあるかも」という期待から反応しているのです。

逆に、「この言葉を聞くと嫌なことがある!」と学習してしまうと、例え名前を呼んでも駆け寄って来てはくれません。大切なのは、「名前を呼ばれるといいことがある」と記憶させること。名前を呼んでから一緒に遊んであげたりマッサージしてあげたりすれば、自然といい反応を見せ、駆け寄って来てくれるようになるでしょう。

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