トイプードルを健康に長生きさせるためにも、食事の管理は欠かせません。食事の量は、多くても少なくても健康を損なう危険があるため、正しい食事の知識は必要です。
ここでは、トイプードルの適切な食事内容や食事量に解説していきます。
目次
トイプードルには1日どれくらいの量の食事が必要？
ワンちゃんを飼うことに慣れていない飼い主さんは、一度の食事でどのくらいの量フードを与えればいいのか分からない方もいるかもしれません。
ワンちゃんの健康のためにも、基本的な知識を身に着けて、正しい食事方法を確認していきましょう。
基本はパッケージに記載された内容で
ワンちゃんにご飯を与える場合、基本的にはドッグフードのパッケージに記載されている量を与えれば間違いはないでしょう。
総合栄養食のドッグフードのパッケージには、1日に与える量や回数などの給与方法が年齢や月齢、体重ごとに細かく分けて書かれています。
ただし、パッケージに記載されている体重はあくまで「理想の体重」という点には注意が必要です。そのため、愛犬の現在の体重に該当する量では、多すぎることもあります。
トイ・プードルの理想体重は、2～4kgとされているので、この数字を基準に考えるといいでしょう。
食事量が適切か見極めるポイント
1日の食事量は、基本的にフードのパッケージに表示されている分量を与えていれば問題はありませんが、これはあくまでも一般的な目安でしかありません。
愛犬の体重や体型を考慮して、適正な量の食事を与えるようにしましょう。
便の状態で判断
愛犬に与えている食事量が適正かどうか、最も確実かつ簡単に知る方法は、便の状態を見ることです。
動物の糞便は、消化吸収されず排泄された食べ物なので、適量であれば耳たぶ程度の柔らかさで、拾うと便のあとが少し残るくらいの状態で排泄されます。
これが適正でない場合、例えば与える量が多すぎる場合は、便が柔らかい状態で排泄されます。また、少ない場合はポロポロと崩れやすく固い状態になります。
このように、便の意味を知ったうえで状態を確認できれば、高い精度で食事量の判断ができるでしょう。
愛犬の体重・体型をチェック
現在の食事量が適当かどうかは、体重の変化でも判断できます。
当然ですが、適正な量を与えていれば、大きな体重の変化はありません。仮に体重が増加して肥満体型になったとしたら、それは間違いなく与える食事量が多すぎです。逆に体重が減り続けるようなら、与える量が少なすぎます。
健康管理のためにも、定期的な体重測定と体型チェックで、適正な食事量を保つようにしましょう。
おやつの量はどうする？
ワンちゃんを飼ううえで、さまざまな面でご褒美としておやつを上げる機会は多いでしょう。しかし、気を付けたいのは「おやつも食事のうち」ということ。
たかがおやつと考えて、好きに与えるのは危険です。
おやつの量と回数の考え方
飼い主さんの中には、おやつと食事は別に考えている人もいるかもしれません。
しかし当然ですが、おやつにもカロリーがあるので、食事と合わせて1日に決められたカロリーを超えないように計算する必要があります。
例えば、1日の摂取カロリーが500kcalの場合、100kcal分のおやつを与えたのなら、その日のフードは400kcalにするなど調整しましょう。
1日に与えるおやつの量は、全体の食事量の10～20％程度を目安にしてください。
おやつは栄養のためではなく、しつけなどのご褒美として与える機会が多いので、量は少なくても問題ありません。1回につき1口で食べられる、人間の小指の爪先程度の量で十分です。ご褒美を与える回数を増やすなら、1度に与える量を少なくする必要があります。
著者／ブリーダーナビ編集部