犬のいびきには要注意!?ワンちゃんの鼻の病気について

鼻腔狭窄症の治療法

主に2つの治療法が用いられることが多い

もし、大切な愛犬が鼻腔狭窄症を患ってしまったら…主な治療法としては以下のようなものがあります。


●症状が軽い場合は“保存療法”を試す
軽度の場合、現状維持を基本とした保存療法を行うことがあります。
飼い主は以下のことを念頭に置き、愛犬を観察してください。

【気を付けること】
・パンティング(あえぎ呼吸)による体温調節が苦手なので、夏の暑い日などは熱中症にかかりやすくなります。そのため無理やり外に連れ出したり、苦しそうにしている状況で無理に歩かせたりする行為は行わないでください。


・愛犬が寝ている際の注意も必要です。もしかしたら、睡眠時無呼吸症候群を患っているかもしれません。特に仰向けで寝ている時は軟口蓋が気道を塞いでしまい、呼吸ができなくなってしまう恐れがあるので注意してください。


●重症化している場合は“外科手術”を行うことも
呼吸困難で重度の場合は、外科手術が行われる場合もあります。
これまで鼻腔狭窄症の外科手術といえば、塞がった鼻の穴を大きくする“鼻翼形成術(びよくけいせいじゅつ)”や、喉の奥を塞ぐ”軟口蓋の切除術”が行われてきました。しかし、重度の気道閉塞を起こしている場合にこれらの手術を行ってきても大きな治療成果が見受けられませんでした。

現在は、気道の妨げになる障害物を取り除く“マルチレベル上気道手術”が主流となっているそうです。具体的には、レーザー鼻甲介切除術(びこうかいせつじょじゅつ)(LATE)や鼻翼口腔前庭形成術(びよくこうくうぜんていけいせいじゅつ)、口蓋形成術(こうがいけいせいじゅつ)や扁桃切除術(へんとうせつじょじゅつ)、反転した喉頭室(こうとうしつ)のレーザー切除といった内容が含まれるそうです。

愛犬が重度の鼻腔狭窄症を患ってしまった際は、かかりつけの獣医さんとよく相談をしましょう。また、セカンドオピニオンを試してみてもよいかもしれません。いろいろな選択肢の中から飼い主と愛犬にとって1番良い治療法を選択してあげてくださいね。

鼻腔狭窄症を未然に防ぐことはできないの?

明確な予防法はない

鼻腔狭窄症の多くは生まれつきの先天性によるものがほとんどのため、明確な予防法はありません。しかし、肥満が進行を進ませる可能性があります。

一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)で定めているフレンチブルドッグの適正体重では、「8Kgを下回ってはならず、14kgを超えてもならない」とあります。そのため、14kgを超える場合は肥満体型となりますので、ご自宅のフレンチブルドッグの体重が14kg以上の場合は、ダイエットを行いましょう。つい、かわいいからといって必要以上におやつやごはんを与えすぎてはいけません。適切な量の食事と適度な運動を行い、肥満防止に努めましょう。

まとめ

鼻腔狭窄症とは、生まれつきの病気であるため予防をすることが難しい病気です。しかし、肥満にならないように日頃から食事管理と適度な運動をすることで、発症を軽くすることはできます。また、手術をすることで治療をすることができますのでご安心ください。

もし重度の鼻腔狭窄症を患ってしまった場合は、信頼のできる獣医さんや家族とよく相談した上で手術をするかどうか判断してくださいね。何よりも1番は飼い主と愛犬が幸せに過ごすためですから。

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