1.頭脳明晰なトイプードル
全犬種の中でもトップクラスの賢さ
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トイプードルを含むプードル種は、全犬種の中で2番目に利口です。知能の高さは、警察犬として活躍するジャーマンシェパードドッグや、盲導犬として活躍するラブラドールレトリーバーよりも上だとされています。
頭がいいならしつけは必要ないのでは?と思ってしまいますが、しつけをして初めてトイプードルの頭脳が活かされます。いくらポテンシャルの高いトイプードルであっても、しつけをしなければ手に負えないほどの問題児になるかもしれません。
そのため、トイプードルをお迎えしたら必ずしつけを行いましょう。
2.留守番トレーニングをやってみよう
しつけに入る前に
まずは、トイプードルと主従関係を築きましょう。
基本的にワンちゃんはリーダーと認めた人の指示に従って生活するため、飼い主がリーダーだと教える必要があります。主従関係が出来上がっていないまましつけを開始すると、指示を無視される、勝手に暴走するなどの行動を起こす可能性が高いです。
主従関係を築くため、以下のことを実践してみましょう。
・メリハリをつけて接する
望ましくない行動をした際は低い声でガツンと叱り、良いことをしたらしっかりと褒めてあげましょう。褒めと叱りに関しては、タイミングがとても重要です。トイプードルが行動を起こした瞬間を逃さないようにしてください。
・常に飼い主が主導権を握る
ご飯、遊び、散歩など何をするにも飼い主が主導権を握りましょう。トイプードルからの要求に何度も応えてしまうと、リーダーの立場が逆転する恐れがあります。
留守番におけるしつけの基礎「ハウストレーニング」
留守番の際は、トイプードルをハウスへ入れておくのがおすすめです。
ワンちゃんは元々狭くて暗い場所を巣にしていたため、こじんまりとしたハウスはトイプードルにとって休息の地となります。落ち着ける場所であれば、長時間留守番させられたとしても安心して過ごせます。
では、ハウストレーニングの方法をご紹介します。
①まずは、ハウスの中におやつやおもちゃなどトイプードルの好きなものを投げ込みましょう。そして、自らハウスへ入ったら褒めてあげます。
②スムーズにハウスへ入るようになったら、今度は「ハウス」という言葉をかけて①を繰り返してみましょう。
③ハウスに慣れてきたら、今度はハウスの扉を閉めて様子をみます。最初は出してほしくて吠えるかもしれませんが、無視してください。吠えたからといって外に出すと、ハウスから出たいときは必ず吠えるようになってしまいます。ハウスの中で大人しくできていれば、ご褒美を与えましょう。
④次は愛犬をハウスに入れた状態で、距離を置いてみましょう。別の部屋へ移動したり、トイプードルの視界から消えたりして留守番に近い状態にしてみます。大人しくできれば、褒めてご褒美を与えましょう。
留守番が苦手な子への対処法
トイプードルに限らずワンちゃんは元々群れで暮らしていた動物なため、本来は1匹でいることが苦手です。とはいえ、飼い主としてはある程度1匹で留守番できてほしいもの。そこで、愛犬の留守番嫌いを和らげる方法をご紹介します。
・テレビやラジオなど音の出るものを置く
・1人でも遊べるおもちゃを用意する
・留守番させる前に声をかけない
・留守番前にご飯や運動をたっぷり与えて寝かせる
分離不安には要注意
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分離不安とは、飼い主と離れたことで強い不安やストレスがかかり、破壊行動や吠えなどの行動を起こす心の病です。ほかにも、手や足を舐め続けて皮膚炎になったり、下痢や嘔吐などの症状がみられたりと、体にも大きな負担がかかります。
原因としては子犬の頃に長時間の留守番をさせられた、留守番中にトラウマとなる出来事があったなど、トイプードルによって異なります。元々神経質な性格である場合は、特に理由もなく分離不安になることがあります。
分離不安を解消するには、飼い主がいない状態に慣れてもらうことが必要です。最初は外出の準備をしてドアに手をかけるだけから始め、最終的には飼い主が外へ出ても大丈夫な状態へと持っていきます。また、場合によっては薬物治療を併用しながらトレーニングを進めることもあります。
トイレトレーニング
留守番をさせるのであれば、トイレのしつけも済ませておきましょう。トイレトレーニングが未完成のまま留守番させると、ハウス中に排泄物が撒き散らされるといった悲劇が起こってしまいます。
トイレのしつけについては、下記のリンクにて詳しくご紹介しています。
トイプードルのトイレトレーニング!おすすめのしつけ方は?
3.トイプードルが起こす問題行動とは
問題行動の原因は飼い主にある?
問題行動とは、飼い主を困らせたり周囲に迷惑をかけたりする行動を指します。有名な問題行動としては、「噛む」「吠える」が挙げられます。特に「吠える」という問題行動を留守中に行われると近隣とのトラブルに発展する恐れがあるため、素早い対処が必要です。
しかし、問題行動はワンちゃんだけを叱って改善するものではありません。というのも、問題行動の原因は飼い主の行動にあるかもしれないからです。例えば、吠えているのをやめさせようとおやつを与えた、噛まれたときにオーバーリアクションを取った、指示を聞かないから叩いたなど、これらの行動はすべて問題行動を強化しています。
そのため、問題行動を起こした愛犬を叱る前に、今一度自分の行動や言動を見直してみましょう。
噛み癖
子犬の頃に起こる甘噛みや遊びの延長による噛みを放置していると、やがて本気噛みに発展する恐れがあります。噛み癖は家族や周りの人をケガさせる恐れがあるため、できるだけ早い段階で治しましょう。
噛み癖については、下記で詳しくご紹介しています。
吠え癖
トイプードルは比較的吠えることの少ない犬種だといわれていますが、恐怖や要求、興奮などの理由から吠えることがあります。吠え癖はただ叱るだけでは改善しないため、根本的な原因を探って愛犬に合った方法で対処しましょう。
吠え癖については、下記で詳しくご紹介しています。
4.トイプードルとの生活をより豊かにするトレーニング
芸達者なトイプードル
トイプードルは利口で芸達者な犬種です。そのため、その場でグルッと回ったり二足歩行で歩いたりと、エンターテインメント性の高い芸を教えて楽しむことができます。いきなり難易度の高い芸を教えるのもよいですが、まずは簡単なしつけから始めることをおすすめします。最初は「おすわり」「ふせ」「まて」から教えてみましょう。
おすわり、ふせ、まて
「おすわり」「ふせ」「まて」はしつけの基礎となります。難易度もさほど高くなく、しつけ入門としてはうってつけです。また、おすわり、ふせ、まての3つは日常生活でも役に立つしつけなため、教えていて損はないでしょう。
詳しいしつけ方については下記リンクをご参考ください。
まとめ
トイプードルを留守番させる際は、あらかじめハウストレーニングやトイレのしつけを行って万全の体制を整えることが大切です。利口な犬種なため、繰り返し教えることで着実に成果が出てくるでしょう。
ブリーダーナビでは、優良ブリーダーの元で誕生したトイプードルをご紹介しています。ブリーダーはワンちゃんの知識が豊富ですし、なによりアフターフォローがしっかりしています。信頼できる場所でワンちゃんをお迎えしたいという方は、ぜひブリーダーナビをご利用ください。
著者/ブリーダーナビ編集部