狼に似た凛々しい姿と、独特な瞳がとても印象深いシベリアンハスキーは、大型犬の中でもトップクラスに人気が高い犬種です。
本記事では、そんなシベリアンハスキーの大きさや体重といった基本情報をもとに、肥満を予防する方法やグッズの選び方を紹介していきます。
シベリアンハスキーの大きさ・体重はどれくらい?
一般的に大型犬といわれるシベリアンハスキーですが、実際どのくらいの大きさの犬種なのでしょうか。
ここでは、シベリアンハスキーの基本的な情報から子犬期の成長に伴う体重の推移などを紹介します。
シベリアンハスキーの基本情報まとめ
大きさ | オス:53.5~60cm メス:50.5~56cm |
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体重 | オス:20.5~28kg メス:15.5~23kg |
寿命 | 12歳 |
原産国 | アメリカ合衆国 |
引き締まった体格からも分かるように、ソリ犬として活躍していたため、タフさと優れた運動能力を合わせ持っています。豊富な毛量に全身を覆われており、見た目通り寒さには強いものの暑さにはとても弱いです。
ピンとした三角形の立ち耳と一見怖そうにも見える凛々しい顔立ちが特徴で、左右の瞳の色が異なるオッドアイの個体が多いことでも知られています。
子犬から成犬になるまでの体重推移は?
シベリアンハスキーのような大型犬でも、生まれたばかりの体重はわずか400~500gほどしかありません。これは、一般的な中型犬、大型犬の赤ちゃんと同程度です。
2ヶ月が経つ頃には乳歯が生えそろい、体重は10倍の4kgほどにまで増加。4ヶ月頃になると10~15kgに、6ヶ月頃には20~25kgにまで大きくなり、成犬の外見と遜色なくなります。
8~10ヶ月になると主に骨格と臓器が成長し、体重は出生時の100倍に。
その後、成長は生後1年~1年半まで続き、標準体重のオス20~27kg、メス16~23kgほどになります。
シベリアンハスキーは大型犬?
一般的に、小型犬、中型犬、大型犬など犬種ごとに体の大きさで分類されていますが、こうしたサイズに明確な定義はありません。
この大きさの区分はあくまでも業界の通例のようなもので、成犬時の標準体重が8.0kg~20.0kg未満の犬種を中型犬、20.0kg以上の犬種を大型犬とすることが多いようです。
これに照らし合わせると、シベリアンハスキーは中型犬から大型犬にまたがっていますが、概ね大型犬といわれることが多く、中型犬よりの大型犬といえるでしょう。
肥満予防はどうする?シベリアンハスキーの体重管理
ワンちゃんの体重管理は、人間と同様に運動と食事のバランスが重要です。
ここでは、愛犬の肥満度のチェックをはじめ、必要な運動量と食事の与え方を解説します。
BCSによる肥満度のチェック
ワンちゃんの肥満度は、単純に体重を量っただけでは分かりません。
適正体重は体高をはじめとした体の大きさにもよるので、同じ犬種同じ体重であっても肥満体型なのか標準体型なのかは判断できないのです。
ワンちゃんの体型が肥満かどうかは、見た目と触れたときの感触で体型を確認する【BCS(ボディ・コンディション・スコア)】というチェック方法を用います。
この方法では、お腹と肋骨周りの脂肪の付き具合を5段階で評価し、痩せすぎ~肥満まで判断します。
ウエスト部分の肉付きを見た目でチェックして、肋骨部分や腰骨に触れて手の平で骨の硬さを感じられるか、確かめてください。
参考:飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~
1日に必要な運動量の確保
シベリアンハスキーは、寒い地域で活動していたソリ犬です。
人や荷物を載せたソリを引いて、数十kmもの距離を走ることからも分かるように、高い運動能力と体力を持っています。そのため、運動量が豊富な犬種なので、散歩などで満足させることができないと、運動不足からストレスを抱えたり肥満のリスクを高めることになったりしかねません。
大型犬に属するシベリアンハスキーは、1回1時間程度の散歩を1日2回、可能であれば毎日散歩に連れて行ってあげてください。そのうえで、月に1回程度は広い公園やドッグランで思い切り走り回らせてあげたり、頭を使った遊びをしたりすることで刺激を与えてあげましょう。
肥満にさせないための食事量の管理
シベリアンハスキーは、体の大きさに見合った旺盛な食欲を持った犬種なので、肥満を防止するには食事の管理も必要です。
基本的には、ドッグフードのパッケージに記載された量を与えていれば問題ないでしょう。
しかし、子犬はまだ体が出来上がっておらず、消化器系の内蔵なども未発達のため、一度に多くの量を食べるとお腹を壊してしまいます。そのため1日に必要な量を3~5回程度に分けて与えてください。
また、中にはフードを一気食いしてしまう子もいるので、一気食い防止用の食器を使うのもおすすめです。
ケージや服の大きさはどう選べばいい?
ワンちゃんを飼うのであれば、知っておきたいのがケージや服のサイズの選び方です。
目測で適当にサイズを決めてしまうと、愛犬に不自由な思いをさせることになってしまい、せっかく買った物が無駄になってしまいかねません。
では、どうやって選べば良いのでしょうか。
ケージ選びのポイント
シベリアンハスキーの場合、体高は約50~60cm、体重は約15~28kgなので、このサイズにあった、広すぎず狭すぎない大きさを選ぶようにしましょう。
特に天井までの高さは重要で、愛犬が4本足で立った時に、頭頂部から天井まである程度の余裕があるものを選んでください。
また、ケージ内で余裕をもってUターンできて、ゆったりフセができる広さがあると良いでしょう。
これなら、排泄物や食べこぼししても床を汚す心配はありません。格子状のタイプだと、大型犬のような体重がある犬種は足裏の感覚を嫌がり、ストレスになりがちです。
そのため、格子状のケージを利用するのであれば、床面にマットなどを敷くと良いでしょう。
折りたたみ式、キャスター付きなど、楽に移動できるタイプもあるので、単純な重量以外で選ぶのもポイントです。
洋服のサイズの測り方
例えば、同じ小型犬であってもチワワとミニチュアダックスでは体型がまるで違います。そのため、愛犬の洋服を購入する際、どんなサイズの服を選べば良いのか悩む飼い主さんは多いのではないでしょうか。
まずは、愛犬の体型と体重を測りましょう。この数値が正確に分かれば大きな判断材料となり、格段に選びやすくなります。
サイズを測る部位は、以下の3つです。
シベリアンハスキーのような毛量が多い犬種の場合、ワンサイズ大き目の服を選ぶと良いでしょう。
まとめ
シベリアンハスキーは大型犬に属する犬種ですが、その中では比較的小さめで中型犬に近く、体重だけみればかろうじて大型犬といえる大きさです。
今回紹介した情報をもとに、愛犬の肥満を予防し、生活しやすい環境を整えてあげてくださいね。
著者/ブリーダーナビ編集部