散歩を嫌がった場合はどうする?
photo by ajburnett9
愛犬が散歩を嫌がるのには必ず理由があります。リードが嫌なのか、散歩にトラウマがあるのか、単純に運動が嫌いなのかなど、根本的な原因を探って散歩嫌いを克服してあげましょう。
克服する上で大切なことは「散歩=楽しい」と関連付けることです。そのため、無理させない範囲で散歩嫌いを克服させましょう。
具体的な対処法
ここではリードが原因で散歩を苦手とするトイプードルの対処法をご紹介します。
リードが原因となっている場合は、リードに慣れてもらうことが重要です。最初はリードを愛犬の目の前に置いて、トイプードルがリードに触れたり、ニオイを嗅いだりしたタイミングでおやつを与えます。繰り返し行うことで、リードに良い印象がつきます。
そのあとは室内でリードを付け、落ち着いた様子であれば褒めてあげましょう。徐々にリードを付ける時間を長くして、実際に室内を歩いてみます。慣れた様子であれば、外に出て散歩してみましょう。
散歩のしつけはどうする?
安全に楽しく散歩するためにも、愛犬へのしつけは欠かせません。しかし、一口に散歩のしつけといっても、場面によって必要な内容はさまざまです。
では、散歩のしつけにはどのようなものがあり、どうやってしつければ良いのでしょうか。
まずは外の環境に慣れさせる
ワンちゃんを飼ううえで、散歩はとても重要な時間です。しかし、全てのワンちゃんが散歩好きというわけではなく、中には散歩に行くことを嫌がる子も少なくありません。
その理由として、外の世界に対する恐怖があります。
いきなり散歩に連れ出すのではなく、まずは家の外の環境に慣れてもらうことからはじめましょう。外の世界を知ることで社会性を養うことにもなり、散歩だけでなく、家族以外の人間や動物とも無理なくコミュニケ―ションが取れるようになります。
可能であれば自分の足で歩いてもらうのも良いですが、まずは飼い主さんが抱っこして外を歩くだけでもいいでしょう。
臆病なワンちゃんだと見知らぬ物や人、大きな音に過剰に反応して怖がってしまうので、慣れるまでは人通りや車の往来が少ない静かな場所をコースにしてください。
最初のうちは自宅周辺をごく短い時間歩くだけでも構いません。少しずつ距離と時間を延ばしていきましょう。
首輪やリードに慣れることも必要
散歩に欠かせない首輪やリードは、ワンちゃんにとって異物です。そのため、いきなり付けようとしても大抵は嫌がって抵抗します。
首輪やリードに関しても、愛犬に慣れてもらうことからはじめましょう。
まずは、家の中での練習から。
圧迫感がある首輪ではなく、リボンやバンダナなどの柔らかい物を首に巻き付けて、段階を踏んで首に何かを巻き付けることに慣れさせます。落ち着いた状態の時に首に巻いて、大人しく任せてくれたらご褒美あげつつ褒めてあげてください。
これを繰り返して、大丈夫と判断したら首輪を試してみましょう。失敗したら、また紐やバンダナからやり直してください。
無理なく首輪をつけられるようになり、家の中で遊べるまで慣れてきたら次はリードです。
抵抗がなければいきなりリードでも構いませんが、まずは軽い紐から始めるといいでしょう。首輪に紐を付けて、家の中で自由にさせてください。少しずつリードの重さに近づけていき、リードを手に持っても抵抗がなくなったら、外を歩いても大丈夫でしょう。
しつけておきたいリーダーウォーク
リーダーウォークとは、ワンちゃんが飼い主から付かず離れず寄り添う歩き方です。周囲への迷惑だけでなく愛犬の安全を守るためにも、ぜひともマスターさせておきたいしつけといえるでしょう。
リーダーウォークをマスターしていれば、万が一散歩中に愛犬が興奮しても飼い主が行動を制御ができるので、不測の事故を未然に防ぐことができます。
また、リーダーウォークができるということは、ワンちゃんが飼い主をリーダーと認め信頼している証です。このような良い関係を築くことができれば、ほかのしつけもしやすくなります。
このようにさまざまなメリットが期待できるリーダーウォークですが、その分難しいので、一朝一夕でマスターさせられるものではありません。根気強く教えてあげましょう。
リーダーウォークのしつけ方
リーダーウォークをしつける際、他の散歩関係のしつけと同様、最初は家の中で練習していきましょう。
まず、リードを短く持った状態で家の中を歩きます。この時、ワンちゃんが自分よりも前を歩こうとしたら、進行方向とは逆に軽くリードを引っ張って誘導します。時折立ち止まっては、そのまま歩こうとするワンちゃんをリードを引いて止める。
これを繰り返して、必ず飼い主さんの横を歩かせるように誘導しましょう。
リードを引いても無視する場合は、名前を呼んで呼び止めます。
慣れてくると、ワンちゃんは歩調を合わせて常に飼い主の横を歩くようになり、方向を変えてもついてきてくれるようになります。
ポイントは、ワンちゃんが自主的に「飼い主についていきたい」と思わせることです。
また、目を合わせてしまうと、遊んでいると勘違いされてしまうので、しつけの最中は目を合わせないよう意識してください。
他のワンちゃんや人に吠えないように
散歩中は多くの見知らぬ人やワンちゃんとすれ違うことになります。
中には小さなお子さんや高齢の方、ワンちゃんが苦手な方も少なくありません。そのため、周囲への配慮として人に向けて吠えないようにしつけておく必要があります。
それでなくとも、ワンちゃんの無駄吠えは散歩中の犬同士でのトラブルに繋がりやすい行動です。愛犬を落ち着かせる方法を身に付けたり、吠える対象に慣れさせたり、何かしらの対策を講じておきましょう。
とっさの回避手段として、おやつを与えて注意を逸らすのも有効です。
吠え癖のしつけ方については下記の記事も参考にしてみてください。
トイプードルの吠え癖・無駄吠え対策!ご近所トラブルを防ぐしつけ方
まとめ
ワンちゃんにとって、散歩は毎日欠かせない大切な日課です。しかし、ただ外に連れ出して歩けばいいというわけではありません。
周囲への配慮のためにも、愛犬の安全を守るためにも、相応の準備としつけが必要です。
トイプードルを含むプードルは、狩猟犬の血統にあるため、とても運動量が豊富な犬種です。今回紹介した「時間」「回数」「距離」などの情報をもとに、安全で楽しい愛犬との散歩を実現してください。
散歩以外にも被毛のケアやしつけなど、飼い方についてこちらの記事にまとめています。気になる方は、ぜひご覧ください。
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著者/ブリーダーナビ編集部