藤本優子ブリーダーインタビュー | 福岡県飯塚市 | フレンチブルドッグ、ヨークシャーテリア、ポメラニアン、豆柴、ウェスティなど
しっかりと自分が愛せるような「これだ!」と思える子を迎えてあげてください。
しっかりと自分が愛せるような、
「これだ!」と思える子を迎えてあげてください。
新しく家族に迎える子犬が、どんなブリーダーに育てられたのか知りたくないですか?ここではブリーダーナビで特に人気の優良ブリーダーを厳選してご紹介します。
今回は福岡県飯塚市にお住いの「藤本優子ブリーダー」にスポットをあて、インタビューをしました。犬種の魅力や特徴、ブリーダーとしての想いなど必見です!
ブリーダー情報
- ブリーダー名
- 藤本優子ブリーダー
- 犬舎
- 福岡県飯塚市
- 取扱犬種
- フレンチブルドッグ、ヨークシャーテリア、ポメラニアン、豆柴、ウェスティなど
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ドッグショーへ通ううちに、「自分もブリーダーになりたい」と思うようになりました
―まず始めに、この業界で働き始めたきっかけを教えてください。
藤本ブリーダー:小さい頃からワンちゃんがずっと大好きで、社会人になってからも休みを利用してドッグショーを見に行くようになりました。そこに来ているブリーダーさんたちの姿を見ているうちに自分でもやってみたいと思うようになりました。
―ワンちゃん好きの人からすれば、憧れの職業ですよね!
藤本ブリーダー:最初はハンドラーさんのアシスタントとして3~4年くらい活動して、その中で自分の好きな犬種が出来たので、そのワンちゃんを育ててショーに出場していました。そしてその子がチャンピオンになった時、「この子に子供を産ませてみたい」と思って、本格的にブリーダーの道を歩み始めました。
―チャンピオン犬を育てたことが転機になったわけですね!
藤本ブリーダー:大きなところはそこになります。あと、お世話になっていたハンドラーの先生もブリーディングされており、何度か出産やお世話のお手伝いをしたこともきっかけになっています。
―そうなんですね!今でもドッグショーには参加しているんですか?
藤本ブリーダー:今は主に近場で行われているドッグショーに参加しています。やはり結婚して家庭を持つと遠出は中々難しいですし、家を長い時間空けてしまうと、子犬が事故や急な病気になってしまった時のことを考えると怖いので、一日で帰ってこられるように近い場所のドッグショーに参加しています。
―やはり、子犬の頃にはいつ、何があるかわかりませんからね。
藤本ブリーダー:これまでのブリーダー生活の中で、自分の力不足で失ってしまった命もあるので特に気を付けています。それからショーに参加した際は、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、それまで以上にほかのブリーダーさん達との意見交換や情報交換をして、常に勉強しています。
―参加するたびに自分を高めているんですね!
藤本ブリーダー:そうして勉強していると、良い獣医さんの情報なんかも入ってくるので助かっています。それと、ちょっと高めのドッグフードが出たときは知り合いのブリーダーさんたちとお金を出し合って、試食させたりもしています。
―色々な方と親交があるんですね!
藤本ブリーダー:昔から参加しているので、会場には友人や知人も多くいます。それに、普段はワンちゃんにかかりきりで、あまり人と直接コミュニケーションをとる機会が少なく、たまには人とコミュニケーションを取らなきゃいけないなと思うので大切にしています。
子犬の負担やストレスは、いつかクレームとなって自分に返ってきます
―現在、どのくらいの種類のワンちゃんをお世話していますか?
藤本ブリーダー:引退した子もいますが、現役の子だとフレンチブルドッグ、ヨークシャーテリア、ポメラニアン、豆柴、ウェスティ(ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア)、トイプードルの6種類になります。主に小型犬から中型犬をメインにしています。
―なるほど!数にすると大体どれくらいになりますか?
藤本ブリーダー:大体40頭くらいで、引退した子も含めれば50頭くらいになります。その中でも、ウェスティの数が一番多くなっています。
―ウェスティに力を入れているんですね!
藤本ブリーダー:昔お世話になっていたブリーダーさんがウェスティをメインでやっていた方で、「跡継ぎにならないか?」と声をかけていただいていたんです。その後、その方が亡くなってしまった際に、正式に跡を継いだわけではありませんが、その想いだけは引き継ごうと思い、特に力を入れています。
―素敵なお話ですね!では、ブリーダーをしていく上で、どういったところに力を入れていますか?
藤本ブリーダー:犬質にこだわって育成するようにしています。やはり、飼い主さんからお金をいただいてる以上、よりハイクラスで質の良いワンちゃんをお届けしたいので、常に犬質の向上を目指すよう心掛けています。
―飼い主さんも、しっかりしたワンちゃんを迎えたいですからね!
藤本ブリーダー:それに、他のブリーダーさんから、お渡しした後に子犬が体調を崩したり、病気になったりしてクレームが来たという話を多く聞くので、うちではそういったことがないよう、子犬の育成に工夫をしています。
―そうなんですね!具体的にはどのようなことをしているのですか?
藤本ブリーダー:子犬が1人でいることに慣れさせるようにしています。いきなり親から離されて、知らないところへ連れていかれたら子犬に凄まじいストレスを与えてしまいますし、飼い主さんが買い物や仕事に行き、子犬が一人ぼっちになることもあるので、生後49日間の一週間から10日前には親元から離して、1人で過ごさせるようにしています。
―いきなり知らない場所に1人で連れていかれたら、ワンちゃんも不安ですものね。
藤本ブリーダー:それに、犬の病気、特に寄生虫に関するものは母乳や母体から感染することが多くあるので、そういった病気の予防のため親元から離した際はしっかりと駆虫するようにしています。
―病気の予防とメンタル面、双方に気を遣っているんですね!
藤本ブリーダー:私は子犬のストレスや負担は、いつかクレームとなって自分に返ってくると考えています。ですので、飼い主さんには子犬の飼い方やメンタルについてしっかりと説明し、分からないところがあれば何でも聞いて貰えるよう、LINEで24時間飼い主さんが相談できるようにしています。
―いつでも相談できるのは、飼い主さんも心強いですね!
藤本ブリーダー:電話機能もあるので、緊急の際には電話をしてもらうようにしています。それと、LINEアプリの中には犬について勉強になるコンテンツもたくさんあるので、そういったものを見つけた際は飼い主さんたちに送っています。皆さん熱心ですので、しっかりとチェックしてくれます。
―飼い主さんと色々なやりとりをしているんですね!
藤本ブリーダー:それに、大体の飼い主さんはアイコンを送り出した犬の写真にしてくれて、時々変えてくれるので送り出した子の近況もわかりやすくなっています。
犬の社会は、人間の社会と近い部分があります
―なるほど!では、具体的なワンちゃんの飼育と管理環境を教えてください。
藤本ブリーダー:犬の顔がすぐに見えるようなケージに入れて、ご飯をあげる際に一頭一頭の食欲や体調をしっかり見られるようにしています。昼間は外に放して自由に遊ばせていますが、ショーに出場させる子は一頭ずつ、それ以外の子たちはそれぞれ相性を見てグループに分けています。
―ワンちゃんの中にも相性の合う、合わないはありますからね!
藤本ブリーダー:そういった意味では、人間の社会に近い部分があると感じています。子犬が生後半年くらいになると、子犬も成長して見た目が大人びてくるんですが、親犬は自分の子供だと分かったとたんに厳しく当たり、威厳を示そうとするんですよ。でも、ほかの子犬には優しく接して、甘やかしたりします。
―なんだか親戚のおじさんみたいですね(笑)。厳しくされた子はやっぱり落ち込んじゃうんですか?
藤本ブリーダー:いじけてますね(笑)でも、すぐに仲良しの子犬が来て慰めてくれたり、他の優しい親犬のところに行ったりします。そうすると、血のつながりはないのにまるで本当の親子のように仲良くなることもあるんですよ。
―それを見て、本来の親犬は嫉妬したりしないんですか?
藤本ブリーダー:そういうことはないです。結局、その本来の親犬も別の子犬を可愛がっていますので。そういった犬の社会を見るのは面白いですし、ブリーダーならでは楽しみだと思っています。
自分を本当に愛してくれる家族と巡り会うことが、ワンちゃんにとっての幸せだと思います。
―お客さんと親密にやり取りをしていますが、その中でやりがいを感じたエピソードなどあれば教えてください。
藤本ブリーダー:やはり、自分で育てたワンちゃんが新しい飼い主さんに可愛がってもらうと嬉しいです。ワンちゃんたちにとっては、自分を本当に愛してくれる飼い主さんと巡り会えることが一番の幸せだと思っていますので。
―自分の子供みたいなものですからね!
藤本ブリーダー:なので、先ほども少しお話しした通り、LINEのタイムラインで飼い主さんが近況を教えてくれるんですが、その時に幸せそうなワンちゃんの姿を見ると本当に嬉しくなります。中には、ワンちゃんのために手作りの運動場を作った方もいましたので、そういう時は「愛情にあふれた家族の元に行けて良かった」と思います。
―本当にワンちゃんの幸せを考えているんですね!それでは最後に、ブリーダーから犬を買おうと思っている方へメッセージをお願いします。
藤本ブリーダー:闇雲に犬を探すのではなく、事前にしっかり知識を得てから犬舎にいらしてください。たまに「あの犬も欲しい、この犬も欲しい」とむやみやたらに犬を求めてくる方もいるので、そういったことはせず、しっかりと自分が愛せるような、「これだ!」と思える犬種を見極めてから来てほしいです。
編集後記
ワンちゃんの幸せを一番に考える藤本ブリーダー。
こだわりも持ちながらも常に勉強してブリーダーとして自分を高め、飼い主さんからの信頼も厚い素晴らしい方でした!
藤本ブリーダー、ご協力ありがとうございました!
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著者/ブリーダーナビ編集部