犬のしぐさから気持ちと心理を読み取ろう!

犬のしぐさから気持ちと心理を読み取ろう!
ワンちゃんが見せるさまざまなしぐさ。愛らしかったり、時には滑稽だったり…日々飼い主を癒してくれるものだと思いますが、それらはどんな感情からくる行動なのでしょうか。

この記事では、そんな犬の行動心理についてご紹介します。

愛犬がよく見せるしぐさにはどんな気持ちが込められているのか、ぜひチェックしてみてくださいね。

犬のしぐさと気持ち一覧

犬のきもちしぐさ
甘えたいとき・あごを乗せる
・前足を乗せる
・口元を舐めてくる
・体をスリスリしてくる
・「くーん」と鳴く
・鼻を鳴らす
・飼い主のあとをついてくる
嬉しい、幸せと感じるとき・しっぽを振る
・高い声で吠える
・うっとり見つめてくる
反省しているとき・あくびをする
・目をそらす
・飼い主の手を舐める
警戒しているとき・ジッと見つめる
・しっぽをピンと立てる
・立ち上がり、キョロキョロ周りを見渡す
リラックスしているとき・仰向けに寝転がる
・部屋の真ん中で寝る
・口元を緩める
・ため息をつく
寂しいとき・前足を舐める
・伏せの体勢で見つめてくる
・イタズラをする
・クンクン鳴いたり、遠吠えしたりする

それぞれの項目で、どんなしぐさなのか詳しく見て行きましょう。

甘えたいときのしぐさ

犬のしぐさから気持ちと心理を読み取ろう-甘えたいときのしぐさ
個々の性格にもよりますが、基本的に犬は甘えん坊な生き物。目を潤ませながら甘えようとしてくる愛犬の姿は、飼い主の心をくすぐるものです。

そんなキュンキュンな行動にはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。

あごを乗せる

飼い主の膝や腕にあごを乗せるのは、甘えたいというサインです。

「あご乗せ」をすると必然的に上目遣いの体勢になるので、メロメロになってしまう飼い主も多いはず。
なでなで必至の行動ですね。

前足を乗せる

愛犬が前足を乗せてきたり、ぺたっとくっつけてきたりすることはありませんか?
これは、「かまってかまって~」の合図だといわれています。

一緒に遊んであげると、ワンちゃんも大喜びのはずです。

口元をペロペロ舐めてくる

もともとは、子犬が母犬にするこの行動。

愛犬が飼い主の口元をペロペロ舐めてくるのには、「大好き!」「甘えたい!」という気持ちが込められています。

飼い主のことを母犬のように信頼している証拠ですね。

体をスリスリしてくる

体をスリスリと寄せてくるのも、甘えたいときのしぐさです。

大好きな飼い主のにおいを自分の体につけようとしていることもあるようです。

くーんと鳴く

目を潤ませながら、「くーん…」という鳴き声を発するとき…愛犬は、かまってほしいと思っているかも。

ここ最近の行動を振り返ってみてください。
「そういえばあまりかまってあげてないな…」と感じませんか?

そう感じる方は、ぜひ愛犬と過ごす時間をいつもより長めにとってあげるようにしてくださいね。

鼻を鳴らす

犬が鼻を鳴らす音にはいろんな種類がありますが、高い音で「ピーピー」と鳴らすのは甘えたいときだといわれています。

「フー」や「フンッ」など息が混じったような音には別の意味がこめられており、威嚇や不満を表すようです。

飼い主のあとをついてくる

大好きな飼い主のそばにいたくて、あとをついてくるということもあります。
これも、甘えている行動のひとつです。

ただし「あとをついてくる」にはいろんな心理が隠されており、お腹が空いているアピールや、離れることに過度の不安を感じてしまうということも考えられます。

いつもあとをついてくる場合は、ワンちゃんの状態を注意深く観察するようにしましょう。

嬉しい、幸せの時のしぐさ

犬のしぐさから気持ちと心理を読み取ろう-嬉しい、幸せの時のしぐさ
ワンちゃんは「嬉しい!」「幸せ!」というとき、全身を使ってアピールしてくれます。

そんなポジティブなサインをしっかりと受け取って、愛犬が喜ぶことをたくさんしてあげられるようにしましょう。

しっぽを振る

しっぽは犬にとって重要なボディランゲージです。

よく「しっぽを振る=嬉しい時」と思われがちですが、実は警戒しているときや怒っているときにもしっぽを振ることがあります。

嬉しい時には、しっぽを水平よりも高く上げ、左右に素早く振るといわれています。ワンちゃんがどんな振り方をしているか、ぜひ観察してみてくださいね。

高い声で吠える

例えば、飼い主がお出かけから帰ったときなど。
「ワンワン!」「キャンキャン!」と甲高い声で短く吠える場合は、喜びをアピールしている証拠です。

普段は吠えちゃだめ、としつけられているワンちゃんでも、嬉しさのあまり声が出てしまうのでしょう。

うっとりと見つめてくる

本来犬は、面と向かって見つめることがあまりありません。
敵対していることなどを意味するためです。

しかし、うっとりと目を細めて飼い主を見つめてくる場合、それは「幸せ~」というアピールになります。

こちらも笑顔で優しい言葉を返し、応えてあげるようにしてくださいね。

反省しているときのしぐさ

犬のしぐさから気持ちと心理を読み取ろう-反省しているときのしぐさ
つい我を忘れてはしゃぎすぎたあとや、イタズラをして叱られたあとなど…言葉をしゃべらないので分かりにくいですが、ワンちゃんもしっかり反省をします。

では反省していることは、どのようなしぐさからわかるのでしょうか?

あくびをする

人のあくびは、眠いときや退屈なときに出ると思われることが多いですが、犬は不安やストレスを感じたときにもあくびをするといわれています。

叱っている最中にあくびをされると「聞いてないんじゃないか」と思うかもしれませんが、実はその逆。
ワンちゃんは叱られていることを理解しているから、あくびが出るのです。

目をそらす

目をそらすのもあくびと同様に、不安を感じたときの行動ということがあります。

いけないことをした自覚がある証拠ですね。

飼い主の手を舐める

ワンちゃんを叱っているときに手を舐めてきたら、そこには「ごめんなさい」「もう怒らないで」という気持ちが込められているはず。

叱りすぎると逆効果になりさらに問題行動に繋がる可能性もあるので、グッと抑えて切り替えるようにしてくださいね。

お腹を見せる

お腹を見せるのには主に2つの意味があるといわれています。

ひとつ目は信頼の証、ふたつめは「服従・降参」です。

叱ったときにお腹を見せたら後者の意味合いと思われるので、それ以上しつこくは叱らないようにしましょう。

警戒しているときのしぐさ

犬のしぐさから気持ちと心理を読み取ろう-警戒しているときのしぐさ
ワンちゃんが何かを警戒していたら、思わぬトラブルを防ぐためにも飼い主は早めに気づいてあげたいところです。

警戒しているときどんな行動を取るのか、チェックしておきましょう。

じっと見つめる

口を閉じ耳を立て、対象物をじっと見つめている場合、警戒していると考えられます。

初めて会う人や犬であれば、その直後急にガブッと噛んでしまうこともありえるので、飼い主も油断せずにワンちゃんの様子を伺うようにしてくださいね。

しっぽをぴんと立てる

何か気になるものがあり警戒しているとき、犬はしっぽをぴんと立てるといわれています。

さらに恐怖心があると足の間に丸めるしぐさをしますが、かなりストレスがかかっている証拠でもあるので、その場合はワンちゃんの不安を早めに取り除いてあげるようにしましょう。

立ち上がりきょろきょろ周りを見る

立ち上がって首を伸ばすような姿勢できょろきょろするのは、気になる音やにおいなどを探っている行動です。

まだその正体がわからず、警戒していると考えられます。

リラックスしているときのしぐさ

犬のしぐさから気持ちと心理を読み取ろう-リラックスしているときのしぐさ
安心してくつろぐ愛犬を見ると、飼い主も心穏やかな気持ちになって癒されますよね。

リラックスしていると、以下のような行動を取るといわれています。
飼育場所が安心できる環境なのかどうか、ワンちゃんのしぐさから探ってみましょう。

仰向けに寝転がる

無防備にお腹を見せて寝転ぶしぐさは、リラックスしているときに見せるものだといわれています。

「ヘソ天」とも呼ばれるこの体勢で、足を大きく開きいびきをかきながら眠るワンちゃん…笑ってしまうこともあると思いますが、飼い主のそばや自分のベッドが安心できる環境だという何よりの証拠ですね。

部屋の真ん中で眠る

本来動物は、周りからよく見えるような場所ではいつ何が襲ってくるか分からないので、警戒するものです。
それを堂々と部屋のど真ん中で、家族がドタバタ行き来する音も気にせずに眠るということは、余程その環境に安心できているということなのでしょう。

口元を緩める

何かを警戒しているときに口をぴしゃっと閉じるのとは逆に、リラックスしていると口元が緩み、少し口が開いているような状態になります。

まるで人間でいう「笑顔」のように見えるこの表情は、リラックスしているときや、幸せを感じているときに見せるといわれています。

ため息をつく

気持ちよさそうに撫でられていた愛犬が、急に「ふう~」とため息をつくことはありませんか?

人は何かに悩んでいるときや呆れたときなどにため息をつくことが多いので、嫌だったのかな?と不安になる飼い主もいるかもしれませんが、これはワンちゃんがリラックスしている証拠です。

あまりの気持ちよさに力が抜けて、思わずため息をついてしまうのでしょう。

寂しいときのしぐさ

犬のしぐさから気持ちと心理を読み取ろう-寂しいときのしぐさ
今日も飼い主さんに構ってもらえない…そんなときが続くと、寂しさから問題行動を起こしたり言うことを聞かなくなったりすることも。犬は寂しさに弱い生き物なのです。

愛犬が寂しいときにとる行動を知り、早めに気づけるようにしましょう。

前足を舐める

犬は寂しいときに前足を舐めることがあります。

寂しさに耐えられず、前足を舐めることで気を紛らわしているといわれています。

伏せの体勢で見つめてくる

体を伏せて上目遣いで見つめてくるのも、寂しいときにするしぐさです。
構ってほしい感情はあるものの、今甘えていいのかな?とためらっている状態といえるでしょう。

いじらしいワンちゃんの気持ちに、ぜひ応えてあげてください。

イタズラをする

いつもより長めに留守番をさせたあとや、在宅ワークで忙しくなかなか構ってあげられなかったときなど…ワンちゃんがゴミ箱を倒していたり、キッチンなど普段行ってはいけない場所に行っていたりすることはありませんか?

イタズラも寂しいときに気を紛らわすためにすることが多いようですが、そのあと飼い主に怒られると「構ってもらえた!」と学習し、繰り返すようになってしまいます。

クンクン鳴いたり遠吠えをしたりする

クンクンと可愛く鳴いてみたり遠吠えをしたりするのも、寂しさを感じている合図。

寂しさを解消するためや、飼い主の気を引くためにとる行動のようです。

まとめ

犬のしぐさから気持ちと心理を読み取ろう-あなたの愛犬が最近していたしぐさはありましたか?
あなたの愛犬が最近していたしぐさはありましたか?

このように、普段の何気ない行動からもワンちゃんの心理を読み取ることができます。
愛犬の送るサインにいち早く気づくようにして、今よりもっと信頼関係を深めていきましょうね!

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