ぶさかわで唯一無二の魅力を持つパグですが、「パグ臭」といわれる強い臭いを気にする飼い主さんもいるようです。今回は、そんなパグの臭いの原因や対策を解説していきます。
パグの体臭が気になる…原因と対処法
photo by SNGPhotography
パグと生活するうえで、気を付けたいのが「臭い対策」です。パグは皮脂を多く分泌するため、お手入れを怠るとすぐに臭いが気になるようになります。
体臭を予防するためには、定期的なシャンプーや歯磨きなどの、丁寧なお手入れが必要です。
脂性肌のパグは体臭が強め!
パグの皮膚は脂性肌なので、皮脂でベタつきやすい反面乾燥もしやすく、体臭が強くなりがちです。特徴的なしわに汚れが溜まったりお手入れを怠ったりすると、独特の臭いがするようになります。
また、「マラセチア皮膚炎」という皮膚の病気になると、ツンと鼻をつくような臭いを発するようになります。
マラセチア皮膚炎を引き起こすマラセチア酵母菌は、皮脂を餌に増加します。そのため、皮脂の分泌が多いパグはマラセチア皮膚炎になりやすいので、愛犬の臭いには注意を払うようにしましょう。
定期的なシャンプーで皮膚を清潔に
パグの臭いを防ぐには、毎日のしわのお手入れと定期的なシャンプーが欠かせません。
特に、臭いの元となる顔のしわに溜まった汚れや、皮膚に悪い影響が出る抜け毛のお手入れは大切です。どちらも、シャンプーでケアできるので、常に清潔な状態を保つようにしましょう。
下記ページでは、ブラッシングやシャンプーといったケア方法について、詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
パグの抜け毛対策は?シャンプーやブラッシング方法
蒸しタオルで拭くだけでも効果あり!
シャンプーでキレイにしても、1週間も経てばまた独特な臭いが出てきます。
それでも、1週間に1回といった間隔の短いシャンプーは、必要な油分まで取り除いてしまうので、逆に皮膚には良くありません。皮膚が乾燥すると油分を補おうと体が反応して、必要以上に脂が分泌されてしまい、皮膚病の原因になります。
そのため、散歩の後など「少し汚れたかな?」と感じたら、シャンプーをするのではなく蒸しタオルで拭いてあげるといいでしょう。散歩の汚れくらいなら落とすことができるので、パグの体臭を予防することにも役立ちます。
消臭スプレーやパウダーの利用も
毎日のお手入れが何よりも大切ですが、臭い対策には専用のグッズを使うのも効果的です。
例えば、100%天然由来の成分を使った消臭スプレーは、散歩中に付いてしまった排泄物の臭いにも有効で、成分が天然由来なので安心して気にある臭い対策ができます。
食事の見直しも大切!
人間も食事の内容によっては口臭などの臭いが気になるように、ワンちゃんも食事によっては臭いが強くなったり弱くなったりします。また、ドッグフードに入っている添加物の影響や栄養不足が原因で腸内環境が悪くなり、臭いが強くなってしまうことも。体臭や口臭、ウンチの臭いが過度に気になるようなら、食事の内容を見直してみるといいかもしれません。
例えば、無添加や乳酸菌配合のフードにすれば、臭い対策になるだけでなく病気の予防にもなります。
愛犬の健康を考えるなら、与えているフードの内容にも気を配りたいところですね。
耳の臭いの原因と耳掃除の方法
ワンちゃんのお手入れで、意外と見落とされがちなのが「耳のケア」です。
特にパグのような垂れ耳は汚れやすく、外耳炎といった耳の病気になりやすいので、他の部位と同様定期的なお手入れをしてあげましょう。
垂れ耳は蒸れやすい!週1回のお手入れがおすすめ
パグの耳は垂れ耳で通気性が悪いため蒸れて汚れやすく、立ち耳と比べて外耳炎などの病気になりやすい傾向があります。そのため、週1回は耳掃除をして、耳の中を清潔な状態を保つようにしましょう。
まずは汚れが目立ちやすい耳の外側をチェックします。汚れがあるようなら、洗浄液を含ませたコットンを押し当てるようにして拭い取ってください。
次に、耳の根元を親指と人差し指で揉むようにマッサージして馴染ませていきます。「クチュクチュ」という音がすれば、上手くマッサージができているでしょう。
洗浄液の量が多いと水分が残ってしまい、雑菌を増殖させることになるので、数摘垂らす程度にしましょう。洗浄液はブリーダーや獣医さんがおすすめしているものが使いやすいので、聞いてみましょう。
耳の中はあまり強く擦ると炎症を起こしてしまうので、あまり力を入れないようにしてください。また、耳垢の状態によって病気が分かるので、耳掃除の際は気を付けて見てみるといいでしょう。
耳垢が黒いようなら「耳ダニ感染症」、茶色は「マラセチア」に感染している疑いがあります。耳垢が褐色、または黄色い場合は外耳炎かもしれません。
「病気かもしれない」と思ったら、動物病院で診察してもらってください。
顔が臭うのはシワの汚れが原因!お手入れの方法は
パグには「パグ臭」といわれる独特な臭いの原因は、パグの特徴である顔のしわに溜まった汚れで、特に散歩後や食事後に強くなるので、定期的なお手入れは欠かせません。
汚れが溜まりやすい顔のしわは、こまめなお手入れを!
パグの特徴である顔のしわは、汚れが溜まりやすくお手入れが必要な部分です。しわの汚れは病気の原因にもなるので、定期的なお手入れを欠かさないようにしましょう。
下記ページでは、パグの顔のしわのお手入れについて詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください!
口臭の原因は?歯磨きはどうすればいい?
パグの気になる臭いの1つに口臭があります。
歯磨きを嫌がるワンちゃんは多く、歯磨きに苦戦している飼い主さんも少なくないでしょう。
では、パグの口臭はどうやって予防すればいいのでしょうか?
口臭の原因はパグのよだれ?歯磨きは毎日欠かさずに
・頻度
歯磨きは歯周病予防のためにも、可能であれば毎日、最低でも週2~3回はしてあげましょう。歯垢が歯石に変わるのは3~5日といわれているので、このペースで歯磨きを続けてられれば口腔を清潔に保つことができるでしょう。
・用意するもの
ワンちゃんの歯磨きは、必ず犬用歯ブラシを使ってください。人間用のブラシではワンちゃんの歯や歯茎を傷付ける恐れがあります。また、歯垢除去用のスケーラーも使えると便利です。先が尖っているので、ケガには注意しましょう。
歯ブラシを嫌がって歯磨きをさせてくれない子には、歯磨きシートや歯磨き玩具も便利です。
・やり方
口元を指でめくって、歯と歯茎の間を優しくブラッシングしていきます。前歯徐々に奥歯へと移動していき、2~3分を目安に全部の歯を磨き終えるようにしてあげてください。ブラシを歯に対して斜め45度に当てて、円を描くように動かしていきましょう。
無事終えることができたら、ご褒美を上げて褒めてあげてください。
・注意点
歯磨きのための道具は、全てワンちゃん用の物を使ってください。
人間用の物は合わない場合が多いので、口腔を清潔に保つどころか、ケガをさせたり不調にさせたりする恐れがあります。
この他、パグはよだれが多い犬種なので、口周りが臭くなりがちです。顔のしわや耳とともに、口のケアにも注意しましょう。最低でも1日1回、可能であれば毎食後に口周りを拭いて、よだれを拭き取ってあげてください。顔のしわ掃除をする時に、口周りも一緒に拭いてあげるのもおすすめです。
口周りを拭く際は、汚れがしっかり落ちるので蒸しタオルを使いましょう。
まとめ
パグはこまめなお手入れを怠ると悪臭がするようになってしまいます。嗅覚の鋭いパグ自身のストレスにもなり、場合によっては病気になってしまうことも。
愛犬を清潔に、いつまでも健康でいてもらうためにも、今回の記事を参考に定期的なお手入れをしてあげてくださいね。
また、パグの専門家であるブリーダーなら、パグの臭いに関する情報も詳しく教えてくれますよ!パグを飼いたいと考えている方は、一度ブリーダーの犬舎を見学してみてはいかがでしょうか?
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著者/ブリーダーナビ編集部