山下ブリーダーインタビュー | 静岡県|チワワ、トイプードル、ヨークシャーテリアなど

誰からも愛されるワンちゃんたちを届けたい！

―山下さんこんにちは！今日はいろいろとお話が聞けるとのことで楽しみにしていました（＾＾）よろしくお願いします。

山下ブリーダー：こんにちは♪こちらこそ、今日はよろしくお願いします（＾＾）

―山下さんのお住まいの地域は、緑豊かでのびのびと過ごせるよい場所ですね！少し行くと大きな公園やアスレチックがあったり、フルーツパークもあったりしますし♪

山下ブリーダー：そうですね（＾＾）浜松市街から離れているので、のんびりとして過ごしやすい場所ですよ。ワンちゃんを育てるには良い環境だと思います♪フルーツパーク、よくご存知ですね（笑）

―実は静岡県出身なんです（笑）学生時代は浜松市にもよく遊びに行きました（笑）

山下ブリーダー：そうだったんですね！だからフルーツパークの存在も知っていたんですね（笑）

―はい、そうなんです（笑）なので今日は山下さんとお話できることを楽しみにしていました！
早速なのですが、山下さんがブリーディングしているかわいいワンちゃんたちを教えてください。

山下ブリーダー：私の所では人気のトイプードルを始め、ヨークシャーテリア、チワワを中心にブリーディングを行っています（＾＾）特にチワワは、誰からも愛されるかわいくてまん丸い顔立ちになるよう努めています。

―愛される顔立ちにするために注力されているとのことですが、どうすればまん丸くてかわいらしい顔立ちになるのですか？

山下ブリーダー：ラインブリード（※1）ですと、かわいい子が作れますが疾患も多くなってくるので適度にアウトブリード（※2）を取り入れていますね。そうすることで、疾患のない健康でかわいい顔立ちの子をブリーディングができます。

※1.ラインブリード：系統繁殖のこと。親子や兄弟以外の叔父や祖父で繁殖することを指す。
※2.アウトブリード：異系繁殖のこと。全く系統の違う犬同士の組み合わせで繁殖することを指す。

―かわいいワンちゃんが生まれるのは、そういった私たちが知らない工夫があるのですね！チワワ以外にもトイプードルやヨークシャーテリアをブリーディングされていますが、この子たちを育てるにあたって注力していることはありますか？

山下ブリーダー：お鼻の詰まった丸るい顔、そして足の短い子になるように注力していますね。

―小型犬を中心にブリーディングしているのは何か理由があるのでしょうか？

山下ブリーダー：小型犬が好まれている状況もありますが、抜け毛が少ないところでしょうか。あとは、とても賢い子たちばかりなのでしつけがしやすいのも大きいですね。

ブリーダーは”人を幸せにできる仕事”

―山下さんがブリーダーになろうと思ったきっかけについて教えてください。

山下ブリーダー：ブリーダーさんからラブラドールレトリーバーをお迎えしたことがきっかけですね。
ワンちゃんと一緒にいるとすごく幸せな気持ちになりますし、嫌なことや悲しいことがあってもワンちゃんがいることで前向きになれるんですよね。そんなワンちゃんを愛情持って育て、たくさんの人に笑顔を届けているブリーダーさんのお仕事ってなんて素敵なんだろうと思ったことから「私もブリーダーになりたい！」と思い、この仕事を始めました。

―確かにワンちゃんって癒しの能力を持っていますよね。そしてたくさんの笑顔を私たちに届けてくれる。そんなワンちゃんを多くの人に届けたいって思うようになったことがきっかけだったのですね！

山下ブリーダー：そうですね。あとは小さい頃から動物が好きで、いつもワンちゃんやネコちゃんたちに囲まれて育って来た影響からか「動物に囲まれて生活したい！」という気持ちもありました。テレビで放送されていた「ムツゴロウ王国」はまさに憧れでしたね（笑）

―ムツゴロウさんの周りにはいつも多くの動物がたくさんいますものね！今は山下さんの犬舎にどれぐらいのワンちゃんたちがいるのですか？

山下ブリーダー：今ですと60頭ほどですかね。主人と一緒に協力して愛情持って育てています（＾＾）

―60頭！小さい頃の夢が叶いましたね！

山下ブリーダー：そうですね（笑）夢が叶いましたね（笑）

―ブリーダーになるまでいろいろとご苦労もあったかと思いますが、ブリーダーになる前にワンちゃんをお迎えしていたブリーダーさんとは今でも交流はあるのですか？

山下ブリーダー：今までお世話になったブリーダーさんとは連絡を取り合っていますよ（＾＾）同じ浜松市にお住いのブリーダーさんとは連絡を取り合っていますし、遠方のブリーダーさんからはお手紙や電話をいただいたりしています。

―今でも交流があるなんて、とても素敵な関係が築けているんですね！

山下ブリーダー：はい（＾＾）

子育てとブリーダーとの両立

―長年ブリーダーをしていて大変だったことはありますか？

山下ブリーダー：子どもが小さかった頃はおんぶをしながらワンちゃんのお散歩をしたり、お世話をしたりで大変な面が多かったですね。子どもが泣くとワンちゃんも鳴き始めたり…（笑）どうすればいいの～！ってあたふたしたこともありました（笑）
でも、子どもが学校から帰ってきた時に親が家にいるという環境にしたかったので、そういった状況を叶えることができましたし、何よりも大好きなワンちゃんたちと過ごせることができるので、ある意味ブリーダーという仕事は私にとって天職だなと感じますね。

―あたたかい家庭環境を作りたい母親としての想いと、ワンちゃんに対するブリーダーとしての熱い思いがあったからこそ今があるということですね。今はお子さんも大きくなったと思いますが、お子さんもワンちゃんが大好きですか？

山下ブリーダー：大好きですよ♪ほかの人がワンちゃんを連れていると、すぐに触りに行こうとするぐらいワンちゃん好きです（笑）また、学校がお休みの日はお手伝いもしてくれるのですごく助かっていますよ。

清潔な環境でのびのびと遊ばせてあげることが大切！

―山下さんのブリーダーとして心掛けていることについて教えてください

山下ブリーダー：はい（＾＾）うちでは、犬舎と産室が別々にあるのでそれぞれに分けて育てています。毎朝犬舎の掃除を行い、月に１回は大掃除を行っています。エアコンの掃除も年に3回は行い、常に清潔な環境を心掛けるようにしていますね。

―犬舎と産室を別々に分ける理由はあるのですか？また部屋の作りに気を配っていることはありますか？

山下ブリーダー：母親が出産する時に安心して産めるようにひとりひとり区切り、ほかのワンちゃんから見えないようにしています。もし他のワンちゃんから見えるような場所にしてしまうと、つられて産もうとする子が出てきてしまうんです。そうなると早産にも繋がりますし、暴れて子犬を踏んでしまう事故が起こってしまうため、慎重に対応しています。

―犬舎と産室が分けられているのは、母犬に対する配慮からの理由があったのですね。

山下ブリーダー：そうですね、今までの経験の積み重ねですね。

―毎日のお掃除に始め、定期的な大掃除もされていらっしゃいますが、犬舎を管理する上で心掛けていることはありますか？

山下ブリーダー：毎日ケージ類は、次亜塩素酸系の消毒で2回掃除を行っています。また、ワンちゃんたちが遊ぶ運動場にはビルコンをまいていますね。
ビルコンは農林水産省で承認されている消毒剤なのですが、有機物質による能力の低下が極めて少ないんです。刺激臭もないですし、ニオイが残りにくいので使用しています。
そして何よりも大切なのは、体調が悪い子はいないかひとりひとり毎日体を触ってあげて観察しています。

―ワンちゃんたちが日々過ごす場所ですものね！体調が悪い子がいないかどうか体を触って観察するのは、山下さんの愛情がとても伝わります。ワンちゃんたちの健康管理は何よりも大切ですものね。日頃ワンちゃんたちはどれぐらい運動したり、遊んだりしているのですか？

山下ブリーダー：運動場が２か所あるのですが、毎日必ず外に出してあげています。日光浴したり、風を浴びたりしておもいっきりはしゃいでいますよ（＾＾）特に時間は午前中だけと決めていなくて、１日5時間ほど自由に遊ばせています。

―のびのびと遊ばせてあげているんですね（＾＾）ワンちゃんたちを遊ばせる時は、それぞれの個体の性格などを考慮して遊ばせているのでしょうか？また、ワンちゃんが休憩する場所はそれぞれに分けられているのですか？

山下ブリーダー：個体ごとに分けて遊ばせていますね。人が見ている時はいいんですけど、見ていないとケンカする子も出てくるため仲のよい子同士で交代に遊ばせています。寝る時は１つのケージに入ってゆっくり休ませてあげています（＾＾）

―人でも相性の良し悪しがあるのと同じで、ワンちゃんも相性がありますものね。毎日食べるごはんなどにもこだわりがあったりするんですか？

山下ブリーダー：母犬と子犬にはロイヤルカナンのドッグフードを、成犬の子にはシュプレモのドッグフードを食べさせています。シュプレモは、化学合成物や着色料、合成の酸化防腐剤を使用していないため安心して食べさせています。
また子犬の場合は、ロイヤルカナンをお湯でふやかして与えていますね。色々と試してきましたが、ふやけ方とワンちゃんたちの食いつきが全然違うんです（笑）やっぱり食べてもらわないと意味がないので、食べるものにも気を付けていますね。

健康管理を徹底する理由は、悲しい思いをお客さまにさせたくないから

―日頃からワンちゃんのケアで気を付けていることや、心掛けていることはありますか？

山下ブリーダー：何よりも健康管理には気を付けていますね！健康な子を育てるためにも、全頭に遺伝病検査を行っています。また、年２回提携している獣医さんの元で定期健診を行い、何かあったらすぐに相談したり、診てもらったりしていますね。あとは、産室の温度管理ですかね。年3回エアコンクリーニングを行い、５年に1回はエアコンを交換しています。
常に健康で元気よく過ごしてもらいたい想いから、遺伝病の勉強会やフードの説明会など、様々な講習会にも積極的に参加しています！

―利益だけにとらわれず、ワンちゃんの健康を最優先にされている山下さんですが、そこまで徹底する思いはどこから来るのでしょうか。

山下ブリーダー：実はブリーダーを始める前に子犬をお迎えした時、その子が１週間で天国に旅立ってしまったことがあったんです…当時はワンちゃんに対する知識がなく無知だったために辛く悲しい思いをしました。
「もう二度とこんな思いはしたくない！」「私みたいに辛い思いをする人をつくってはダメだ！」と思ったことから、お客さまには安心してお迎えしてもらえるようにワンちゃんを大切に育てています。

山下さんがお客さまに愛される秘訣はココにあった！

―山下さんも初めはワンちゃんをお迎えする側だったからこそ、お客さまの気持ちがよく理解できるのではないかと思いますが、お客さまとのやり取りで大切にしていること、気を付けていることなどがあれば教えてください。

山下ブリーダー：安心してお迎えしてもらうためにも、お客さまには包み隠さず子犬の両親を見せたり、飼育環境を見せたりしていますね。やっぱりどんな所で育てられているのか気になるじゃないですか。安心して「ここで決めよう！」と思ってもらえるように、引き取りの際はお客さまの分からないこと、疑問に思っていることを解決できるように十分説明を行っています。特に、遺伝病としつけについては必ず説明していますね。

―お客さまとのヒアリング時間はどれぐらい設けていらっしゃるのですか？

山下ブリーダー：1時間ほどですね。もしもお客さまが「ここが心配で…」とご不安になられることがあれば、解決できるまでご相談に応じています（＾＾）

―初めてワンちゃんをお迎えされる方はワクワクとドキドキの反面、不安や心配を抱えている方も多いと思います。でも山下さんのように包み隠さず丁寧にお話をしてくださると、安心してお迎えできますね！ワンちゃんをお迎えしようか検討している方にどのようなアドバイスをされているのですか？

山下ブリーダー：顔や外見だけで判断せず、飼育環境や両親を見て健康で安全な子を選んでくださいね！とアドバイスしています（＾＾）どうしても見た目で選んでしまう方が多いと思うのですが、やっぱり健康が１番です！

―山下さんの元でお迎えしたお客さまからご相談をいただくことってありますか？どのようなご相談が多いのでしょうか？

山下ブリーダー：やはりごはんの相談ですね。「ごはんを食べてくれない」「食欲がないみたい…」などのご相談をいただくことが多いのですが、今まで食べていたのと違うごはんを急に与えられてもなかなか食べない子が多いんです。うちでは基本的にロイヤルカナンを与えているため、そのようなご相談を受けたときは、ロイヤルカナンをあげて欲しいなと思っています。
１歳までは成長期なので、栄養のあるフードをあげてくださいねとお伝えしていますね。

―山下さんはお客さまに信頼され、とても愛されているのだなと口コミなどを見て感じましたが、お客様に愛される１番の秘訣があれば教えてください。

山下ブリーダー：お客さまが安心してワンちゃんをお迎えできるようにいつでも相談に乗れる話しやすい雰囲気を作れるよう頑張っています！(笑)
またうちのワンちゃんたちは、食欲旺盛で人懐っこい性格の子が多いのでそういった面でリピートしていただけているのではないかなと思っています。

愛情いっぱい注がれたワンちゃんたちは人懐っこさNO.1！

―山下さんがブリーダーをしていて嬉しかったこと、やりがいを感じるところはどんな時でしょうか。

山下ブリーダー：やっぱり生まれてくる子たちはそれぞれ違うので、たくさんの子たちに囲まれて癒されるところは大きいですね。もちろん、お客さまが喜んで迎えてくれる姿はやりがいを感じる瞬間です（＾＾）
今ではたくさんの方が血統書を頼りに直接いらしてくださる方も増えました。本当に嬉しい限りです！また、お迎えしてくれた子を連れて遊びにいらしてくれる方もいるので嬉しいですね♪

―お迎え後も遊びに来てくれるのは嬉しいですね！

山下ブリーダー：はい（＾＾）２頭目の子を検討してくれる方もいらしたり、なかには「同じ血統の子をお迎えしたい！」って方もいらっしゃいますよ。

―それだけ山下さんを信頼しているってことですね！

山下ブリーダー：そうですかね？そう思っていただけたら嬉しいですね（＾＾）

―山下さんのワンちゃんは愛情たっぷり注いで育てていらっしゃいますが、他には負けない強味ってありますか？

山下ブリーダー：毎日どの子にもたくさん話しかけ、たくさん遊んで、いっぱい褒めて触れあっているので、人懐っこさは負けません！（笑）どんな方にも安心してお迎えいただけるワンちゃんになるように愛情いっぱい育てているので、ぜひ一度実際に見ていただきたいですね。

―最後に山下さんにとってワンちゃんとはどんな存在ですか？また、山下さんにとってブリーダーとは？

山下ブリーダー：ワンちゃんはかけがえのない存在です。ワンちゃんのいない生活なんて考えられません。
ブリーダーは、皆さまを幸せにできる仕事だと思っていますので、ぜひ一度当犬舎に遊びに来ていただけたら嬉しいです（＾＾）
また、お迎えしてくれた子犬の成長を見るのも1つの楽しみですので、ワンちゃんとともに遊びに来てくれることも願っています！