散歩のしつけ方法について
散歩のしつけとして愛犬に覚えてもらいたいのがリーダーウォークです。
リーダーウォークはワンちゃんを危険から守ることにもつながります。まずは首輪に慣れさせるところから始めて、愛犬のペースに合わせて覚えてもらいましょう。
ここでは、リーダーウォークの概要やしつけのポイント・タイミング、具体的なしつけ方を解説していきます。
引っ張り癖防止に!リーダーウォーク
これができるようになれば、散歩の時にワンちゃんが好き勝手動くことがなくなり、リードを引っ張ることが少なくなるでしょう。
散歩中で怖いのは、愛犬の予想外の動きによる事故。リーダーウォークが身に付けば、車道への飛び出しは元より、通行中の人に飛びついたり、拾い食いをしたりといった、散歩中にありがちなトラブルの予防にもつながります。
それまでは、基礎体力作りを優先に室内で工夫して遊ばせることで、バランス感覚と足腰の筋力を鍛えてあげましょう。
首輪とハーネスは、ワンちゃんへの負担を考えて選んでください。
体が大きい犬種の場合、ハーネスではリードを引いた力が伝わりにくいので、首輪がおすすめです。
一方、首に疾患がある、または首が弱い犬種に首輪は負担が大きいので、ハーネスを利用するといいでしょう。
リードは横に並んだ時、地面につかない程度の長さ(1.5m程度)にしてください。また、上手にできた時のご褒美として、おやつなども用意しておくといいいでしょう。
最初は横に並ぶことを覚えさせるために、おやつを使って自分(飼い主)の左側に誘導してください。左手に持ったおやつを反時計回りに大きく回して誘導すれば、自然と左側で正面に向かせることができます。
2,これがおやつなしでできるようになったら、いよいよ歩き始めましょう。
少し進み愛犬の名前を呼んで、しっかり横に着いたら褒めておやつをあげてください。できなければしゃがんで名前を呼び、それでも来なければリードを手で巻きながら軽く引っ張って、横まで来てもらいましょう。
3,これを繰り返せば、「呼ばれて前に出たら飼い主が喜ぶ」ということを犬が覚えてくれるようになります。歩きながら時々立ち止まり、ワンちゃんが自分より前を歩こうとしたら、リードを逆方向に軽く引いて制止しましょう。
「拾い食い」「飛びつき」「吠える」問題行動への対策
散歩時のトラブルをさけるためにも、愛犬の問題行動はしつけで対処しておきたいもの。
ここでは、散歩中の代表的な問題行動である「拾い食い」「飛びつき」「吠える」の予防方法を紹介します。
拾い食いを止めさせるには?
ワンちゃんの散歩中、「拾い食い」には気を付けなければいけません。
道端にはタバコの吸殻などのゴミが落ちていたり、有毒な植物が生えていたりするので、無闇に口にすると命に関わる大事になりかねません。
こうした危険性を考えると拾い食いを止めさせたいところですが、どう対処すればいいのでしょうか?には、
ワンちゃんの問題行動を止めさせるためには、やはりしつけが重要です。
拾い食い予防のしつけでは、まず歯磨きなどで飼い主が口の中を触ることに慣れさせましょう。そうすれば、万が一危険なもの咥えてしまったときに、愛犬の口から取り出すことができます。
また、散歩中にワンちゃんが何かのにおいを嗅ぎ始めたら、リードを引っ張って遠ざけ、拾い食いを未然に防ぎましょう。
飛びつきはどうやって防ぐ?
飛びつき癖は、ワンちゃんの問題行動の1つですが、特に人間が好きな犬種は、嬉しさから飛びつくことがよくあります。場合によっては攻撃するために飛びつくこともありますが、この場合威嚇などの前段階があるので、いきなりというのはあまりありません。
そのため、ワンちゃんが飛びつくのは、嬉しさから興奮を抑えられなくなって、ということがほとんどなのです。
では、ワンちゃんの飛びつきを防ぐには、どうすれば良いのでしょうか?
「まて」や「おすわり」といった基本的なしつけができていれば、指示することで愛犬の行動を抑えることができるでしょう。そのうえで、興奮させないためのトレーニングを行えば効果的です。
最もシンプルな方法は「無視」です。
テンションが上がって興奮してきたら、付き合うことなく無視して落ち着くのを待ちましょう。そして、冷静になったら褒めてあげてください。いきなりは無理でも、何度か繰り返すうちに「興奮しても嬉しくない」ことを覚えてくれるでしょう。
散歩中に吠える…対処法は?
散歩中の飼い主の悩みとして、最も多いものの1つが「吠え癖」です。
散歩中は不特定多数の人、ワンちゃんとすれ違うことになりますが、中には犬が嫌いな人もおり、吠えられたことでワンちゃん同士のケンカに発展する危険もあります。
このように、無駄吠えはトラブルの元になるので、しつけておくようにしましょう。
無駄吠えを止めさせるには、愛犬が吠える理由を知ることが先決です。
犬種によって吠えやすい吠えにくいという程度の差はありますが、何の理由もなく吠えているわけではありません。吠えるには、ワンちゃんなりの理由があるのです。
考えられる原因としては「警戒や興奮」が多いでしょう。
手っ取り早くその場を収めるのならば、対象から遠ざければ済みますが、同じことを繰り返さないためにも、愛犬がどんなものに反応するのかを把握しておきたいところ。
例えば、知らないワンちゃんに対して吠えるようなら、近づいてきたら愛犬におやつをあげて注意を引くことが有効ですです。何度か繰り返していけば、少しずつで慣れていってくれるでしょう。
また、散歩コースの途中に吠える対象がある場合は、ルートを変えるのも有効です。
成犬のしつけは難しい?しつけ教室の利用も考えよう
満足にしつけができていないまま成犬になると、問題行動を起こしてしまう子に育ってしまうかもしれません。
しつけは子犬の頃に覚えさせるのが一般的ですが、成犬になってからしつけをしても、覚えてくれるのでしょうか?
まずは信頼関係を築くことから
しつけは、基本的に子犬の頃から行うものです。
しかし、何らかの都合でしつけがされないまま成犬になってしまうこともあるでしょう。その場合、成犬になってからでもしつけはできるのでしょうか?
結論から言えば、成犬であってもしつけることは可能です。
しかし、真っ新な状態の子犬と比較すると、成犬へのしつけはどうしても時間がかかってしまいます。
子犬であれば疑いなく素直に受け入れてくれることでも、ある程度経験を積んで成長してきた成犬の場合は警戒心が先立ってしまうことが珍しくありません。
そのため、まずは飼い主の言葉に従ってもらうために、信頼関係を築くことを優先しましょう。
成犬であっても、基本的なしつけ方は子犬と同じです。
子犬のしつけに慣れている方でも、成犬へのしつけはどうしても時間がかかってしまいます。そのため焦らず時間をかけて、根気強く付き合ってあげてください。
しつけ教室など、プロにお任せすることも
ワンちゃんへのしつけはとても大変です。
特に成犬のしつけは素人の手には負えないこともあるため、場合によってはプロにお任せすることを考えてもいいでしょう。
無理に頑張ってみても、しつけはすぐに効果が期待できるものではありません。いつ終わるか分からないことを続けていると、飼い主さんがストレスを溜め込んでしまい、愛犬に当たってしまうこともあるでしょう。
そうなっては、しつけどころではありません。
もしも、「自分にはしつけは無理かもしれない…」と思ったら、限界を迎える前に専門家に依頼し、愛犬にあった正しいトレーニング方法をお願いしてみてください。
<しつけ教室について>
ワンちゃんのしつけ教室には、いくつか種類があります。
代表的なドッグトレーナー以外にも犬の幼稚園があり、「動物病院」や「ペットショップ」でもしつけ教室を行っていことがあるので、一度近くで行っていないか調べてみるのもいいでしょう。
愛犬のしつけをお願いするとともに、飼い主としてのレベルアップも助けてくれると思います。
まとめ
ワンちゃんの日課である散歩を安心・安全に行うためにも、しつけは大切です。しかし、散歩のためのしつけは意外と多く、全てを一人で行うのは難しいかもしれません。
場合によっては、今回ご紹介したように、プロの手に任せるのもいいでしょう。
この記事を参考に、無理なく愛犬との散歩を楽しめるようになっていただけたら幸いです。
こちらの記事では、ワンちゃんの散歩に関する基礎的なことを解説しています。
季節ごと天候ごとの散歩の仕方、揃えておきたいグッズ、散歩のための準備などを掲載しているのでぜひ参考にしてみてください。
これだけは知っておきたい!愛犬の散歩の仕方
また、これから子犬を迎えようという人は、一度ブリーダーからお話を聞いてみてはいかがでしょうか?多くのワンちゃんを飼育しているブリーダーなら、散歩をはじめワンちゃんの生活に詳しいので、さまざまなアドバイスをしてくれます。
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著者/ブリーダーナビ編集部