1.愛嬌たっぷりのシーズー
シーズーと言う犬種を知っていますか?
シーズーはまん丸とした体型とモフモフの被毛、ペチャっとした鼻が特徴的な小型犬種になります。その愛くるしいお顔と小さい小型犬であることや、甘えん坊で穏やかな性格から家庭犬として飼いやすく日本では“飼育頭数上位に入る人気犬種”になります。また、大型犬と違い多くの運動量を必要とせず、他人気犬種であるダックスやチワワよりもしつけも入りやすく問題行動も少なめのため、小さいお子さんがいる家庭から高齢者がいる家庭までそんな家庭でも適している犬種です。
魅力がたっぷりの犬種シーズーの性格や出生についてもっと知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧になって下さい!
シーズーの寿命はどのくらい?ギネス最高齢や長生きの秘訣
シーズーは性格や性質共に飼いやすい犬種です。また、体も丈夫であるため比較的病気にもかからない犬種ではあります。しかし、犬も命ある生き物なので一生涯病気にならない子もいれば、重い病気に患ってしまう子もいます。シーズーの性質を理解しながら、病気についても同時に学んでいきましょう。
病気について学び予防・早期発見!
家庭犬としての飼いやすさで言えばトップとも言えるシーズーでも“かかりやすい病気”があります。必ずその病気にかかる訳ではありませんが、シーズーには特に注しておきたい病気になります。そして、常日頃愛犬の異常や病気に気付けるのは飼い主さんです。また、動物病院に連れて行くのも飼い主さんなので愛犬の健康を守っているのは飼い主さんと言っても過言ではありません。シーズーがかかりやすい病気の原因や初期症状について知っていれば病気の“予防や早期発見”にもなります。病気を未然に防ぎ早期発見が出来れば症状が軽めに済み愛犬の負担も減らせますし、治療費も安くなる可能性があります。いざと言う時に愛犬を守れるように、全て病院任せにせずある程度の知識を備えておきましょう!
シーズーはチベット出生の犬種と言われ、チベットは標高が高く寒い地域です。チベットで育ってきたシーズーはモコモコの見た目でもわかるように“寒さには比較的強く、暑さに弱い犬種”になります。その為、日本の猛暑などでは「熱中症」に気を付けなければいけません。また、可愛く甘え上手なシーズーはおやつをねだるのも上手です。ご飯やおやつを与えすぎて肥満になってしまうと余計熱中症の危険も高まります。日本は湿気が高い国なので皮膚が弱いシーズーは「皮膚の病気」になりやすいのです。その他にも、丸い大きなお目目は「眼の病気」になりやすく、短い鼻での呼吸は難しく「呼吸器系疾患」にもかかりやすいです。シーズーは決して病弱な犬種ではありませんが、出生の地域と異なる日本の地域での生活や体の構造から“好発する病気”があります。今回はシーズーが好発犬種である病気をまとめてご紹介をしていきます。
2.眼の病気
大きなお目目は傷つきやすい
シーズーの可愛さの1つでもあるのが大きくてクリクリなお目目です。このつぶらな瞳に心を奪われてしまった飼い主さん、シーズー好きも多いのではないでしょうか?しかし、お目目が大きいことからゴミや外からの刺激で眼球が傷つきやすく、短頭種は眼球が納まる“眼窩”が浅く眼球突出傾向となります。そのため、シーズーは“眼の病気にかかりやすい犬種なのです。”
『角膜炎』
●角膜炎の原因と特徴
眼の病気代表と言える程、皆さんも一度は耳にしたことのある角膜炎は、眼球の唯一外と接する“角膜”が様々な原因で“炎症を起こしてしまう状態”です。そして角膜炎が進行し、角膜組織が欠損し潰瘍が形成されてしまうと“角膜潰瘍”になります。
角膜炎や角膜潰瘍の原因は先ほど述べたように様々であり、細菌への感染や犬ジステンパーなどの感染症、角膜を傷つける程のトゲや逆さまつげ・ゴミなどの物理的外傷、代謝障害などが原因だと言われています。角膜炎には「表層性角膜炎」と「深層性角膜炎」に分類されます。「表層性角膜炎」は、角膜の上皮や上皮下に円形状の白濁や炎症が起こる状態になり、ジャーマンシェパードやダックスフンド、シーズーなどの犬種に多く見られます。この時には、角膜上皮下に角膜パンヌスと呼ばれる角膜表面に浸潤している新生血管が認められる。「深層性角膜炎」は、角膜上皮を超え角膜の深層・深部まで炎症が広がってしまった状態を言います。また、表層性であっても深層性であっても“しばしば角膜潰瘍に進行してしまう”そうです。
シーズーは目が大きいため被毛やゴミが眼球についてしまっている場合があります。無理して取ろうとして目を傷つけてしまうので、自身の被毛などの小さい異物は問題なさそうであれば放っておいても大丈夫です。どうしても気になる様であれば目薬などで洗い流すようにして下さい。また、目に何か刺さっている、角膜が傷ついている様であればすぐ動物病院へ行きましょう。目の傷は目視ではなかなか見つける事が難しいので、以下の症状が激しい場合もすぐに動物病院へ行きます。
●角膜炎の症状
- 涙が多くでる
- 目をしきりに気にし、目をこする
- まぶしがっているかの様に目をシバシバさせる
- 角膜の混濁(透明度の消失)
- 角膜の血管新生(血管パンヌス)が目視出来る
●角膜炎の治療方法
すぐに失明の恐れが無い場合、抗生物質や自己血清点眼、治療用ソフトコンタクトレンズを装着し病気を進行させないように治療をしていきます。愛犬の免疫力が正常であれば、完治にはさほど時間はかかりませんが、治療中は目を傷つけないように“エリザベスカラーの装着が必要”です。そして、角膜炎・角膜潰瘍の症状がひどく失明の恐れなどがある場合には角膜縫合、結膜被覆術、眼瞼縫合、瞬膜被覆術などの“外科的治療の手術が早急に必要”となります。
『緑内障』
●緑内障の原因と特徴
外と接触する部分である「角膜」と目のレンズの役割をしている「水晶体」の間には“房水”と呼ばれる液体で満たされています。房水は様々な物質の濃度勾配や静水圧により毛様体から産生され、眼圧を正常に保つ働きをしています。緑内障は循環している“房水の循環障害・排泄障害”から眼圧が高くなり、様々な視覚障害を引き起こす病気です。
緑内障は目自身の原因不明で引き起る『原発性』のものと、他の病気から併発して引き起る『続発性』のものと分けられます。犬の緑内障はほとんどが続発性だと言われ、続発性レンズ脱臼性、前ブドウ膜炎性、外傷性などから房水の流れが阻害され緑内障を起こします。シーズーの場合は遺伝的に房水の流れる「隅角」に異常が見られる子が多いために、好発犬種になるのです。
●緑内障の症状
- 眼圧が高くなるので目への強い痛み
- 充血
- 散瞳傾向(瞳孔が過度に大きくなる)
- 角膜混濁
- 角膜浮腫
- 視覚障害、ひどくなると失明
症状としてわかりやすいのが充血や目が白く濁っている、目をしきりに気にするなどです。眼圧が高くなり目が痛くなるので、食欲が減ったり、元気が無くなったりする子もいます。また、今までぶつかっていなかった物にぶつかるなど視力の低下が見られる場合があり、放っておいてしまうと失明の危険性もあるので異常を感じたら動物病院で早めに診てもらいましょう。
●緑内障の治療方法
基本的な治療は点眼薬で“眼圧を下げる”治療方法になります。しかし、緑内障は完治が難しい病気であり生涯にわたり治療が必要となるために“手術”を行うケースが多いです。視覚が残っている場合であれば、レーザーによる房水の産生や排出を調節する手術を行います。既に視覚を失ってしまった場合は、眼球摘出術、硝子体内ゲンタマイシン注入術、シリコンボール強膜内挿入術が行われることもあります。
3.皮膚の病気
日本の湿気は大敵?
日本で暮らすシーズーは、他の国で暮らすシーズーよりも皮膚病にかかりやすいと言われています。それはなぜなのでしょうか?そこには“日本の気候や湿気が関係しております。”はじめにご紹介した通りシーズーは寒くて乾燥した地域であるチベット出生の犬種とされ、寒くて乾燥した地域での生活に適しています。一方日本は温度が高く、湿度も高い国になるので被毛がモコモコしたシーズーにとっては体に熱や湿気がこもりやすく蒸れなどから痒み、発疹が起こりやすいのです。それだけではなくシーズーは乾燥地帯で暮らしていた為、皮膚を乾燥から守るために“皮脂腺から分泌される油分”が他の犬種よりも多く分泌されます。湿度の高い日本では、油分が多く分泌されることによって逆に皮膚がベタついてしまい真菌(カビの一種)や細菌の温床になってしまいさらに皮膚病を引き起こしてしまうのです。シーズーには適した“ブラッシングやシャンプーを欠かさず行い”皮膚を清潔に保ち、皮膚病対策をしてあげましょう。
『アトピー性皮膚炎』
アトピー性皮膚炎の原因と特徴
人にも馴染みのある“アトピー性皮膚炎”は、人だけでなく犬の約10%がかかっていると言われるほど罹患数の多い病気です。アトピー性皮膚炎は様々な要因が重なり発症する複雑な病気であり主な原因として挙げられるのが『遺伝的要因』『皮膚のバリア機能低下』『アレルゲンを吸引して引き起こす皮膚炎』の3つになります。
アトピー性皮膚炎の遺伝的要因は大きく関与していると言われており、生まれ持った体質的に肌が弱く皮膚炎を起こしやすい犬種がいます。柴犬、“シーズー”、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、フレンチブルドッグ、ゴールデン・レトリバーなどの犬種が多いと言われています。特にシーズーは体質に合わない湿気の高い日本の気候での生活で皮膚バリアが低下し、余計皮膚が弱くなり炎症が起こりやすくなるのです。最後の原因はアレルギーになりますが、アレルギーによる皮膚炎の事を“アレルギー性皮膚炎”と言います。
犬の体には体の防御機能でもある“免疫機能”があり、この免疫機能がアレルゲンに過度に反応してしまうことでアレルギー性皮膚炎は引き起ります。防御機能が過度に反応してしまう“アレルゲン”に影響されアレルゲンを食べる、吸引することによって皮膚の炎症を起こす病気になります。アレルゲンは生活の中でも存在する物質であり、食べ物や花粉、シャンプーの成分など様々です。食餌性アレルギー性皮膚炎や、“吸引性(アトピー性)皮膚炎”、アレルギー性接触皮膚炎がありますが一概に全ての皮膚炎がアレルギーが原因だとは言い切れませんので検査が必要です。
アトピー性皮膚炎の症状
- 痒み(主に顔面・四肢・腹部)
- 皮膚の乾燥
- 二次的な皮膚疾患を招く(アレルギー性の外耳炎や膿皮症)
アトピー性皮膚炎の治療方法
アトピー性皮膚炎の治療は“何が原因で発症しているのか”が最も重要になります。また、皮膚の病気は同じような症状で異なる病気が様々あるので“確定診断がとても難しく”、治療法が変わる場合もあります。皮膚の病気は治りにくく、長期にわたっての通院が必要です。愛犬の為にも日頃から皮膚病には気を遣い、アトピー性皮膚炎の予防をしていきましょう。
【主な治療方法】
- アレルゲンを取り除く、生活環境の改善
- 皮膚のケアを怠らない
- 薬による体質・症状の管理
検査の結果アレルギー性であった場合、アレルゲンとなる花粉やハウスダストを生活環境から除去しなければ治りません。また逆に、アレルゲンを取り除き生活環境を変えただけでも驚く程皮膚の状態が良くなる子もいます。
皮膚を清潔に健康に保つお手入れやケアもシーズーには欠かせません。皮膚に良いシャンプーやフードを選び定期的にシャンプーし食べ物にも気を遣い、被毛を清潔に保つブラッシングも行います。しかし、シャンプーのし過ぎや肌に合わない薬品やフードを使用するのは逆効果になるので必ず獣医師の指示の下選びましょう。
薬によって痒みや炎症を抑えます。また、アレルギーを出来るだけ抑える薬を投薬します。人間の皮膚炎の薬には外用薬(ぬり薬など)を一般的に使用しますが、犬の場合は被毛があり舐めとってしまう場合もあるので内服薬(飲み薬)を使用する場合が多いです。
『膿皮症』
膿皮症の原因と特徴
膿皮症と呼ばれる皮膚病もシーズーのかかりやすい皮膚病の1つになります。膿皮症は皮膚の化膿性病変で、軽度なものであれば自然治癒しますが症状が悪化してしまった場合には“慢性化しやすいです。”皮膚が化膿性病変を起こしてしまう原因としては「不衛生な環境での生活」「喧嘩などの噛み傷・すり傷から細菌の感染」「老化」「栄養不良」など“皮膚の防御バリアが著しく低下”した場合に起こりやすいです。
また、アレルギー性皮膚炎やアカラス症などの他の皮膚病から二次的に発症する場合も少なくありません。皮膚の弱いシーズーからコッカ-スパニエル、パグ、ペキニーズなどシワが多く汚れが溜まりやすい犬種にも多く見られますがどの犬種でも発症する皮膚病です。膿皮症は、唇に出来る“口唇性”や会陰部に好発する“外陰部性”など複数の種類があります。シーズーの場合は指の間に出来る“指間性”が多くみられるそうです。また発生する体の部位だけでなく、発症した皮膚の深さによっていくつかの分類に分けられ、特徴や症状が多少変わってきます。
分類名 | 特徴・症状 |
---|---|
「表面性膿皮症」 | 膿皮症の初期段階であり皮膚の表面である「表皮」のみに感染している状態になります。症状としては皮膚に小さいニキビのような膿疱が出来ます。また痒く掻き壊してしまうので痂皮形成(カサブタ)が見られる。 |
「表在性膿皮症」 | 被毛の根元である「毛包」まで膿皮症が進み、症状は表面性膿皮症と同じく皮膚に小さい膿疱が出来る。被毛が抜けてくるので10円ハゲのような脱毛が見られる。 |
「深在性膿皮症」 | 膿皮症が皮膚の奥深い所まで進行してしまっている状態で、毛包全体、「真皮」、「皮下組織」にまで感染が見られます。表面性や表在性よりも痒みが激しくカサブタが増えます。そのカサブタをまた掻いてしまうので、段々と皮膚が硬く厚くなってしまう事もあります。 |
膿皮症の症状
- 皮膚の発赤
- 激しい痒み
- 皮膚の色素沈着
- 赤いぶつぶつが出来る(紅疹)
- 被毛の脱毛
- 皮膚の腫脹・膿瘍
- 疼痛や発熱など
膿皮症の治療方法
膿皮症の治療は基本的に“投薬治療”と“皮膚のケア”を同時進行し治療していきます。抗生物質(抗菌剤)を投与し、抗菌性のあるシャンプーをします。その他に、寄生虫が原因であれば先に寄生虫の駆虫をし、二次的に膿皮症を引き起こしている場合には先にその原因となる病気を治療していきます。
4.呼吸器系疾患
ペチャ鼻は呼吸が下手
シーズーは短いぺちゃっとしたお鼻のお顔が特徴的な犬種になります。同じようなお顔をした犬種はその他にもパグ、フレンチブルドッグ、ブルドッグ、ペキニーズ、ボストンテリアなどがいますがこれらの鼻ペチャ犬種のことをまとめて“短頭種”と呼びます。これらの短頭種は、生まれ持って咽頭の構造異常のために“呼吸が苦手な犬種”なのです。
短頭種は短期間での品種改良の結果作出された犬種になります。そのため、ペチャ鼻であるにも関わらず軟口蓋が長かったりといつくかの問題を抱えています。人間による無理な品種改良から短頭種は遺伝的に「外鼻孔の狭窄」「軟口蓋過長症」「咽頭の虚脱」「扁桃腺の腫大」などが見られ、短頭種の好発する複数の疾患を総称して“短頭種気道症候群”と言います。この短頭種起動症候群ではいびきがかきやすく鼻水が出やすくなるだけでなく、呼吸困難、チアノーゼ(酸欠)、失神状態、熱中症にもなりやすい危険な疾患になります。シーズーを含め短頭種は呼吸器系疾患にも気を付けなければいけません。
『鼻腔狭窄』
鼻腔狭窄の原因と特徴
先ほど紹介した“短頭種起動症候群”にも含まれる“鼻腔狭窄”はその名前の通りに鼻腔が狭まっている病気になります。これは見た目でもわかり他の犬種と比較をすると一目瞭然ですが、シーズーなどの短頭種は外鼻孔(鼻の穴)が狭いです。物理的に空気の通り道が狭いので“呼吸がしにくく”鼻での呼吸が主な犬にとってはとても苦しいものになります。
鼻腔狭窄は先天性のものであるため、予防のしようがありません。しかし、鼻腔狭窄が引き起こす“症状を緩和させることは出来ます。”これはどの犬種にでも言えることですが“肥満には気を付けましょう。”肥満には良い事が1つもありませんし、肥満になることで関節や内臓、呼吸器まで体に大きな負荷をかけ、余計熱中症になりやすくしてしまいます。肥満は愛犬自身でなるものではなく、飼い主さんの「おやつの与えすぎ」「散歩不足」などが原因です。シーズーを迎えた時から体重や運動量は気にして肥満にならないようにしていきましょう。肥満の他にも「長い興奮状態」「過度の運動」「気道に負担をかける」「高温多湿」は症状を悪化させるので避けます。そのため、興奮状態にあった場合はすぐになだめるようにし、ドッグランでの運動も出来る限り制限もします。また、首はなるべく控えるようにして胴輪を使ってお散歩をすうるようにしてあげあしょう。
鼻腔狭窄の症状
- 呼吸困難・チアノーゼ(酸欠状態)
- ガチョウのような鳴き声
- 熱中症になりやすい
- 普段からフガフガ鼻を鳴らしている
- 鼻の穴が狭まっている・外鼻孔が狭い
鼻腔狭窄の治療方法
鼻腔狭窄の根本的治療は“外科手術”のみになります。外鼻孔を切除し、空気の通り道を広げる事で呼吸をしやすくします。その他にも、軟口蓋の切除、鼻孔狭窄部の修復、扁桃腺切除術など行う外科手術はその子その子によって異なります。しかし、外科手術は症状が重度の場合のみ行われ、症状が軽度で日常生活に問題が無い程度であれば外科手術は行いまず“現状維持”に努めます。
症状が軽い場合は現状維持を目的とした“保存的療法”を行います。保存的療法は、外科手術を行わず薬などで症状を抑え、計画的に行われる治療法になります。しかし、薬での治療中にも症状が悪化してしまった場合には外科手術に移行する判断もあります。保存的療法は、鎮痛、酸素吸入、冷却などを行っていきます。
5.さいごに
毎日のスキンシップが大事!
病気についていくつか紹介をしてきましたが、意外と知らなかった病気もあったのではないのでしょうか?シーズーは見た目の可愛さや飼いやすさから人気の高い犬種になります。しかし、日本の気候や短頭種と言う理由から好発しやすい病気がいくつかあることがわかりました。決して病気に弱い犬種ではありませんが、病気について詳しくなることで愛犬への“病気の早期発見”を心がけていきましょう。シーズーの異変に気付いてあげられるのは飼い主さんだけです。普段のスキンシップを大事にし、腫瘍や発赤がないか毛を地肌も確認するようにしてあげて下さい。また、皮膚の疾患の際に少し話に出ましたがシーズーはお手入れが欠かせない犬種になります。日頃のブラッシングなどのお手入れでも異変が無いか、変わったことは無いか注意をしてみて下さい。
今回紹介したのはシーズーの好発する病気の一部になります。もちろん他の犬種でもかかる病気でもありますがシーズーには特に気を付けたい病気になります。愛犬の苦しみを少しでも軽くしてあげるためにも、病気の症状は覚えといておいた方が良いです。また、何か異変があった場合にはすぐに動物病院へ行き、獣医師に診察して貰いましょう。
著者/ブリーダーナビ編集部