ワンちゃんの画像を見ていて、左右で瞳の色が違う子を見たことがある方もいるでしょう。
この瞳は【オッドアイ】といい、通常同じ左右の瞳の色が、何らかの理由で異なる珍しい瞳です。
本記事では、この神秘的な瞳の魅力と特徴を紹介していきます。
シベリアンハスキーってどんな犬種?
シベリアンハスキーは、独特な顔の模様に特徴がある、オオカミのような精悍な顔立ちの大型犬です。太くまっすぐな足や厚い肉球など、がっしりとした頑丈そうな体型をしています。
一見怖そうな見た目とは裏腹に従順で控えめ、友好的なので性格的には飼いやすい犬種といえるでしょう。
標準体高は、オス53.5~60cm、メス50.5~56cm。体重は、オス20.5~28kg、メス15.5~23kg程度になります。
元はシベリア北東部の遊牧民チュクチ族やイヌイットの物資を運ぶ「そり犬」として活躍していた犬種です。19世紀に北米に持ち込まれてから世界中に広まっていきました。
ルーツははっきりとしていませんが、スピッツの血が入っているようです。
シベリアンハスキーにオッドアイが多い理由は?
左右で瞳の色が異なるワンちゃんを見たことがある方も多いでしょう。これはオッドアイといい、特にシベリアンハスキーに良く見られます。
ミステリアスで独特な魅力があるこのオッドアイですが、どうして左右で瞳の色が違うのでしょうか。
なぜオッドアイになるの?
オッドアイとは、左右の瞳の色が違う目のことで、別名【バイアイ】や【ヘテロクロミア」、日本語では【虹彩異色症】と呼ばれます。
先天性のものと後天性のものがあり、一般的に犬よりも猫に多く見られ、シベリアンハスキー特有の現象というわけではありません。
先天的なオッドアイは、両親の目の色を片方ずつ受け継ぐなど、遺伝子によって起こるものがほとんどです。
一方、後天的なものは病気やケガで虹彩が傷つくことによって起こります。傷ついた虹彩のメラニン色素が減り色素が薄くなるため、左右の瞳の色が違ってしまうのです。
シベリアンハスキーにオッドアイが多い理由
シベリアンハスキーは、他の犬種と比べてオッドアイの個体が多い傾向があります。
その理由は諸説ありますが、最も有力な説として、元々の生息地であるシベリアが関係していると考えられています。日照時間が短い土地では浴びる紫外線が少ないためメラニン色素が少なく、青の瞳の個体がほとんどでした。
その後、シベリアよりも日照時間が長い土地で暮らすようになり、メラニン色素が増え、茶色い瞳を持つ個体が増えたといわれています。
そうした中で、片目だけ環境の変化に適応した結果、ブルーと茶色、両方の瞳を持つオッドアイが生まれるようことになったのでは、と考えられているのです。
また現在では、オッドアイは遺伝的な要因が大きいことが分かっています。
シベリアンハスキーの瞳の色
シベリアンハスキーの一般的な瞳の色である青をはじめ、日本犬にも見られるブラックのほかブラウンが存在します。
オッドアイは健康に不安があるの?
先天的なオッドアイは、一般的な犬種だと何かしらの異常が考えられますが、シベリアンハスキーは、環境の変化に適応した結果の姿なので健康にはまったく問題がありません。
ただし後天的な場合は、目の異常が考えられるので一度動物病院で診てもらいましょう。
オッドアイは人より犬猫の発生確率が高い?
オッドアイは、ワンちゃんに限らず人間や猫など他の動物にも見られ、人間の場合は【虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)】と呼ばれます。こうした虹彩の異常は、人間よりも犬や猫の方が発症することが多いです。
特にオッドアイになりやすいのが白猫で、全体の25%がオッドアイといわれており、その理由は分かっていません。
シベリアンハスキーは、例外的にオッドアイであっても健康リスクはありませんが、猫の場合は聴覚障害を持つこともあります。
シベリアンハスキーの値段相場は?
ブリーダーナビで掲載しているシベリアンハスキーの平均的な値段相場は約48万9,941円でした(2021年5月13日)。
まとめ
左右で瞳の色が異なるオッドアイは、とても神秘的で人気があります。
「オッドアイのシベリアンハスキーを飼いたいけど、健康は大丈夫?」と心配していた方も、今回の内容を読んでオッドアイへの理解を深めてもらえればと思います。
著者/ブリーダーナビ編集部