シェルティの抜け毛はすごい?被毛の特徴やお手入れも詳しく解説!

シェルティの抜け毛はすごい?被毛の特徴やお手入れも詳しく解説!
photo by Paul Morris

ボリュームのある被毛が特徴的なシェットランドシープドッグは、お手入れが大変そうに見える犬種です。では、被毛のお手入れはどんな点に気を付ければ良いのでしょうか?

本記事では、シェルティの抜け毛を始め、ブラッシングなどの被毛のお手入れについて解説します。

シェルティの被毛の特徴って?

被毛の長さと量の多さから、見た目にボリュームがあるシェルティの被毛ですが、見た目だけでなくその性質にも特徴があります。
ここでは、毎日のお手入れにも影響するその特徴を紹介します。

シェルティの被毛は二重構造のダブルコート

ワンちゃんの被毛は大きく分けてシングルコートとダブルコートに分かれます。

このうちシェルティは、皮膚を寒さから守るアンダーコート(下毛)と汚れや濡れを防ぐオーバーコート(上毛)からなるダブルコート(二重構造)の被毛を持つ犬種です。

シェルティの被毛といえば、首の周りや尻尾に生えた長くフサフサの被毛をはじめとした、豊かな毛量。見た目のイメージ通り寒さに強い反面、暑さに弱い犬種です。

シェルティの代表的な毛色は何色?

JKCに公認されているシェルティの毛色は、以下の4つです。

  • セーブル
  • ブラック
  • ブラック&ホワイト/ブラック&タン
  • ブルーマール

このうち扱いが特殊なのがブルーマールです。
ブルーマールの毛色を発現させるマール遺伝子は、メラニン色素の異常を起こすといわれています。ブルーマールの犬種単体であれば大きな問題はありませんが、マール遺伝子を持つつ親同士の子犬は先天的な疾患を持って生まれる可能性が高くなります。
そのため、ブルーマール同士の交配は固く禁じられているのです。

シェルティは年に2回、抜け毛がすごい時期がある

スリッカーブラシ

シェルティの被毛はダブルコートという、二重構造をしています。
ダブルコートの犬種は日常的に抜け毛が多いですが、特に年2回訪れる換毛期という時期には、驚くほど大量の毛が抜け落ち生え変わります。

生え変わりの換毛期は大量の抜け毛が

上述したように、シェルティはアンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)というタイプの違う2通りの被毛で構成されたダブルコート(二重構造)の被毛を持つ犬種です。

ダブルコートの犬種は年に2回の換毛期があり、この時期の抜け毛は驚くほどの量になります。そのため、換毛期には毎日2~3回ブラッシングを欠かさないようにしましょう。

また、換毛期以外でも抜け毛の量は多いので、ブラッシングは日課のお手入れにすることをおすすめします。

シェルティは毛玉ができやすい犬種?

シェルティの被毛の特徴の1つが、その豊富な毛量です。しかも、ダブルコートの被毛を持つシェルティは抜け毛が多く、アンダーコートはとても柔らかいため他の犬種と比べて毛玉になりやすい特徴を持っています。

そのため、ブラッシングを数日サボってしまうだけで長い被毛は絡んでしまい、抜け毛と合わさってすぐに毛玉ができてしまうのです。

ここからさらに悪化すると、毛玉はがフェルト状の塊になってしまい、飼い主さんが自力でほぐすことができなくなってしまいます。
耳の後ろは特に毛玉になりやすい部位なので、丁寧にお手入れしてあげましょう。

抜け毛対策としてのお手入れ「ブラッシング・シャンプー」

抜け毛が多いシェルティの場合、毎日のブラッシングは欠かせません。そのうえで、定期的にシャンプーもしておきましょう。

ブラッシングは毎日欠かさずに

上述したように、シェルティの被毛は抜け毛が多いダブルコートです。毛が長く毛量も多いので、毛玉ができやすい特徴があります。

そのため、予防のためにも被毛のお手入れであるブラッシングは、毎日欠かさないようにしましょう。

毛玉ができやすい耳の後やお腹・わき・内股などを中心に絡んだ毛を優しくほぐして、抜け毛をブラシで丁寧に取り除いてあげてください。

換毛期であれば1日に数度のブラッシングが必要ですが、普段であれば1日1回でも大丈夫です。

シェルティーのブラッシングには、毛玉を取り除くのに適したスリッカーブラシが最適です。他のブラシと違って細かい作業に向いていますが、先が尖っているので皮膚を傷つけないよう気を付けてしようしましょう。

月1回程度の定期的なシャンプーも

シェルティのような抜け毛が多い犬種には、日々のブラッシングに加えて、定期的なシャンプーも必要です。

シャンプーというと汚れを落とすためと考えがちですが、ワンちゃんの場合それに加えて、ブラッシングでは取りきれなかった抜け毛の除去という役割もあります。
シェルティの場合、頻度は月に1~2回ほどが良いでしょう。

毛玉が濡れてしまうと、固まって洗いにくくなるので、シェルティにシャンプーを行う際は、必ずブラッシングをしてから行ってください。

また、ワンちゃんの皮膚は人間と比べて薄く弱いので、お湯はやや温めに設定して、必ず犬用のシャンプーを使うようにしましょう。

シェルティにカットは必要?

見た目の印象から、シェルティはカットが必要な犬種と思っている方も少なくないでしょう。では、実際のところ、シェルティは被毛のカットが必要な犬種なのでしょうか。

定期的なカットは必要ない犬種

長毛で毛量も豊富なシェルティの場合、定期的なカットが必要そうな印象ですが、シェルティは定期的なカットが必要なトリミング犬種ではありません。シェルティの場合、カットしなくても自然と毛が抜け落ちるので、カットしなくても問題ありません。

ただし、基本的に長い被毛の犬種なので、汚れやすいおしり周りやお腹の周りの毛をカットしてあげると、お手入れもしやすく清潔さを保ちやすいでしょう。

こうした簡単なカットはご自宅でも可能なので、道具を揃えてセルフカットをしてみるのもおすすめです。

お手入れが難しいならプロにお願いするのもおすすめ

簡単なカットであれば自宅のセルフカットも可能ですが、ワンちゃんのお手入れの中には素人の手に余るようなものもあります。

シェルティの場合、シャンプーの他に爪切り、耳掃除、パッド周りのカット、肛門線絞りなどがセットになった基本セットメニューが良いでしょう。

「大人しくお手入れさせてくれない」「傷つけそうで怖い」という方は、トリミングサロンでプロの手にお任せしてはいかがでしょうか。

トリミングサロンを利用する場合の頻度と料金

シェルティのカットをトリミングサロンでお願いする場合、1回の料金の目安は、毛玉の量などワンちゃんの状態やサービスの内容にもよりますが、およそ6,000~8,000円程度です。

頻度は月に1回程度。シャンプーや爪切り、耳掃除といった基本的なお手入れをトリミングサロンにお願いすると良いでしょう。

抜け毛の掃除のポイント

抜け毛は一部ワンちゃんの体に留まりますが、床に落ちて散らばる毛もかなりの量になるでしょう。そうなると当然掃除が必要になりますが、人間の髪の毛と比べてワンちゃんの被毛は舞い散りやすいので、その分掃除に手間がかかってしまいます。
では、どんな点に気を付けて抜け毛掃除をすれば良いのでしょうか。

家具の配置を工夫すると◎

抜け毛はワンちゃんのお手入れだけではなく、抜け落ちて床に散らばった毛の掃除も大きな問題です。

シェルティの毛は長く長く視認しやすいですが、柔らかいのでカーペットや絨毯に入り込むと掃除が大変という問題があります。それでなくとも、ホコリに混じって部屋の隅に溜まったり家具の隙間に入りやすいので、掃除のしやすさにも考慮しなければなりません。

ワンちゃんの生活圏内は、家具の配置にも気を配り、掃除のしやすさを意識すると良いでしょう。また、気が付いたタイミングですぐに掃除ができるように、ペーパーモップや粘着クリーナーを手が届く範囲に置いておくのがおすすめです。

下記リンク先のぺージでは、ワンちゃんの抜け毛掃除について詳しく解説しています。ワンちゃんの抜け毛はお手入れも掃除も大変なので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。
犬の抜け毛対策とは?時期や掃除方法も簡単解説 犬の抜け毛対策とは?時期や掃除方法も簡単解説

まとめ

シェルティは抜け毛が多い犬種ですが、その分カットの必要はありません。

ダブルコートの被毛を持つ犬種ということで、換毛期には特に大量の毛が抜け落ちるので、毎日のお手入れに加えて、お部屋の掃除のしやすさやにまで気を付けておくと良いでしょう。

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