小田ブリーダーインタビュー|愛知県|ヨークシャーテリア、ミニチュアダックスフンドなど
気になる子犬がどんなブリーダーに育てられているのか気になりませんか?ここではブリーダーナビの優良ブリーダーを厳選してご紹介します。今回は愛知県岡崎市にお住いの「小田 勝樹ブリーダー」にインタビューをしました。ブリーダーとしての心構えなど必見です!
ブリーダー情報
- ブリーダー名
- 小田 勝樹ブリーダー
- 犬舎
- 愛知県岡崎市夏山町字海道
- 取扱犬種
- キャバリアキングチャールズスパニエル、チワワ、トイプードル、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、ポメラニアン、ミニチュアシュナウザー、ミニチュアダックスフンド、ヨークシャーテリア
小田 勝樹ブリーダーの子犬が気になる方はこちら !
両親の意思を受け継いでブリーダーに
―お忙しいところ取材にお時間いただきましてありがとうございます!本日はよろしくお願いします。
小田ブリーダー:よろしくお願いします!
―まずはブリーダーになられた経緯などを伺えればと思います。ブリーダーになられてからはどれくらいになりますか?
小田ブリーダー:そうですね、もう25年くらいは経ちますかね。
―ブリーダーになるキッカケを教えていただけますでしょうか?
小田ブリーダー:両親が元々ブリーダーをやっていて、僕はそれまで飲食店で働いていたんですよ。だけど、このまま続けていくのも難しいなと感じ始めていた頃に、親から「この仕事(ブリーダー)やってみるか?」と言われたのがキッカケですね。
―始めは飲食店をおやりになっていたんですね。
小田ブリーダー:はい。でも、子どもの頃からずっとワンちゃんに囲まれていた環境にいたので(ブリーダーを仕事にすることは抵抗がなく)、親に誘われたときは「じゃあ、やってみるか」と。
―ブリーディングされている犬種は、ご両親がやられていた頃と変わらないのでしょうか?
小田ブリーダー:いえ、昔は超大型犬のセントバーナードやグレートピレニーズなどいろんな犬種がいたんですよ。今はヨークシャーテリア、ミニチュアダックスフンド、トイプードルの3犬種を中心にブリーディングしています。
―大型犬から小型犬まで幅広くブリーディングされるのは大変な面もありますよね。
小田ブリーダー:そうですね。僕は1人でブリーディングを行っているんですよ。なので自分に万が一のことがあった時のことも考えて、里親などに引き取ってもらいやすい小さい犬種が中心になったところもあります。
―なるほど。たしかに日本だと住居などの問題もあって大型犬をお迎えするのは難しいですもんね。
小田ブリーダー:大型犬だと引き取り手が限られてしまう面はありますね。
―現在ブリーディングされている犬種の中でも、特にヨークシャーテリア、ミニチュアダックスフンドはお客様から評価いただくことが多いと伺いました。
小田ブリーダー:ヨークシャーテリアもミニチュアダックスフンドも「かわいい、かわいい」と言ってもらえるので、僕は素直にその評価を受け取っています(笑)
「明るく元気な子に」という願いをこめて
―小田さんのブリーディングにおける「こだわり」について聞かせていただけますでしょうか?
小田ブリーダー:親犬に関してですと、健康状態は一番気にかけています。親犬が元気じゃないと産まれてくる子犬にも影響してしまいますからね。なので親犬の環境や状態は常に注意しています。
―子犬に関してはどうでしょうか?
小田ブリーダー:子犬は「明るく元気な子に」なってもらえるように育てています。具体的には、生後40日を過ぎたあたりからほかの子犬たちと遊ばせて、犬同士で社会勉強ができる環境を作っています。この頃は好奇心が旺盛な時期なので、いろいろなモノに触れることによって気が小さくならず、たくさんのことに興味を示すような「明るい子」になってくれるんですよ。
―なるほど。そうすることで引き取ってくれたお客様にも懐きやすかったりしますか?
小田ブリーダー:やっぱり、いろいろなことに関わらないで育ってしまうと、環境が変わった時は恐怖しかないと思うんですよ。怯えてしまうというか。だけど、小さい頃からたくさんのことに触れていれば、環境が変わっても慣れるのが早いんですよ。ストレスを感じることも少ないですし、新しい家族に迎えられてもすぐに慣れてくれると思っているので、「明るく元気な子に」という部分に気をつけてブリーディングしていますね。
―新しい環境にもすぐ慣れてくれるという点は、お迎えを検討している方にとっては安心できるポイントですね。犬舎の環境についても教えていただけますでしょうか?
小田ブリーダー:掃除機をかけたり、消毒をしながら拭き掃除を行ったり、犬舎は清潔な環境を保てるように毎日の掃除が欠かせないですね。
―おひとりで行われていると余計に大変ですよね。
小田ブリーダー:そうですね。1日の半分ほどは掃除に時間を取られてしまいます(笑)犬舎の掃除をしている間は、外に用意しているスペースで遊べるようにもしています。
―遊んでいるワンちゃんたちはどんな様子ですか?
小田ブリーダー:みんな喜んで走っていますね。慣れるまでなかなか動けない子もいますけど、元気にしている子の方が見学者の目を引くんですよ。だから、新しい家族にお迎えしてもらうことを考えると子犬たちのためにも「怖がらない性格」になってもらえるように、子犬同士で遊ばせることは大切にしていますね。
ワンちゃんとお客様が喜んでくれることを
―お引き取り前のワンちゃんに行っていることはありますか?
小田ブリーダー:健康診断やワクチンが終わってから引き渡しをするので、お客様に引き渡すのが生後60日くらいになるんですよ。ただ生後60日くらいですと、しつけを行うと怖がらせてしまう可能性もあると思っていて、「開放的」じゃないですけど「明るく元気に」をメインに行っています。
なので、しつけは特別行っていないのですが、引き渡すお客様が名前を決めたら、LINEで連絡をもらい、お迎えの日までその名前で呼ぶようにしています。そうすることで、その子も自分の名前で呼ばれると反応するようになるんです。
―お迎えするときには自分がつけた名前をワンちゃんが認識してくれてんですね。
小田ブリーダー:それ以外にも、お迎えする直前までは、お客様に現在の様子を写真や動画でお送りするようにしています。
―お客様と密に連絡を取られているんですね。
小田ブリーダー:お客様から子犬が元気にしている様子などを送ってくれることもありますよ。「新しい環境になっても鳴かなかったです」「元気にご飯を食べています」「明るく過ごしています」と言ってもらえるので、やり方は間違っていなかったかなと。そういったお客様の反応を受け止めながら、今でもブリーディングについては研究しています。
―あまり鳴かないというのは集合住宅などで暮らしている方にとっては安心できそうですね。
小田ブリーダー:怖がりだと、ちょっとしたことで鳴いたりしてしまうのですが、うちの子犬はそういうことがないかもしれません。
―小田さんの「明るく元気な子に」というブリーディング方法が社交的な性格を育んでいるのかもしれませんね。
小田ブリーダー:そうだといいですね。
―ワンちゃんを購入する前や契約時に、お客様へ必ず説明されていることなどはありますか?
小田ブリーダー:購入いただく前だと、子犬の現在の性格や両親の性格についてはお伝えするようにしています。初めて飼われる方や、中にはこれから赤ちゃんが生まれるというご家庭の方から相談を受けたりすることもあるんですけど、納得いただけるまで説明を行うように心がけています。
ご購入いただいてからだと、「育てる上で気を付けてもらうこと」ですね。例えば、子犬は元気ですけど毎日一緒に散歩したり、激しい運動を続けていると、極端なことを言うと命の危険にもつながってしまうので、そういった注意を含めて丁寧に説明するように心がけています。
お客様のところにお迎えしてもらってからも、2回目の注射(ワクチン接種)が終わるまでは、お互い頻繁に連絡を取り合ってますね。現状の確認や、お客様にもちょっと気になるところがあったらすぐに連絡してもらって、内容に応じてアドバイスできる状態を作っています。事前にしっかりと説明することで、お客様も子犬に対して気を遣ってくれますね。
―購入後のアフタフォローも丁寧に行われているんですね。
小田ブリーダー:やっぱり12~15年ほど家族として生活することになりますからね。新しい環境に行って1ヶ月くらいは子犬にとっても不安な時なので、慣れてくれるまでの時間は可能な限りサポートするようにしています。僕としても新しい家族の元へ送りだした子犬を想うと、子どもがお嫁に行ったような気分になるので(笑)
―大切に育てられたワンちゃんだからこそ、引き取ってもらった後も幸せでいてほしいですものね。
小田ブリーダー:自分でどういう方に引き取ってもらったのかは見ていますし、安心してはいるんですけど、やっぱりずっと幸せに暮らしてほしいという気持ちは大きいですね。
―お客様からは購入後にどんな相談を受けますか?
小田ブリーダー:購入してから何かあった、という連絡は受けたことがないんですよ。「昨日は鳴かずに寝ました」「少し鳴きましたけど大人しくしています」というご連絡はいただくのですが、平均すると3日ほどで「鳴かずに大人しく寝てくれました」と言っていただけるので安心しますね。
―事前に子犬同士で遊ばせたり、怖がらせないように育てていることが、新しい環境に早く慣れてくれる部分にも繋がっているのでしょうね。
小田ブリーダー:それもあるのかなと思っています。「度胸がついてる」ではないですが、新しい環境への順応力が高いのかなと。
―引渡し前にはしつけを行わず、のびのびと育てているとのことでしたが、ご購入されたお客様からしつけの相談などを受けることもあるのではないですか?
小田ブリーダー:「しつけはいつから始めればいいですか?」というご相談は受けますね。ただ、4ヶ月、5ヶ月は経たないと、子犬はなかなか覚えてくれないんですよ。すぐにしつけを始めて、(覚えてくれないから)怒ってしまうと怖がるだけなので、それまではしつけを始めずに、子犬がしたいようにさせてあげてくださいと伝えています。人間でも小さい頃はあまり怒られないですからね(笑)
―子どもだから許してあげようという時期はありますよね(笑)しつけの具体的な方法なども聞かれますか?
小田ブリーダー:このやり方が絶対に正しいとは言い切れないのですが、自分がこれまで行ってきたしつけの方法、例えばトイレのしつけ方などはアドバイスさせていただいています。
―実際にその方法でしつけを行ったお客様からはどういったリアクションをいただけますか?
小田ブリーダー:みんな「上手にトイレシートの上でしてくれてます」と言っていただけて、不思議とあまり手がかからないというのが現実なんですよ(笑)
―それはすごいですね!
初心者の方でも安心して新生活を送れるように
―これまでブリーダーをやられてきて、印象に残っていることや嬉しかったことなどはありますか?
小田ブリーダー:「ワンちゃんを迎えて家の中が賑やかになって明るくなりました」「かわいい子を育ててくれてありがとうございます!」と仰ってもらえるのは本当に嬉しいですね。先住犬のいらっしゃるご家庭に子犬をお迎えしてもらうこともあるのですが、仲良く遊んでいる動画を送ってもらえて「(先住犬にも)かわいがってもらえているんだな」と安心しました。
―多頭飼いでも順応できるという点は、小田さんが育てているワンちゃんの魅力の1つですね。
小田ブリーダー:ありがとうございます。
―小田さんがブリーダーとしてやりがいを感じるのはどんなところでしょうか?
小田ブリーダー:世話をしてあげるだけ、犬も応えてくれる、喜んでくれるというのは大きいですかね。人間でも、お母さんが年中無休で何十年も、どうして家族の世話ができるのだろうと思うのですが、その理由と共通している部分があるのかもしれません。もちろん大変な面もありますけど、見返りも大きいというところで続けていられるのかなと。
―それでは最後に、これからワンちゃんをお迎えしようと検討している方に向けて、メッセージをいただけますでしょうか?
小田ブリーダー:「初めて飼うんだけど少し不安だな」「ワンちゃんは好きだけど飼えるのかな」と思っている方も、一度見に来てもらいたいです。
「犬を飼うこと」は特別難しいことではありません。人間と接するのと同じように向き合えば、自然とワンちゃんも応えてくれます。
気になる子犬の両親やおじいちゃん、おばあちゃんの様子も見ていただけますので、将来どのくらいの大きさになるかなども確認できます。もちろん、同じ血筋でもそれぞれ性格は異なりますが、個々の性格もしっかりと把握していますので、丁寧に説明させていただきます。
一般的には多頭飼いするのに向いていないと言われている犬種もいますが、1頭1頭に愛情を注ぎ、毎日コミュニケーションを取って、子犬同士で遊ばせながら社会性を養うことによって、「人見知りしない」「ほかのワンちゃんとも仲良くできる」子たちに育ってくれています。
「犬と暮らす」ことは子どもの成長や人間関係においてもプラスに働くと考えています。犬は表情で自分の体調や気持ちを伝えようとします。そういった変化に気づくことができるというのは、人とコミュニケーションを取る上でも役立つと思っています。
お子さんがいるご家庭や初心者の方でも、安心して新しい生活を送ってもらえるよう、しっかりとサポートいたします。気になるワンちゃんがいましたら、ぜひ一度ご見学にお越しください。
―本日はお忙しいところありがとうございました!
小田ブリーダー:こちらこそありがとうございます!
編集後記
ワンちゃんに対する深い愛情や、お客様と真摯に向き合う小田さんの話を伺わせていただきました!「明るく元気な子」へ育てるうえで、小田さんがどれだけワンちゃんのことを考えているのかが伝わってきました。
お客様への丁寧な説明やアフタフォローがあるからこそ、購入後のお客様とも良好な関係を築かれているのだなと感じました。ワンちゃんを飼うのが初めての方や、飼いたい気持ちはあっても不安を抱いている方は、一度小田さんの犬舎を見学してみてください!
小田さん、ご多用のことろ取材へのご協力ありがとうございました!
小田 勝樹ブリーダーの子犬が気になる方はこちら !
著者/ブリーダーナビ編集部