【柴犬の穴掘り】問題行動にしないためのしつけや対策方法

日本犬である柴犬は、日本の気候に適しているので、外でも問題なく飼うことができる犬種です。近年は室内で飼うのが一般的となった柴犬ですが、それでも昔ながらに外飼いする飼い主は少なくありません。
今回は外で飼う際に注意したい、柴犬の「穴掘り」について解説します。

柴犬を外飼いするなら注意したい「穴掘り」

【柴犬の穴掘り】問題行動にしないためのしつけや対策方法
photo by leis bell

外で柴犬を飼う場合、気をつけたい行動の1つに、「穴掘り」があります。
「外で飼っていれば室内は汚れないし、いたずらされる心配もない」と考えるかもしれませんが、外で飼っていても庭に穴をあけられたり、菜園や花壇を荒らされてしまう恐れがあります。

穴掘りは柴犬の本能からくる行動


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ワンちゃんが「穴を掘る」のは、あらゆる犬種にとって自然な行動で、柴犬に限らず特別なことではありません。明らかに異常と思えるやりすぎな穴掘りであれば別ですが、基本的に矯正が必要となる問題行動ではないのです。

とはいえ、飼い主からすれば「穴掘りされたら困る場所」があるのも事実。ワンちゃんにとっては巣穴を作る本能的な行動なので、叱って無理矢理止めさせるようなことは避けましょう。

人間の子どもが砂場に穴を掘って遊ぶように、ワンちゃんにも穴掘りをできる場所を用意することで、互いにストレスをかけない解決を目指してください。

穴を掘るのは時間を潰すため?

柴犬が穴を掘る理由は、大きく分けると以下3つの理由に集約されます。

・寝床の確保
・暇つぶし
・気に入ったものを隠す

この内、「寝床の確保」と「ものを隠す」に関しては現代ではほぼ意味を持たないので、外で暮らしていた頃の習性の名残でしょう。
そのため、穴を掘る理由のほとんどが「暇つぶし」のためと考えてしまっても問題ありません。人間の行動に例えるのなら、仕事中や勉強中にペンを回すのと似た行動といえます。

最初は、暇だったり寂しかったりといった理由で、その時間を潰しているのですが、それが習慣化すれば飼い主と一緒にいる時間でも穴を掘る仕種を見せるようになるでしょう。

穴掘り問題の解決方法


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穴掘りは、柴犬の動物的な習性なので、無理に止めさせるのは得策とはいえません。
他のしつけと同様、褒めることで抑止することも有効ですが、場合によっては制限したうえで穴掘りを許してしまうのも選択肢としてありでしょう。

抑えておきたいしつけのポイント

穴掘りに限らず、全てのしつけに関しては言えることですが、叱る際に手を上げたり怒鳴ったりといった怒り方は絶対にNGです。ワンちゃんには人間の言葉通じないので、愛犬からすれば自分はなぜ怒られているのか理解できず、それまで構築してきた信頼関係を壊すことになりかねません。

穴掘りのしつけも他のしつけと同様、してほしいことを示して、上手くできたら思いっきり褒めましょう。それにより「褒められた、嬉しい!」という記憶と結びつき、次第に覚えてくれるようになります。

また、叱るタイミングも重要です。
穴を掘った跡を見つけて叱っても、ワンちゃんは何のことで叱られているのか理解できません。そのため、穴を掘るという「行動」を叱られていることに気付いてもらうためには、今正に穴を掘っている丁度そのタイミングで叱る必要があるのです。

ステップ①生活環境を見直す

愛犬の穴を掘る行動を止めさせるためには、その行動をするようになった原因を突き止めることが必要です。しかし多くの場合、様々な要素が複雑に絡み合った結果なので、特定の何か1つが原因というわけではありません。

大切なのは、日々の生活環境を見直し、整えること。ワンちゃんが問題行動を起こす要因の多くは、ストレスが関係しています。食生活や運動、飼い主とのコミュニケーションなどを見返して、愛犬が過度なストレスを抱えないようバランスが取れた生活を心掛けてください。

ステップ②穴掘り専用の遊び場を与えよう

穴掘りを我慢して、愛犬に余計なストレスを抱えさせるくらいなら、愛犬が自由に穴掘りできる専用の遊び場を与えて、思い切り穴掘りをさせた方がいい場合もあります。

とはいえ、柴犬の好きに穴掘りをさせても、庭や花壇が荒れてしまうのは目に見えているので、まずは穴を掘ってもいい場所を認識させることから始めましょう。

穴掘りしてもいい場所は、庭の柵や生垣から少し離れた所がおすすめです。柵や生垣に近いと、穴を掘った際に隙間ができてしまい、そこから脱走する可能性があるので、避けた方が無難でしょう。

自由に掘ってもいい場所を決めたら、そこにお気に入りのおやつやおもちゃを埋めましょう。すると、飼い主が特に指示しなくても、ワンちゃんが自発的にその場所を掘り始めるので、褒めてあげてください。
この流れを繰り返すことで、「ここを掘ると褒められる」と覚えるようになり、以降穴を掘りたくなったらそこに穴を掘るようになります。

まとめ

穴掘りのしつけは、外飼いならではの悩みといえます。無理に止めさせようとせず、本能的な行動を逆手に取り、穴掘りできる専用の遊び場を用意してあげるのもおすすめです。

そのほかのしつけについては下記のページで詳しく解説しています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。
【柴犬のしつけ】子犬のしつけはいつから?どんなしつけが必要? 【柴犬のしつけ】子犬のしつけはいつから?どんなしつけが必要?
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