吠え癖をなおすには「無視」が有効的
ワンちゃんが吠えることを「無駄吠え」といいますが、ワンちゃんからすると無駄なことは1つもありません。吠えていることには全て意味があり、私たちに何かを訴えかけているのです。
ただ、人間の世界で生きていく上で「吠え」というのはほとんど必要ありません。むしろご近所と騒音トラブルに発展する恐れもありますので、飼い主からすれば吠えないでほしいというのが一番の願いでしょう。
吠え癖をなおすためには吠えている原因を追求し、それに合った方法を行うのが理想的です。とはいうものの、原因が何か分からないという方もいるはず。そんなときは、まず「無視」をしてみましょう。
- 構ってもらえる
- 自分に意識が向く
- 思い通りになる
つまり、この概念を取り払えば自然と吠え癖は改善していくと考えられます。
そのためには、「無視」をすることが効果的です。しかし、愛犬が可哀想になって目を合わせてしまう人もいるかもしれませんね。厳しいようですが、それでは完全な無視とはいえません。
吠えるのを無視する際のポイント
- 声をかけない
- 目を合わせない
- 触らない
- 話しかけない
「吠えたら無視をする」を繰り返すと、頭の良いトイプードルは徐々に“吠えても意味がない”ということに気付き始めます。
吠えるのを無視する際の注意点
ただし、この方法には1つ注意点があります。
それは、「無視し続けない」ということ。吠えたからといって無視し続けると、トイプードルがストレスを抱えてしまいます。さらに、そのストレスが噛み癖や物を破壊するなど、別の問題行動へと繋がる恐れもあるのです。
そのため、無視する時間は15分ほどを目安にしましょう。そして、吠えることをやめたらたくさん褒めてあげてください。
褒め方としては「明るい声で褒める」「たくさん撫でてあげる」「おやつを与える」などを参考にしてみてください。
もし15分経ってもおさまらない場合は部屋を出ていくなどして、別の場所へ移動しましょう。無駄吠えがやんだら部屋に戻り、再び吠え始めたら「ダメ」と言葉に発し首をつかんで制止します。そうすると無駄吠えをしなくなるので、すぐに褒めてあげましょう。
このように「無視」と「制止」を繰り返し行うことでコントロールすることができるようになります。
吠える原因の他に考えられること
ワンちゃんが吠えることは自然な行動のため、なかなか吠え癖をしつけるのは難しいのも事実。前述した原因別の対処法を行っても、上手くいかないケースは少なくありません。
ここからは、吠え癖をできるだけ防ぐ方法や注意点について確認していきましょう。
吠えると嫌なことがあると思わせる天罰方式
吠えるのをやめさせる方法の1つに、「天罰方式」という方法があります。
これはワンちゃんが吠えたときに、大きな音を出して吠えているのをやめさせるものです。
例えば、スピーカーなどから大きな音が出るようにリモコンで操作したり、スリッパで床や壁にたたいて音を出したり、小石を入れたペットボトルを床に落としたりして、「吠えると苦手な大きな音が聞こえる」と認識してもらいます。
この天罰方式のポイントは下記の2点。
- 無駄吠えをしたときにすぐ行う
- 飼い主が音を出していると気づかれないようにする
ただし、この天罰方式を行う際は愛犬の様子をしっかり見て行うようにしてください。
驚かせすぎるとストレスに繋がりますし、その影響で少しの物音も怖がるような臆病な子になってしまう可能性もあります。
また、天罰方式に慣れてしまって効果がなくなる場合もあります。
吠えているときの注意点
飼い主としては、愛犬の無駄吠えはやめさせたいというのが本音だと思いますが、吠える行為とそれをしつける際にはいくつか注意点があります。
吠え癖がついてしまったワンちゃんは、なかなか吠えるのをやめてくれません。それでも根気強く付き合っていくことで徐々に吠えるのをやめてくれるでしょう
それでも無駄吠えは、一緒に暮らしていくうえでは問題行動の1つになります。
吠える回数を少なくすることを念頭に、あまり吠えることに敏感になりすぎないようにしましょう。
まとめ
見た目もかわいく、初心者にも飼いやすいといわれるトイプードル。賢いがゆえに吠え癖などの問題行動につながってしまうこともありますが、今回ご紹介した方法を元に、根気良く付き合えば改善できることが多いですよ。
無駄吠えのしつけに関しては、下記リンク先のページでも詳しく解説しています。【留守番時】【来客時】【散歩時】と、状況に合わせた対策を紹介しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
解決したい!犬の無駄吠えのしつけは?吠える理由や対策方法
そのほか、トイプードルの飼い方についてもっと知りたいという方は、こちらのページをご覧ください。
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著者/ブリーダーナビ編集部