目次
あごのせをする理由①「安心しているから」
ワンちゃんは安心していると、あごを乗せてきます。特に信頼している飼い主であれば、積極的にあごを乗せてくるでしょう。
犬は元々群れで暮らし、寄り添って寝ており、この習性が現在も残っているといわれています。何よりも、寄り添ってあごを乗せることで、大好きな飼い主さんの体温を感じることに安らぎを感じていると考えられています。
また、あごは骨伝導により、外敵などの振動を察知する機能が備わっている犬の大事な器官です。そこを委ねることで、安心を得ようとしているとも考えられています。
あごのせをする理由②「甘えたいから」
犬があごを乗せる理由として、「甘えたい」という気持ちがあります。
もしも愛犬が寄り添ってきて、あごを乗せ上目づかいで見つめてくるようなら、甘えていると考えて良いでしょう。
愛犬が甘えてきたら撫でてあげるなど、気持ちに応えてあげて喜ばせてあげてください。
あごのせをする理由③「構ってほしいから」
甘えたいという気持ちに通じる理由ですが、飼い主さんに構って貰うために気を引こうとしてあごを乗せることがあります。
例えば、手や太ももに犬があごを乗せてくる場合は、「構ってほしい」という意思表示でしょう。人間の行動に例えるなら、小さい子どもが親の服の袖や手を引っ張るようなものです。
あごのせをする理由④「ごはんが欲しいから」
ワンちゃんは、ごはんやおやつを要求するときもあごを乗せてきます。
こんなおねだりをされたらついついあげたくなりますが、一日の食事量はしっかりと把握したうえで、オーバーしないように管理しましょう。
また、人間が食事をしているとあごを乗せておねだりしてくることもありますが、安全のためにも人間用の食べ物は与えないでください。
あごのせをする理由⑤「気持ちいいから」
犬は飼い主さんの手や体だけでなく、ソファや机などにあごを乗せることもあります。
こうした物にあごを乗せる理由は、その格好をしてるのが気持ち良いから。人間がソファでだらけた格好をしているのと似た、リラックスしている状態といえるでしょう。
また、極端に狭い場所や暗い場所を好んであご乗せをしていることもあります。犬の中には暗くて狭い場所を好む子も多いので、本能的な行動といえるでしょう。
基本的には放っておいて問題ありませんが、危険な場所でやるようなら、気を付けてあげてください。
あごのせを芸として教えるには?
犬の芸の1つに、『差し出された飼い主の手にあごを乗せる』というものがあります。これは、お手のあごバージョンのようなものです。
では、愛犬にこの芸を教えるには、どのようにすれば良いのでしょうか。手順を分けて解説していきます。
手順①「あごを触られることが良いことだと思ってもらう」
まずはあごに触れられることに慣れてもらい、それが良いことだと覚えてもらいましょう。
- あごを触る
- 褒める
- ごほうびをあげる
①~③の手順を繰り返し、少しずつ『あごに触れられること=良いこと』と教えていきましょう。
手順②「あごを乗せられる時間を延ばしていく」
あごに触れられることに慣れたら、褒めるタイミングを遅らせます。これにより、ワンちゃんは褒められるまであごを乗せるように覚えてくれるでしょう。
最初は1秒未満の短さでも良いので、そこから少しずつ1秒2秒と、あごを乗せてから褒めるまでの時間を延ばしていきす。
ワンちゃんを混乱させないよう、いきなり長い時間やろうとせず少しずつやっていきましょう。
手順③「指示と動作を結びつける」
ここまでできるようになれば、飼い主が手を差し出すだけで、ワンちゃんはあごを乗せてくれるようになるでしょう。
次に、言葉による指示であご乗せができるようにしていきます。
- 手を出す+言葉
- あごをのせる
- ご褒美
こうした流れで教えていきましょう。
はじめは、「あご」というと同時に手を出し、手にあごを乗せたら褒めてご褒美をあげます。そこから少しずつ「手を出す」から「言葉」までの間隔を延ばしていきましょう。
言葉の前にあごを乗せてきたらやり直しです。
まとめ
飼い主としては、愛犬が自分にあごを乗せてくれたら甘えてくれているようで懐いてくれているようで嬉しいですよね。
確かに甘えているという理由もありますが、それ以外にも犬があごを乗せてくる理由はいくつもあります。
愛犬があごを乗せてきたら、今回の記事を参考にその時どんな気持ちでいるのか観察して読み取れるようになると、よりコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
著者/ブリーダーナビ編集部