洋服を着てもらうには、無理せず段階を踏んで
楽が一番!ワンちゃんのためにも着やすい洋服を用意しましょう
photo by Pezibear
そもそも、犬には服を着る習慣がないため、ワンちゃんにとって何か着るという行為は違和感でしかありません。
最初から凝ったデザインのものや着脱に時間がかかるものを着せてしまうと、「服=ストレス」と認識してしまい、拒絶するようになってしまいます。
着てほしいものを着せるのは、服に慣れてから。まずは、シンプルなデザインで簡単に着脱できる、締め付けが緩いものを用意してください。服を着ていることを気付かせないくらいのものが理想です。
まずは慣れることからスタート
服に苦手意識をもっているワンちゃんの多くは、服が何なのか理解しないまま着ることを強制された経験を持っています。
そうした状況を作らないために、まずは臭いを嗅がせたり手や鼻で服を感じさせたりすることで、服とは何なのか知ってもらうことから始めましょう。
自分の匂いを付けるなど、少しずつ服に慣れてもらうことで、「何だか分からないもの」から「近くにあっても気にならないもの」へと、徐々にハードルを下げていきます。
「洋服=嬉しい」を目指して
服が気にならないほど慣れてきたら、次は「服=嬉しい」というイメージを刷り込むためにおやつを利用しましょう。
おやつを服の上において、その服に愛犬が乗ったままおやつを食べさせます。これを続けることで、「おやつ=嬉しい」から「服=おやつ=嬉しい」と、イメージがつながるようにしていきます。
焦らず着実に!少しずつ慣れさせるていきましょう
こうして服への警戒心がなくなったら、本格的に服を着せていきます。
ただし、いきなり一気に着せるのは得策ではありません。これまでの流れと同様に、少しずつ慣れさせていきましょう、
犬用の服は、頭と前足が入る穴があります。
まず、頭に服を被せ穴の向こう側からおやつを見せて、穴に首を通させましょう。上手くいったら、おやつを与えて思い切り褒めてあげてください。嫌がる素振りや抵抗するような反応を見せるようなら、何度も繰り返して慣れさせましょう。
頭が問題なくクリアできるようになったら、同様に前足もやっていきます。
おやつで誘導するのはとても有効な手段ですが、慣れてきたら少しずつご褒美を減らしていきましょう。
サイズ選びはどうするの?
犬種やメーカーでサイズが違う?不安なら質問を
ワンちゃんの服は、人間の靴のサイズのように、同じサイズ表記でも各メーカーによって大きさが少しずつ違います。そのため、正確な数字ではなくサイズで憶えていると、実際に着させてみたら、「大きい(小さい)」ということになりかねません。
また、小型犬、中型犬、大型犬の定義も定まっておらず、メーカーによって様々なので、ワンちゃんの大きさや犬種で選ぶのもおすすめできません。
可能であれば、試着して確認するのがベストでしょう。通販サイトであれば、愛犬のサイズを測った上で、具体的な質問をしてみるのもいいかもしれません。
このように、犬服のサイズ選びは少し難しいので、注意しましょう。きちんとした犬服のサイズを選ぶには測り方がとても重要です。
計測のポイントを抑えて、ぴったりな服選びを
ワンちゃんの服を選ぶ上で、測るべきポイントは下記3ヶ所です。
・首回り:首の根元の一番太い部分をぐるっと一周測りましょう
・胴回り:前足の付け根より少し後ろの胴の一番太いところを計ります。
・着丈(背丈):首の付け根からしっぽの付け根までを差します。首回りを計った周囲の背骨部分から、尾の付け根までを測りましょう。
このなかで一番大切なのは胴回りのサイズです。
着丈のサイズは、メーカーのデザインによっては、しっぽの付け根まではいかずに、腰骨あたりまでのものもあるので、どちらにも対応できるよう別々に計測しておくのがおすすめです。
この3つをきちんと計測すれば、どの洋服がぴったりなのかわかるでしょう。もしサイズで悩むようなら、胴回りが1~2cm大きいサイズを選べば安心です。
まとめ
「かわいいから」や「抜け毛対策」など、飼い主の都合で服を着せるのは、あまりおすすめできることではありません。ただただストレスを与えることになり、ワンちゃんの気持ちが完全に無視されているからです。
愛犬の反応を見て、飼い主の都合を押し付けることなくその子に合った服を選んであげるようにしましょう。
論争に発展しがちな、「犬の洋服問題」ですが、皆さんはどうお考えでしょうか。
ブリーダーナビなら、服が必要な犬種も必要ではない犬種も、扱っているブリーダーさんを見つけることができます。
「ワンちゃんを家族に迎えたい!」という方は、下記のリンクからもぜひ検討してみてください。
著者/ブリーダーナビ編集部