柴犬のしっぽは9種類!動きから気持ちも

柴犬のしっぽは9種類!動きから気持ちも

日本人がイメージする犬らしい犬といえば、日本犬。その中でも特に人気が高く、海外でもファンが多いのが柴犬です。

柴犬の特徴の1つといえば、背中の上で丸まったしっぽですが、今回はその柴犬のしっぽにスポットを当てて紹介していきたいと思います。

柴犬のしっぽは9種類ある?

あまり知られていませんが、柴犬はしっぽにも特徴があります。
余程の柴犬好きでもなければ知らないことですが、何としっぽの特徴だけで9種類にも分けられるのです。ここでは、しっぽの特徴と、それぞれのしっぽの呼び名をご紹介します。

特徴的な9種類のしっぽ

柴犬のしっぽは、体の上にくるりと巻き上がった「巻き尾」が一般的です。しかし、巻き尾といっても一括りにできず、右巻きや左巻きなど、説明されて初めて分かるような微妙な違いがあり、柴犬のしっぽは全部で9種類に分けられます。

・左巻き、右巻き

最も多いしっぽのタイプ。背骨を境に、左寄り(右寄り)に巻いているしっぽです。

・左二重巻き、右二重巻き
しっぽの先端がほぼ一周するくらい巻きが強いしっぽです。

・車巻き

左右に寄らず、背骨に沿って体の中心に巻いたしっぽです。

・半巻き

体から離れてしっぽが緩く巻いており、左右どちらかに寄っている場合もあります。

・差尾、半差尾
巻いていない緩くカーブを描いたしっぽです。半差尾は、差尾と半巻きの中間になります。

・太刀尾

巻いていない、刀のようにピンと立った柴犬にしては珍しいしっぽです。

しっぽの動きは気持ちを表す

しっぽはワンちゃんの体の中でも特に動きが激しい部位です。
しっぽを振っているときは嬉しく、下がっているときは怖がっているなど、しっぽのカーミングシグナルは多少ご存知の方も少なくないでしょう。

しっぽを大きく振る

柴犬が元気よくしっぽを振っているのは、嬉しいときや喜んでいるときのしぐさです。しかし、こうした感情とは逆に威嚇するときにしっぽを振ることもあるので注意しましょう。
歯をむき出してうなっているなら怒っているので、しっぽだけでなく表情や声にも気を配り、勘違いしないように気をつけてください。

しっぽを下ろしている状態

愛犬のしっぽが元気なく垂れているようなら、「恐怖を感じている」「警戒している」などの感情をい抱いていると思われます。こうした状況には早く気付いてあげて、対象を取り除くなどの対処を試みてください。そのほか、何かに集中している可能性もあります。

柴犬がしっぽを振らないのはなぜ?

柴犬のしっぽは巻尾なので、真っ直ぐな犬種に比べるとしっぽの動きが分かりにくいかもしれません。しかし、嬉しいときや興奮しているときは、ちゃんとしっぽを振っているので、慣れれば気付けるようになるでしょう。

ただし、生まれて間もない子犬の場合、しっぽで気持ちを伝えることができないかもしれません。成長するにつれ、しっぽで感情を表現することができるようになるので、心配する必要はありません。

しっぽの役割

しっぽがない人間には実感できませんが、犬にとってしっぽはとても重要な器官です。
上述した感情表現だけでなく、四肢のようになくてはならない部位になります。

では、犬はどんなときにしっぽを使っているのでしょうか。

身体のバランスを取る役割

犬は、四肢と同様にしっぽを操ることで器用に身体のバランスを制御します。

よく見れば、犬が走って急旋回するときに、しっぽを器用にコントロールすることで転ばないよう上手にバランスを取っていることが分かるでしょう。

川遊びなどで泳いでいるときなどは、4本の足だけでなくしっぽを器用に使っていることが分かると思います。

寒さを防ぐ役割

犬は寒さに強い動物といわれていますが、それでも寒さを感じるときは、丸まって体を震わせるて少しでも体温を維持しようとします。その際、しっぽを体に巻きつけ、まるでマフラーのような使い方をするのです。

愛犬に寒い思いをさせるのは不本意とは思いますが、寒い日など良く観察していれば、外気に触れる面積を減らすために、体にしっぽを巻きつけて小さく丸まっていることが分かるでしょう。

まとめ

「柴犬の丸まったしっぽが好き」という方も多いのではないでしょうか。
犬のしっぽは、感情表現豊かでしっぽを見ているだけで癒されるという方もいらっしゃると思います。

しかし、しっぽには感情表現にとどまらないさまざまな役割があり、良く観察していればその器用さに驚くかもしれません。

今後は、愛犬のしっぽにも注目してみてはいかがでしょうか。

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