photo by kim_hester
犬好きであれば、ワンちゃんに囲まれて生活できる多頭飼いは夢ではないでしょうか。ですが、全てのワンちゃんが多頭飼いに向いているわけではありません。
多頭飼いを考えているのなら、新しくワンちゃんを迎える前に、今現在飼っているワンちゃんの性格などを一度考えてみるといいでしょう
多頭飼いに向かない性格とは?
photo by congerdesign
犬は本来群れで生活する動物ですが、だからといって全てのワンちゃんが多頭飼いに向いているわけではありません。個々の性格によっては新しく迎えた子と仲良くできず、場合によっては攻撃性を見せることもあるのです
多頭飼いに向いてない犬の特徴①「興奮しやすい・攻撃的な性格」
興奮しやすかったり攻撃性が高かったりするワンちゃんは、先住犬であれ新参犬であれ、誰かと一緒に生活するのには向いていません。ちょっとしたことで攻撃を加えるようになり、止めに入った飼い主にまで牙を向くこともあります。
こうした性格の子は、相手が仲良くなろうと歩み寄っても、敵として認識するので、良くてケンカ、悪いと一方的に相手を攻撃することもあるでしょう。
多頭飼いに向いてない犬の特徴②「飼い主に依存している・甘えん坊な性格」
愛犬に甘えられるのは嬉しいものですが、それが行き過ぎると飼い主への依存となり、他のワンちゃんに敵意を向ける場合もあります。
こうした性格の子は、大好きな飼い主さんがいれば満足なので、ほかのワンちゃんと暮らすのは向かないでしょう。それどころか、それまで自分だけに向けられていた愛情が分散することを嫌がりストレスを溜めてしまうこともあります。
ただし、新しいワンちゃんを迎えて遊び相手ができることで、依存心の強さが落ち着く場合もあります。
多頭飼いに向いてない犬の特徴③「臆病な性格」
臆病な犬種は少なくありませんが、過度に臆病な子の場合、先住犬もしくは新参犬を怖がってストレスを溜め込んでしまうかもしれません。もしくは、臆病さが攻撃性に転じてしまうこともあります。
こうした性格のワンちゃんからすれば、「家族が増えて嬉しい」ではなく「静かに穏やかに暮らしたい」と思うものでしょう。
最初のうちは対面時間を短くして、少しずつ慣らしすことで、仲良くなることもあります。
犬種によっては多頭飼いに向かないことも
ワンちゃん個別の性格とは別に、多頭飼いが向かないと思われる犬種も存在します。個々の相性もあるので、無理というわけではないので、一度顔合わせをしてみてから決めることをおすすめします。
多頭飼いに向かない傾向にある犬種
・柴犬などの日本犬
柴犬をはじめとした日本犬は、あまり多頭飼いには向いていないと言われています。
ただし、ほかのワンちゃんと仲良くなることがないわけではなく、気が合う子となら打ち解けることもあります。
一方で、ソリが合わない場合は関心を示すこともないので、トラブルに発展することは少ないです。
・ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーは従順な性格なので、飼い主が主導権さえしっかり握っていれば、比較的飼いやすい犬種といえます。反面、頑固で警戒心が強いので、ほかのワンちゃんと打ち解けるのは苦手です。
そのため、飼い主への愛情の強さとほかのワンちゃんへの警戒心から、あまり多頭飼いには向かない犬種と言われています。
・ミニチュアピンシャー
警戒心が強く人見知りをする性格なので、持ち前の勇敢さと合わせて番犬に向いている反面、多頭飼い向きではありません。
ですが、家族に対して非常に愛情深いので、一旦飼い主として認められればひたすら甘えてくれます。
警戒心の強さと飼い主に依存しかねない甘えん坊な性格から、ほかのワンちゃんと一緒に暮らすのは難しいかもしれません。
・ペキニーズ
ペキニーズの性格を一言で説明するなら、とにかく「マイペース」。まったりと一人でいることを好むので、ほかのワンちゃんと一緒に過ごすことになる多頭飼いは向かないでしょう。
自分の時間を邪魔されることを嫌い、例え飼い主が相手であっても気が向かないときは反応すらしてくれません。
また、ペキニーズは飼い主の独占欲が強いので、多頭飼いするとほかの犬に攻撃性を向けることもあります。
年齢差にも多頭飼いに向き不向きがある
photo by inseng0
多頭飼いする際、性格とは別に年齢差によるギャップも、考慮しておかなければならない問題です。高齢になると子犬との体力差がありすぎて、一緒に暮らすには上手くいかないこともあるでしょう。
同世代・年齢差が離れている場合はうまくいかないことも
多頭飼いをする場合、あまり年齢が離れすぎていると、運動量が大きく異なるため、ワンちゃんたちがストレスを感じてしまいます。
そのため、新しく迎えるワンちゃんと先住犬の年齢差は、3~4歳がベストと言われています。
その一方で、子犬の頃からずっと一緒にいると、互いに依存心が強くなりすぎるので、片方が病気をしたり亡くなったりすると、残された子もストレスから体調を崩してしまいます。
そのため、ある程度の年齢差はあった方が良いものの、生まれが近すぎると、また別の問題が生じてしまう可能性があります。
まとめ
今ワンちゃんとの生活を楽しんでいる飼い主さんの中には、「もうひとり飼おうかな」と考えている方もいることでしょう。
ワンちゃんに囲まれた暮らしに憧れるのは理解できますが、ワンちゃんが自分の意思と感情を持ったいきものであることを忘れてはいけません。
下記の記事では、ワンちゃんの多頭飼いについて詳しく解説しています。
どんな子が多頭飼いに向いているのか、新しくワンちゃんを迎えるための準備などの内容を掲載しているので、今回の記事と合わせて参考にしてみてください。
犬の多頭飼いは難しい?メリットやデメリット、注意点
多頭飼い向きの犬種を探す
多頭飼いに興味がある方は、一度多くのワンちゃんを飼育しているブリーダーから話を聞いてみてはいかがでしょうか。
新たなワンちゃんを迎える前も迎えた後も、さまざまなアドバイスをくれる心強い味方なってくれるでしょう。
ブリーダーナビでは、優良ブリーダーさんが大切に育てた子犬を多数掲載しております。気になる方は下記のボタンからご覧ください。
著者/ブリーダーナビ編集部