宮本直子ブリーダーインタビュー | 岡山県岡山市 | カニンヘンダックスフンド、チワワ、トイプードル、フレンチブルドッグなど
新しく家族に迎える子犬が、どんなブリーダーに育てられたのか知りたくないですか?ここではブリーダーナビで特に人気の優良ブリーダーを厳選してご紹介します。 今回は岡山県岡山市にお住いの「宮本直子ブリーダー」にスポットをあて、インタビューをしました。犬種の魅力や特徴、ブリーダーとしての想いなど必見です!
ブリーダー情報
- ブリーダー名
- 宮本直子ブリーダー
- 犬舎
- 岡山県岡山市
- 取扱犬種
- カニンヘンダックスフンド、チワワ、トイプードル、フレンチブルドッグなど
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飼い主さんが愛犬と、充実した生活を送れるようにブリーディングしています
―まず始めに、ブリーダーとしての業歴とこの業界に入ったきっかけを教えて下さい。
宮本ブリーダー:2017年の現在で、21年目になります。
元々、動物看護士として働いていたんですが、その当時はペットブームということもあり、劣悪な環境でワンちゃんを飼育するブリーダーもいたせいでパルボウイルス感染症が流行し、勤めていた動物病院で飼ったばかりのワンちゃんを亡くして悲しまれる飼い主さんをたくさん見ていたんです。
そんな飼い主さんたちを見て、「自分が健康的なワンちゃんを育てて飼い主さんに届け、涙を流す人を減らしたい」と思い、ブリーダーになろうと決心しました。―愛犬を失った飼い主さんたちの、悲劇を繰り返さないために立ち上がったんですね!
宮本ブリーダー:看護師をしていたころからワンちゃんの繁殖の分野に興味があり、知識も持っていましたので、「自分だったらもっと衛生的な環境で元気な子を育ててあげられる」という思いがあったのも大きいですね。
―そうなんですね!では、ワンちゃんをブリーディングするうえで特に力を入れていることを教えてください。
宮本ブリーダー:健康なことはもちろんですが、生まれてからの十数年間を一緒に過ごすわけなので、飼い主さんに喜ばれる、お顔の可愛い子になるようブリーディングしています。やはり、迎えたワンちゃんが可愛ければ可愛いほど、飼い主さんも大切にしてくれると思いますので、お顔の可愛さにはこだわっていますね。
―お顔が可愛いと、それだけで心を掴まれてしまいますからね!
宮本ブリーダー:そうですね。それと同時に、性格も人懐っこく、穏やかになるように、最初のしつけは徹底的に行っています。やはり、ワンちゃんが言うことを聞かないといった相談を受けたり、調教師さんのところに送られるのは悲しいので、小さいころから甘やかさず、自分の要求がなんでも通るわけではないことをしっかりと教えていますね。
―かなり厳しくされているんですね!具体的には、どういったことをされているんですか?
宮本ブリーダー:まず、子犬が吠えてもすぐには反応しないようにしています。そこですぐに反応してしまうと、「吠えればすぐに構ってもらえる」と思い込み、無駄吠えが多くなってしまいますので、あえて無視し、我慢させるようにしています。
―無駄吠えが多いと、飼い主さんのところに行った際にご近所トラブルにつながる恐れがありますからね。
宮本ブリーダー:ワンちゃんが生活していく上で、飼い主さんが仕事や買い物で家を空け、一人になる時間は絶対に出てきますので、早いうちから一人でいることに慣れさせ、最初に我慢することを覚えさせるようにしています。なので、飼い主さんにも最初は吠えても無視して、しっかりと我慢することを覚えさせてほしいとお伝えしています。
―一人でいることに慣れさせておくことで、ワンちゃん自身も寂しさを和らげることができますもんね!
宮本ブリーダー:そうですね。そのおかげで、飼い主さんから無駄吠えに関する相談はここ十数年受けておらず、とても飼いやすいとのお言葉をいただいています。
ダックスはしつけで厳しくしている分、新しい飼い主さんの方が優しいと学習しています
―現在は、どのくらいの犬種をお世話されているんですか?
宮本ブリーダー:現在はカニンヘンダックスフンド、チワワ、トイプードル、フレンチブルドッグ、ペキニーズ、ミニチュアシュナウザー、ミニチュアダックスフンドの7犬種をお世話しています。それと、まだ始めてはいませんが、これからブルドッグもお世話しようと考えていますね。
―小型犬から中型犬がメインなんですね!大体数にすると何頭ぐらいになりますか?
宮本ブリーダー:引退した子も含めると、50頭くらいになりますね。うちでは、引退したワンちゃんを誰かに譲ったりせず、終身でお世話しているので、少しずつ数が増えていっています。
―そうなんですね!では、その中でも飼い主さんから人気の犬種というのはどのワンちゃんになるんでしょうか?
宮本ブリーダー:ダックスフンドとフレンチブルドッグの2つが人気ですね。この2犬種はお問い合わせが多く、育ててもすぐに新しい飼い主さんのところに行ってしまうので、ダックスフンドを私が、フレンチブルドッグをスタッフの永原が担当し、犬舎の中でも特に力を入れてお世話をしています。
―ものすごい人気ですね!では、その2つの犬種の魅力はどういったところになりますか?
宮本ブリーダー:まずはダックスフンドですが、性格が陽気なところですね。それと、ダックスフンドは警戒心が強く心を開くまで時間がかかってしまうところがあるんですが、うちで育てている子たちは相手が優しい人だと分かるとすぐに警戒を解いて、甘えてくれます。
―個人的に、初対面の人には吠えたりするイメージがあるのですが、そういったことも少ないんでしょうか?
宮本ブリーダー:玄関の呼び鈴や、外からの大きな声に怯えたりすることはありますが、それで吠えたりすることはないですね。実際に見学に来た飼い主さんが犬舎で一緒の空間に入るとすぐに慣れて、膝の上に座ったりしています。
―適応力が高いんですね!
宮本ブリーダー:それもあるとは思うんですが、しつけで厳しくしている分、新しい飼い主さんの方が優しいというのを経験で知っているんですよね(笑)。なので、一度新しい飼い主さんに甘え始めると、私が呼んでも来なくなって、ずっと膝の上でくつろいでいます。
―なんだか複雑な気分になりますよね。
宮本ブリーダー:そうですね(笑)でも、そうしたワンちゃんたちの姿を見ると、飼い主さんたちも「可愛い!」と言って下さるので、ある意味いい営業になっていると思います。
―なるほど!では、フレンチブルドッグの魅力というのはどういったところになりますか?
宮本ブリーダー:フレンチブルドッグに関しては、私よりも永原の方が詳しいと思いますので、永原に説明して貰いますね。
―よろしくお願いいたします!
永原様:かしこまりました。まずは、表情が豊かなところですね。顔の感じが人間の赤ちゃんと似ていて愛嬌があり、一度魅了されるとハマってしまいます。
―確かに、笑顔になったところなどは愛らしくてたまりませんよね!
永原様:そうですね。しかし、そうした愛らしさの中にも、どこか貫禄みたいなものがあるので、そのギャップもまた魅力です。
―何だが不思議な存在感がありますよね!
永原様:本当にその通りで、一人で何かしているときなどは、思わずずっと見ていたくなってしまいますね(笑)
一時の利益を優先して、無理な繁殖をさせることは絶対にありません
―ワンちゃんを交配させる上で、どういったところに気を付けていますか?
宮本ブリーダー:親犬に病歴がある場合は、子犬にその病気が引き継がれてしまうかもしれないので、交配させないようにしています。それと、自分で健康状態が把握できないのと、伝染病の心配があるので、なるべく他所からは親犬を迎えないようにしています。
―最初にお話ししていただいたように、伝染病にかかるワンちゃんたちの姿を見ていたら、やはり心配になりますよね。
宮本ブリーダー:そうですね。それに、ブリーダーによっては親犬の病歴を隠す方もいますので、むやみやたらと他所の犬舎にうちの子を交配させに行くということもしないようにしています。
―なるほど!そうなると、やはり自家繁殖に力を入れているんですか?
宮本ブリーダー:努力はしていますが、今のところ自家繁殖一本でやってしまうと血統が尻すぼみになって、親犬同士の血縁が近くなってしまいますので、本当に信頼できるブリーダーさんが育てた親犬とのみ交配させ、外から新しい血筋を入れるようにしています。
―そうなんですね!では、毎年大体何頭くらいの子犬が産まれてくるんですか?
宮本ブリーダー:平均すると大体30~40頭くらいですね。ここ2年くらいはお客さんからのお問い合わせが多くなってきているので、繁殖に力を入れ、出産数を増やしています。しかし、親犬の体調を考え、無理な繁殖はさせないようにしていますので、その年によってはかなり数に差が出ます。
―体調が悪いのに無理して産ませたら、親犬の命にかかわりますからね。
宮本ブリーダー:ワンちゃんも人間と同じく、出産後には体にダメージが残るので、次の繁殖の時期までに回復しないかった場合は繁殖をさせないようにしています。
収益という面を見ると、確かに子犬を産ませることは大事ですが、それも親犬の命があってこそできるものなので、一時の利益を優先して無理な繁殖をさせることは絶対にしませんね。―ワンちゃんの命のことを、真剣に考えているんですね!
宮本ブリーダー:ありがとうございます。しかし、そんな特別なことをしているつもりはなくて、ブリーダーとしてワンちゃんの命のことを考えるのは当然だと考えていますので、まさに「当たり前のことを当たり前にやっている」だけだと思っています。
ブリーダーに対する悪いイメージを払拭したいです
―今後ブリーダーとして活動していくにあたって、何か目指している夢や目標はありますか?
宮本ブリーダー:まず、大きなところではブリーダーのイメージを変えていきたいですね。ペットブームの際に、無理な繁殖や交配をさせるブリーダーが業界に蔓延し、TVなどで放映されたおかげで、世の中の多くの人はブリーダーに対して「お金のために生き物の命を利用している」と悪いイメージを持っています。確かにそういったブリーダーがいたことは事実ですが、現在は真剣にブリーディングに取り組んでいる方が多くいるので、そういった悪いイメージを払拭したいと思っています。
―ブリーダー業界全体のイメージアップを目指しているんですね!
宮本ブリーダー:そうですね。あと、スタッフの永原が調理師免許を取得しているので、将来的にはドッグカフェを開きたいという目標もあります。現在の自宅兼犬舎という形だと、飼い主さんたちが気軽に立ち寄れないと思うので、カフェを開いて気軽にワンちゃんたちの顔を見せに来ていただくと同時に、直接お話しする機会を作りたいですね。
―素敵な夢ですね!では最後に、ブリーダーから犬を買おうと思っている方へメッセージをお願いします!
宮本ブリーダー:ワンちゃんをお迎えする前に、基礎となる知識はちゃんと身に付けておいてほしいですね。インターネットなどで誤った知識ばかりを身に付けられても困りますが、知識が全くないような状態というのも困りますので、自分がお迎えしたいと思っている犬種に関して、必要最低限の知識だけは勉強してきてほしいです。そうして自発的に勉強することによって、知識がより残りやすく、ワンちゃんを飼育していく上での理想や新たな魅力も発見できます。その上で、分からないことがあれば何でもお答えしますので、まずは自分から好きな犬種について調べてみてください。
編集後記
ワンちゃんの命を大切に考える宮本ブリーダー。
ワンちゃんの健康や体調はもちろん、飼い主さんとの生活のことまで考え、愛を持ったブリーディングをしている素晴らしいブリーダーで、大変勉強になりました!
宮本ブリーダー、ご協力ありがとうございました!宮本直子ブリーダーの子犬が気になる方はこちら !
著者/ブリーダーナビ編集部