尾﨑一代ブリーダーインタビュー | 長崎県雲仙市 | 柴犬
新しく家族に迎える子犬が、どんなブリーダーに育てられたのか知りたくないですか?ここではブリーダーナビで特に人気の優良ブリーダーを厳選してご紹介します。
今回は長崎県雲仙市にお住いの「尾﨑一代ブリーダー」にスポットをあて、インタビューをしました。犬種の魅力や特徴、ブリーダーとしての想いなど必見です!
ブリーダー情報
- ブリーダー名
- 尾﨑一代ブリーダー
- 犬舎
- 長崎県雲仙市
- 取扱犬種
- 柴犬
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きっかけは展覧会初出場の悔しい気持ちから。
――まずは、ブリーダーになったきっかけを教えてください。
尾崎ブリーダー:1番は犬が好きだからという理由ですね!これまでさまざまな犬種を飼ったことがありますが、柴犬で最初に飼った黒柴のブリーダーから「この子は展覧会でいい成績を取るだろう」と言われて。
それで、たまたま長崎で開催していた展覧会に出場してみたんです。トップにはなれなかったけれど、おしいところまでいって…。その時の悔しい気持ちから、自分の手でいい犬を作ってみようと思ってブリーダーを始めました。
今までずっと傍に犬がいる生活をしていて、犬の育て方や病気についての勉強はしていましたし、出産をさせたこともあったので犬に関する知識で困ることはなかったですね。それに今までの経験が、現在のブリーディングに活かされていると思います。―ブリーダーになるきっかけは黒柴だったんですね。だから柴犬を専門にしようときめたのですか?
尾崎ブリーダー:そうですね、あとはやっぱり大きさも手頃だし、未来を見据えて寝たきりになったとしてもきちんと世話ができるサイズだということが理由の1つですね。あとは、夫の知り合いの柴犬が賢くてかわいかったので、そこでより柴に魅了されました。
ツンデレな柴犬がたまらないですね!
―柴犬ってほんとにかわいいですよね。尾崎ブリーダーは、柴犬のどういったところに魅力を感じますか?
尾崎ブリーダー:かしこいのはもちろんですが、甘えすぎないところでしょうか。俗にいうツンデレってやつですね。そこがまたかわいいところだと思います。
柴犬らしさは崩さないように。
―では、柴犬のブリーダーとして心がけていることはありますか?
尾崎ブリーダー:柴犬らしさを崩さないようにすることでしょうか。最近、豆しばに人気が出てきているので、うちにもよく問い合わせをいただきます。小さいながらも柴犬らしさを失わないよう繁殖することを心がけています。
飼いやすさに繋がる社会化が重要なポイントです。
―なるほど。では、柴犬のブリーダーとして、特に力を入れている部分はありますか?
尾崎ブリーダー:やっぱり子犬同士の社会化ですね!柴犬のブリーダーさんって、喧嘩させないように、ある程度成長したら一匹ずつゲージに入れることが多いんですよね。
でもうちでは、社会化の一環として十何匹の子犬を、一つの部屋で育てています。朝から夕方まで子犬同士で遊ばせて、夜は母犬の元に連れて帰るという感じですね。「母犬に怒られる」という経験も社会化の一環として、大切なポイントだと思っています。―その社会化に力を入れることで、どういった柴犬に育つのですか?
尾崎ブリーダー:犬の訓練士さんが言うには、「社会化をした子犬」と、ペットショップのように一匹一匹ゲージに分けられて「社会化が不十分な子」とでは考えたり、覚えたりする力が全然違ってくるそうです。
やっぱり犬同士の遊びの中で、おもちゃを取られないようにするにはどうやったらいいかな?とか考えて遊ぶから、そこで自然と力がついていくのかな。元々賢い犬種だけど、子犬の時の社会化に力を入れることで、より訓練のしやすい飼いやすい柴犬に育ちますね。小さな異変にもすぐに気付いてあげられる環境。
―そうなんですね。では、その柴犬たちは今どういった環境で飼育されているのですか?
尾崎ブリーダー:基本的に広々とした室内で生活していますね。成犬は、体調を見るためにも朝と夕方の1日2回、外の運動場に出して遊ばせています。健康な子からしか健康な子は生まれないですから、子犬同様に成犬の体調面には気をつかっています。
―なるほど。体調面には気をつかってらっしゃるということですが、食事や健康に関して心がけていることはありますか?
尾崎ブリーダー:食事は品質の良いフードを食べさせることを心がけていますね。健康面に関しては、やはり食欲がないなどちょっとした小さな異変にも気付いてあげること。
毎日犬たちと一緒に暮らしているからこそ、すぐに気が付きますね。特に子犬のころは、お腹がゆるくなって下痢をしてしまうことがよくあるのですが、すぐ薬を飲ませず、少し様子を見るようにしています。抗生剤を飲ませすぎてしまうと腸内細菌が死んでしまうのでね。犬とその家族の幸せは、私の幸せ。
―すべて柴犬のために考えてやっておられるのですね。では、ブリーダーをしていてやりがいを感じた瞬間などがあればお伺いしたいのですが。
尾崎ブリーダー:うちの子たちはどこに行っても「性格がよく、きれいな柴犬ですね」とよく言われるんです。そんなお褒めの言葉をいただくたび、うれしくもあり誇らしく、そんな時にやりがいを感じますね。
もう7年ブリーダーをやっているので、うちの柴犬をお迎えしてくれた家族がいっぱいいるんですが、たまにうちに里帰りで遊びに来てくれるんです。その時に、お譲りした子の成長した姿、幸せに暮らしている姿を見たときは私自身も幸せな気持ちになります。―素敵ですね。今後、柴犬のブリーダーとしての目標や夢はありますか?
尾崎ブリーダー:やっぱり健康な子を育てることが一番ですね。お譲りした子をかわいがってもらいたいですし、迎えられた方にも飼ってよかったなって思ってもらいたいですし。子犬もお迎えした方も、どちらも幸せになることが私の夢です。
家族になる前に、子犬の生活環境をよく見てくださいね。
―それでは最後に犬を飼おうと思っている方へメッセージをお願いします!
尾崎ブリーダー:一度、飼う前に迎える子犬の飼育環境を見てください。犬たちが自由に生活しているのか、どんなブリーダーなのかなど見るポイントは様々です。また、子犬の親の性格を知ることも大切です。
人間と同じように両親の性格に似ている子がほとんどですが、たまに隔世遺伝で祖父母などの性格を持って生まれてくる子もいます。(お迎えしていただいてからの環境やご家族の接し方でも性格は変わります)そういったことをブリーダーがきちんと把握できているかも見極めてくださいね。
うちは生後60日前後でしか引き渡しをしていません。早く決まった子には名前を決めてもらって、その名前を呼びながら近況報告を兼ねて動画を送っています。
なので、迎えられるまでに名前を覚えたりするんですよ。初めて犬を飼う方はいろいろ不安だと思います。飼い方やしつけ方など、ささいなことでもいいので連絡してください!
編集後記
「柴犬らしさ」を大切にしながらブリーディングを行ってらっしゃる尾崎ブリーダー。分からないことや不安なこと、どんなささいなことでも親身になって相談に乗ってもらえるので、安心して子犬を迎え入れられますね。尾崎ブリーダー、ご協力ありがとうございました!
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著者/ブリーダーナビ編集部