【初心者向け】犬のおすわりのしつけ方法

「おすわり」は、ワンちゃんのしつけの中でも最も有名なものの1つ。有名ということは、それだけしつける必要があるということです。
では、「おすわり」にはどんな効果があり、どうやってしつければ良いのでしょうか。

おすわりのしつけ方法と注意点

犬のおすわり
photo by Chiemsee2016

「おすわり」は、ほかのしつけを覚えさせるためにも、まず行いたいしつけです。
ここでは、そんなおすわりを覚えさせるためのしつけ方や注意点などを解説していきます。

しつけのためにあると便利なものは?

・おやつなどのご褒美
おすわりに限らず、しつけ全般で成功した時のご褒美としておやつはとても有効です。おやつではなく、通常のフードでもいいので、愛犬がより喜ぶ方をご褒美にするといいでしょう。

・リード
しつけの最中、愛犬が動き回らないようにリードを付けておくと安心です。
おすわりができるようになれば、動きを大分コントロールできるようになるので、愛犬が逃げないようにした方が、しつけの効率はよくなります。

おすわりを教える手順

1.飼い主の手に意識を向けさせる
まず、 ご褒美となるおやつやフードを持ち、ワンちゃんに見せて意識を向けさせます。これにより、手を動かすことでワンちゃんをコントロールしやすくなります。
見せるだけでなく、匂いを嗅がせればより注目してくれるでしょう。

2.顔を上に向けさせる
愛犬の意識が手に向いたら、視線を誘導するように手を上げていきます。顔が上を向けば、自然とお尻が下がっていき、床にお尻が着いておすわりの体勢をとってくれるでしょう。
おすわりの形になったらすぐにご褒美を与えて、「おすわりの姿勢になればご褒美がもらえる」と覚えさせてください。

ただし、中にはのけ反った姿勢になりなかなか腰を落とさない子もいます。それでも、姿勢を維持するのが苦しくなると自然とおすわりの姿勢になるので、焦らず待ってあげましょう。

3.「おすわり」と声をかける
ご褒美を利用しておすわりの姿勢が取れるようになったら、次に「おすわり」と声をかけ
てみましょう。繰り返せば、「おすわり」の合図に反応して座るようになり、「おすわりは腰を落とす指示」と覚えてくれます。

4.ご褒美なしでおすわりできるように
ご褒美の回数を少しずつ減らしていき、最終的にご褒美を使わず、「おすわり」の指示だけでおすわりできるようになったら完了です。

教える際に注意すべきこと

・体罰はNG
ワンちゃんをしつける際は、失敗したからといって叩いたりするのは絶対に止めてください。基本的に、成功したら褒めてあげて「これをすれば嬉しいことがある」と覚えさせると良いでしょう。
体罰は、ただでさえ飼い主と愛犬との信頼関係を壊すことになりかねないので、しつけに限らず体罰をしてはいけません。

・結果を焦らない
人間もそうですが、なにかを覚える早さには個体差があります。そのため、しつけはできなくて当然と考え、気長に付き合ってあげてください。
繰り返していけば、どんな子でも少しずつできるようになっていくので、飼い主と愛犬どちらも嫌にならない程度に、毎日数分だけでいいので挑戦してみましょう。

おすわりはいつから覚えさせるべき?

基本的にしつけは「早ければ早いほど良い」とされています。では逆に、成犬になってからしつけたのでは遅すぎるのでしょうか?

できれば子犬のうちから!

しつけには、厳密に「いつまで」という決まりはありませんが、できれば子犬のうちに始めると良いでしょう。
しつけでよく言われるのは、基本的に「早ければ早いほど良い」ということ。ですが、子犬を迎えてすぐは、新しい環境になれるためにゆっくりと過ごしてもらう時期です。そのため、まずはお家の生活に慣れさせることを先決に、生後3ヶ月頃からしつけを始めてください。

しかし、しつけは遅くなったら無理というわけではありません。
子犬に比べて時間がかかってしまいますが、成犬でもしつけを覚えさせることはできます。
まだ「おすわり」を覚えていないのであれば、まずは練習を始めてみましょう。

そもそもおすわりは必要?

「おすわり」を覚えさせることで、どんな効果が期待でき、どのようなメリットがあるのでしょうか。
時間をかけ、それなりに苦労して覚えさせるだけの価値があるのかどうか、説明します。

トラブル回避の役に立つ

ワンちゃんのしつけで最も有名な『おすわり』をはじめ、しつけの重要性は「トラブルの予防」にあるのではないでしょうか。
例えば、通行人に突然飛びついてしまい、相手にケガを負わせたり衣服を汚してしまったり、場合によっては大きな事故に繋がる危険性もあります。

また、何よりも愛犬自身の安全を守るためにもしつけは重要です。
ワンちゃんの大きさにもよりますが、犬の力は想像以上に強いので、リードだけでは動きを制御できない場合があります。興奮して急に走り出し車道に飛び出そうものなら、命に関わる危険もあるでしょう。
そんな時、『おすわり』を身に付けていれば、リードだけでなく声で動きを止めることができます。

まとめ

「おすわり」は、ワンちゃんのしつけの中でも、最も基本的なものの1つです。トラブルを未然に防ぐためにも、他の行動の起点としても重要なしつけになるので、今回の記事を参考にしっかりと覚えさせてください。

しつけに関して疑問やお悩みがあるようなら、一度プロのブリーダーからお話を聞いてみるのもいいでしょう。きっと心強い味方になってくれます。

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