ポメチワはこんな特徴と性格のミックス犬
photo by 川下祥子ブリーダー
ポメチワは、ポメラニアンとチワワを両親に持つ、双方の良いとこ取りをしたようなミックス犬です。どちらの特徴が色濃く表れるかは個体差によりますが、かわいらしく魅力的な子犬が産まれることでしょう。
ポメラニアンとチワワのミックス犬は、ポメチワ以外にも「チワラニアン」や「チワポメ」などと呼ばれることも。外見は、チワワのような大きな立ち耳と、ポメラニアンのクリクリしたつぶらな瞳、華奢な体型とフワフワとした毛量豊かな被毛という特徴を引き継いでいます。
性格は、チワワの勇敢な気質とポメラニアンの好奇心旺盛な面が合わさり、活発に動き回る遊び好きなタイプが多いようです。また、どちらの親犬種にも共通している「警戒心の強さ」「飼い主に対する忠誠心」が性格のベースとして現れることが多いといわれています。
早い段階から、人や犬、住環境に慣れさせ、社交性が身につくように育てましょう。ポメチワは、飼い主や家族に対しては愛情深く甘え上手、飼い主と遊んだり一緒に過ごすことを好むため、しっかりとしつけて早くから電車やバスでの外出に慣れさせておけば、将来一緒に楽しめることが増えますよ。
ブラッシングなど、ポメチワの被毛のお手入れ方法
毛色などの被毛の特徴
ポメチワの被毛は、ポメラニアンの特徴を受け継いでおり、ふさふさの長い直毛で量が多いダブルコート。抜け毛が多いので、こまめなブラッシングなどのお手入れが必要です。
そのため、大人しくブラッシングやトリミングを受けられるように、幼い頃からしっかりとしつけておきましょう。
耳の飾り毛やたてがみのような首の周り、尻尾などの豊かな被毛は毛玉が出来やすいです。小さなうちから、コームやスリッカーなどの道具に慣れさせてあげましょう。
ブラッシングを嫌がるようになってしまうと、毛玉が取れなくなってしまい、ひどい場合は毛玉部分をハサミなどで取り除く必要が出てしまいます。
せっかくの美しい被毛が台無しになってしまわないように、日頃からスキンシップをしっかりとってブラッシングを楽しくできるようにしつけてあげるとよいでしょう。
ミックス犬の楽しみの一つは、カラーバリエーションが豊富で自分好みの色を探せるところです。ポメチワはポメラニアンとチワワの色を引き継ぎ、毛質はチワワよりポメラニアンの特徴を色濃く受け継ぐ傾向にあります。
そんなポメチワは、「黒」「クリーム」「白」「グレー」の毛色が確認されており、特に、黒い毛色の個体は人気が高いようです。
ポメチワの抜け毛は多い?ブラッシングはどの程度必要?
ポメチワの被毛は直毛のダブルコートなので抜け毛が多く、ブラッシングを怠るとすぐに毛玉ができてしまいます。そのため、ブラッシングなど被毛のお手入れを定期的にしてあげてください。
特徴であるふさふさの長い被毛をきれいに維持するのに効果的なだけでなく、皮膚病の予防になるなど、健康面でも有効です。
個体によっても差はありますが、ボリュームのあるストレートの毛並みを持つ子が多いので、定期的なカットや抜け毛を防止するブラッシングなどのお手入れは小まめに行った方がいいでしょう。
小まめなトリミングやお手入れが必要になるので、そうした手間が苦にならない人向きの犬種といえるかもしれません。
カット・トリミングは必要?
ポメチワは、定期的なトリミングは必要ありません。また、小まめなブラッシングを心掛ければ、カットをしなくても問題ないでしょう。
ただし、季節の変わり目は換毛期で毛が生え変わるため、抜け毛が多くなります。換毛期は年に2回あるので、その時期は特に注意するようにしましょう。
また、ポメラニアンもチワワも、飼い主さんによってはサマーカットをする犬種なので、個体にもよりますが、ポメチワをサマーカットする人もいるかもしれません。
しかし、サマーカットはプロの間でも賛否両論あるので、もしサマーカットをお考えなら、一度プロからお話を聞いてみることをおすすめします。
例えば、チワワの場合、毛質が変わってしまったり場合によっては毛が生えてこなくなったりします。ポメチワもそうなる可能性は否定できないので、万が一のトラブルを考えると慎重になった方がいいかもしれません。
著者/ブリーダーナビ編集部