トイプードルの平均寿命は?長生きしてもらうためにできること

ワンちゃんを飼って生活を共にするようになると、どうしても気にしてしまうのが愛犬の寿命です。いつまでこの時間が続くのか、幸せなら幸せなほど、怖くなってしまうのではないでしょうか。
少しでも長く愛犬との時間をすごすために、どんなことに気をつければいいのか、平均寿命や最高齢と合わせて解説していきます。

トイプードルの寿命は何年?最高齢は?

一般社団法人ペットフード協会が2019年に行った調査によると、超小型犬であるトイプードルの平均寿命は15.2歳。犬全体の平均寿命は14.44歳なので、比較すると長生きする犬種ということが分かります。
またトイプードルと同様、超小型犬に該当する『ティーカッププードル』や『タイニープードル』も同じ平均寿命であることが確認されています。

最長で20歳を超えたトイプードルがいた!

平均寿命が分かれば、次に知りたいと思うのは「どれだけ長生きしてくれるか」ではないでしょうか。
2020年現在、記録されている最も長く生きたトイプードルは、アメリカの『seamusちゃん』。その寿命は、なんと20歳298日でした。

ちなみにギネスに登録されている最も長く生きたワンちゃんは、オーストラリアのビクトリア州で暮らしていた『オーストラリアン・キャトル・ドッグ』という犬種のブルーイちゃんです。
1931年11月14日に安楽死によりこの世を去るまで、29歳5ヶ月という平均寿命を大きく上回る時間を生きました。1910年から約20年にわたって牧牛犬として働き、1世紀を経た今もその記録は塗り替えられていません。

トイプードルの年齢を人間に換算すると?

ワンちゃんの年齢人間の年齢
1歳15歳
2歳24歳
3歳28歳
4歳32歳
5歳36歳
6歳40歳
7歳44歳
8歳48歳
9歳52歳
10歳56歳
11歳60歳
12歳64歳
13歳68歳
14歳72歳
15歳76歳
16歳80歳
17歳84歳
参考 「捨てず 増やさず 飼うなら一生」環境省

少しでも寿命を延ばすためにできることは?

長く一緒にすごすために必要なのは、やはり健康です。
では、愛犬の健康を維持するには、どんな点に注意すれば良いのでしょうか。

生活環境を見直す

人間が住みやすい環境が、必ずしもワンちゃんにとって良い環境というわけではありません。

例えば、飼い主からすればちょっとした段差であっても、超小型犬のトイプードルにとっては大きな落差かもしれません。場合によっては、その「ちょっとした段差」のせいで、愛犬が脱臼や骨折をしてしまうこともあるでしょう。

また、フローリングのような滑りやすい床では、骨や関節に大きな負担がかかってしまいます。骨が細く弱い小型犬であれば、なおさらです。

こうした負担を軽減するために、ステップを置くことで愛犬の行動範囲から段差をなくしたり、床にマットやカーペットを敷いたり、配慮をするようにしましょう。
このほか、トイプードルが誤飲誤食してしまいそうな物は置かないようにしてください。

遊びや運動でストレス対策

人間と同様、ワンちゃんにとっても健康を維持するためにはストレス対策が必要です。

トイプードルは活発な性格なので、体を動かす時間が少ないと、ストレスを溜める原因になってしまいます。超小型犬なので必要な運動量は少ないですが、毎日の散歩は欠かさないようにしましょう。
運動不足が重なるとストレスが溜まってしまい、無駄吠えや噛み癖などの問題行動を起こしやすくなります。

下記のページでは、トイプードルの散歩について詳しく解説しています。初心者の方にも分かりやすい内容となっていますので、参考にしてみてください。
トイプードルの散歩はいつから?距離や時間・嫌がった場合の対処など トイプードルの散歩はいつから?距離や時間・嫌がった場合の対処など

食事のバランスを考える

当然ですが、生きるためには食事は欠かせません。
ワンちゃんに必要なのは、体質に合ったバランスの良い食事。食事の内容次第で、愛犬の寿命は短くもなれば長くもなります。

食事の内容でも特に重要なのがバランスで、例えば炭水化物や植物性タンパク質の摂り過ぎは良くないので、穀物や野菜の量には注意してください。
こうした理由から、購入する前にドッグフードの原材料を確認しておき、合成物質だらけのものや何を使っているのか分からないような商品は避けましょう。

トイプードルの食事について、もっと詳しく知りたいという方は、下記のページをご覧ください。成長に伴う食事回数や内容の変化のほか、おやつの与え方などを解説しています。
トイプードルの食事量は?子犬・成犬・老犬ごとの食事回数など トイプードルの食事量は?子犬・成犬・老犬ごとの食事回数など

口の中を清潔に保つ

一般的に多くのワンちゃんが食べている市販のドッグフードは、噛み砕いて食べるため歯の間に残りカスが溜まってしまい、歯周病の原因になります。

3歳以上の成犬のおよそ8割が歯周病、または歯周病予備軍といわれており、口腔の健康を
守るためにも、歯磨きをはじめとしたオーラルケアにより口の中を清潔に保つことは重要です。

歯周病は、口臭や歯ぐきの腫れ、歯が抜ける原因になり、進行すると慢性心不全や慢性腎不全などの病気に発展する恐れがあります。その悪影響は口腔にとどまらないので、歯磨きや動物病院での定期的な歯石除去をすることで、予防を徹底しましょう。

定期的に健康診断を受けましょう

動物が生きる以上、病気やケガを完全に避けることはできません。
突発的なケガは防ぎようがないとしても、定期的な健康診断による予防や早期発見・早期治療は可能です。

人間同様、ワンちゃんも年齢を重ねると、病気やケガのリスクは高まります。
そのため、若い頃から定期健診を心がけることが、健康長寿には欠かせません。
まだ若い頃は1年に1回、高齢犬になったらは半年に1回を目安に、健康診断を受けさせてあげるようにしてください。

トイプードルがかかりやすい病気は?

  • 膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)/パテラ
  • 副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)/クッシング症候群
  • 大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)/レッグペルテス
  • てんかん
  • 流涙症(りゅうるいしょう)/涙やけ
  • 外耳炎(がいじえん)

老化のサイン?高齢トイプードルとの暮らし方

ワンちゃんは寿命が短いので、人間よりも早く老化してしまいます。
年齢を重ねて高齢になると、さまざまな機能が衰え、ケガや病気のリスクが高まるのはワンちゃんも同じです。

老化のサインを見逃さない

愛犬が7歳を過ぎたらまずは、これらのサインが出ていないかチェックしてみてください。

5つの老化サイン
視力が低下して、物にぶつかったりしていませんか
何度も呼んでも反応してくれなくなっていませんか
口がクサイ、歯が抜けていませんか
ハリやツヤがなくなっていませんか
体全体太りやすくなっていませんか

シニア向けのごはんに切り替える

年を取ると、新陳代謝が落ちて脂肪が付きやすく肥満になりがちです。肥満になると関節に負担がかかったり、椎間板ヘルニアや呼吸器系の病気、糖尿病の病気にかかったりとリスクが高くなります。そうならないようにするためにも、食事の量を制限していく必要があります。

食事は上質な高タンパク質なものを中心に、カルシウム・ビタミン・ミネラル・必須脂肪酸などを含んだものを意識的に与えていくといいでしょう。

また、ペットショップや動物病院などではシニア用のドッグフードを販売しています。シニア用のドッグフードに切り替えたり、不足している栄養はサプリメントで補ったりするなど工夫をしてあげることが大切です。

毎日のお散歩を変える

若い時は色々な場所に行ったり、一緒に駆け回って遊んだりしたことでしょう。しかし、年を取ったトイプードルにとってはしたくでもできない状態に差し掛かっています。

それでも、大好きなお散歩には行きたいのも事実。そんなときは、1回で長時間お散歩へ行くのではなく、短時間で複数回のお散歩に連れて行ってあげてください。

ただし、高齢のトイプードルは視力の低下や耳が聞こえづらくなっていますので、車通りの激しい場所、人混みの多い場所は避けてあげるようにしてください。1番よいのは、慣れ親しんだ散歩コースです。その子にとっては1番安心だと思います。

お散歩は、肥満予防や体力維持に効果てきですので、足への負担を考慮しながら楽しいお散歩をしてあげてくださいね。
たり、不足している栄養はサプリメントで補ったりするなど工夫をしてあげることが大切です。

まとめ

超小型犬であるトイプードルは、比較的長生きな犬種ですが、生活環境や食事を見直すことで、より長い間一緒にいることができるでしょう。
今回紹介した内容を参考に、愛犬と末永く幸せな時間を過ごしてください。

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