ヨークシャーテリアはどんな病気にかかりやすいの?症状や予防法も!

ヨークシャーテリアはどんな病気にかかりやすいの?症状や予防法も!
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早期発見するためにヨークシャーテリアに多い病気を知っておこう!

ヨークシャーテリアの平均寿命は、だいたい15年ぐらいだといわれています。これは小型犬の中でも長寿な犬種といわれ、ヨークシャーテリアのなかには20年以上生きたワンちゃんもいるのだとか!

ただし、これはあくまでも目安であり、寿命には個体差があるので平均寿命より短命なワンちゃんもいます。それでは、ヨークシャーテリアに少しでも長生きしてもらうために飼い主にできることはあるのでしょうか?

ヨークシャーテリアに長生きしてもらうためには、ヨークシャーテリアに多い病気を知っておく必要があります。それらの病気の大まかな症状を覚えておくことが早期発見・早期治療に役立ち、ヨークシャーテリアの寿命を延ばすことにもつながるはずです。

ここからは、ヨークシャーテリアに多い病気を5つご紹介します。
ヨークシャーテリア含めて、ワンちゃん全般がかかりやすい「膝蓋骨脱臼」と「歯周病」について解説した記事もありますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
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気管虚脱

気管が強度を失って形状を維持できなくなり、呼吸に障害を起こす病気です。小型犬に多い疾患だといわれています。

症状

首輪による圧迫や激しい運動によって「ガーガー」というアヒルの鳴き声のような声を上げたり、咳や喘息などの症状が出ます。重度の場合は、呼吸困難や舌の色が紫色になる、失神などの症状を起こすこともあります

原因・治療法

原因は解明されていませんが、遺伝や肥満、老化などが関係しているのではないかと考えられています。また、暑さや興奮、ストレスなども発症の要因となるといわれているほか、子犬の頃から頭をのけぞらせて激しく吠える習慣があるヨークシャーテリアも発症リスクが高いといわれています。

気管虚脱は慢性的に進行するため、完治させるのが難しい病気です。しかし、症状が軽い場合は薬、抗生物質、抗炎症剤の投与などの内科治療を行うことで、症状を緩和して進行を抑えることができます。

症状が重い場合は輸液や利尿剤を投与したり、酸素吸入を行なったりします。しかし、薬を投与するだけではつぶれた気管を元に戻すことはできないため、手術を行うこともあります。

予防のために

●食事管理
肥満になると気管が圧迫されてしまいます。食事を管理して、適正体重を維持しましょう。

●室温管理
体温調節が苦手なワンちゃんのために、夏はエアコンを使用して暑さを回避しましょう。

●喉を圧迫しない
気管の圧迫を防ぐために首輪の使用を避けて、ハーネス)を使用しましょう。また、見上げて激しく吠える習慣がついていたら、早めにやめさせましょう。

●激しい運動や興奮を避ける
活発で運動量の多いテリア気質のヨークシャーテリアですが、サイズが大変小さいのでそれほど多くの運動量は必要ありません。激しい運動や過度な興奮を避けることも大切です。

水頭症

髄液が頭蓋腔内に溜まってしまい、脳が圧迫を受けてさまざまな症状が出る病気です。

症状

脳の障害を受けた部位や程度などによって症状は異なりますが、ぼんやりしていることが多くなったり、元気がなくなって疲れやすくなったりします。また、嘔吐・痙攣・発作・行動異常などの意識障害がみられたり、斜視や意思とは関係なく眼球が動くなどの神経障害が起こったりします。

原因・治療法

原因には、先天性のものと後天性のものがあります。後天性の場合は、脳の損傷・脳内出血・脳炎・脳腫瘍などが原因となり発症します。予防が難しい病気といわれているので、早期発見が重要といえるでしょう。

治療法は症状や飼い主の希望によって異なります。内科的治療は、薬を投与して脳圧を下げます。この治療法で症状が緩和されない場合や、症状が重度な場合は外科的治療を行います。

外科的治療は脳脊髄液を抜いたり、余分な脳脊髄液を排出するために弁の付いた管を設置したりする手術を行います。手術の方法や手術後の安静期間は病院によって異なるので、かかりつけの動物病院と相談することになります。

予防のために

予防が難しい病気なので、飼い主による早期発見がポイントになります。日常的にヨークシャーテリアの様子を観察して、上記のような症状がみられた場合は動物病院で診てもらいましょう。

門脈シャント

正式には「門脈体循環シャント」と呼ばれ、門脈と呼ばれる血管と大静脈血管との間に異常な連絡路(シャント)が存在することにより、アンモニアなどの肝臓で解毒されるはずの毒素が全身を回ってしまい、さまざまな障害を引き起こす病気です。

症状

食欲不振・下痢・嘔吐などの消化器症状がみられます。症状が進行すると、一時的な盲目・ふらつき・よだれ・痙攣などの症状が現れます。

これらの症状は食後に悪化する傾向にあり、食後のみ現れる場合もあります。放置すると肝機能障害によって命を落とすことがあるので、飼い主の早期発見が重要です。そのほか、泌尿器症状を併発することもあります。

原因・治療法

原因には、先天性のものと後天性のものがあります。ヨークシャーテリアの場合は多くが先天性の要因だといわれており、1~2歳で発症するケースが多くみられます。後天性の場合は、重度の肝臓の病気が原因で発症します。

治療法は内科的治療と外科的治療がありますが、根本的な治療には外科的治療が必要です。

内科的治療は投薬や食事療法を行い、症状を緩和させます。

外科的治療はシャント血管の閉鎖手術を行ないますが、門脈シャントの手術は非常に難しく、専用の器具や設備が必要になるので獣医さんと相談して治療法を考えましょう。

予防のために

先天性の場合は、予防することはできません。門脈シャントにかかりやすいヨークシャーテリアを迎えたら、定期検診を受けるようにしましょう。

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