パピヨンの性格は?飼いにくい?

パピヨンの性格について

パピヨンの性格は?飼いにくい?

賢くて社交的

パピヨンはとても明るく活発で聡明、飼い主だけでなく他人ともすぐに仲良くなれる高い社交性の持ち主です。その特徴的な耳と飾り毛ばかりが注目されがちですが、非常に頭の良い犬種としても知られています。

トップクラスにお利口な小型犬

パピヨンの賢さは、数ある犬種の中でもトップクラスといわれています。
飼い主の行動を観察したり言葉の意味を学習したりできるほどなので、正しくしつけられれば飼い主の気持ちを察してくれるとても良い子に育ってくれるでしょう。

ただし、プライドが高いところがあるので、賢さが悪い方向に向いてしまうと飼い主の言うことを聞かなくなってしまう恐れがあります。また、賢いがゆえに悪いこともよく覚えてしまうでしょう。
甘え上手なところがあるので、過度に甘やかさず正しいしつけを行うように心がけてください。

元気で運動神経抜群

優雅な見た目のパピヨンには、おとなしいイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、実際はとても元気で活発、運動神経抜群な犬種なのです。

小型犬ながら体力があり、毎日の散歩は欠かせません。

もともと番犬だったため吠え癖が付きやすい傾向があるので、活発さが無駄吠えなどの悪い方向に向かないよう、子犬の頃からしっかりしつけてあげてください。

初心者には飼いやすい犬種なの?

パピヨンは初心者には飼いやすい犬種なの?

上述したようにパピヨンはかなり賢い犬種です。しつけの覚えが早く飼い主の求めるものを察してくれるところもあるので、初心者にも飼いやすいでしょう。

また性格も社交的で穏やか。比較的なつきやすいため、初心者でも安心して迎えることができるでしょう。

小型犬というと、甲高い声で鳴くためうるさいというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、パピヨンは無駄吠えの少ない犬種と言われています。マンションなどの集合住宅でも飼いやすいでしょう。

噛みやすいってきいたけど?

パピヨンは噛みやすいってきいたけど?
「パピヨンは噛みやすい犬種」と言われることがあります。
しかし、犬はもともと噛む動物なので噛むこと自体は自然な行為。パピヨンが特別噛みやすい犬種というわけではありません。
それでもパピヨンが噛みやすい犬種といわれることがあるのは、おそらく子犬の頃の甘噛みを放っておいたり噛まれたら要求に従っていたなど、飼い主側に問題があると考えられます。

上述した通り、犬にとって噛むことは特別なことではありません。
おもちゃを口でくわえるなど、犬は人間の手のように器用に口を使います。そのため、噛むことを完全に禁止するのは、愛犬の自由を奪うことにもなってしまうでしょう。

そのため噛むことを止めさせるのではなく、しつけにより噛んで良い物と悪い物を教えることをおすすめします。

嚙んで遊ぶタイプのおもちゃや犬用のガムを用意し、噛みたくなった様子のときにはそれを与えるようにしてください。
遊びの一環で噛んでくる場合は、噛まれた飼い主の反応を楽しんでいる場合があるので、反応せず無視すると良いでしょう。それにより「噛んでも遊んでくれない」と学習して、人間を噛むことをしなくなっていきます。

多頭飼いには向いている?

パピヨンは多頭飼いには向いている?
パピヨンは社交的な性格で、初対面の人やワンちゃんが相手でも気軽にコミュニケーションをとろうとするタイプです。そのため、しつけができていれば多頭飼いも難しくないでしょう。
もちろん、相手がいるので先住犬だけの問題ではありません。新しく迎えるワンちゃんとの相性も重要です。

ただしパピヨンはプライドが高いところがあり、中には驚くほど臆病な個体もいます。
臆病な子は恐怖心から攻撃的になることがあるので、こういう性質を持つ子は多頭飼い向きとはいえません。

また多頭飼いで最も重要なのは相性ですが、年齢差が大きすぎる組み合わせは気を付けるべきでしょう。年齢差が大きいと体力差や生活リズムの違いが負担になってしまい、一緒の生活が難しくなってしまいます。

猫など他の動物とも一緒に飼える?

パピヨンはとても社交的な犬種なので、猫をはじめとする異種の動物とも抵抗なく付き合うことができます。
もちろん個々の性格差があるので、すべてのパピヨンが仲良くなれるわけではないと思いますが、比較的どんな相手とも仲良くなりやすい犬種といえるでしょう。

他の犬種や他人とは仲良くなれる?

パピヨンは他の犬種や他人とは仲良くなれる?
パピヨンは明るく社交的な犬種なので、散歩中に初めて出会った他のワンちゃんや飼い主さんとも上手にコミュニケーションがとれます。好奇心旺盛で遊びが大好きなので、一緒に遊んでくれる相手であればすぐに打ち解けてくれるでしょう。

ただしパピヨンの中には神経質で警戒心が強い子もいるので、そういうタイプは子犬の頃から様々なものに慣らしておく必要があります。
幸いパピヨンは賢く学習能力が高いので、しつけ自体は比較的やりやすいでしょう。

どういった人に向いている犬種?

パピヨンはどういった人に向いている犬種?
パピヨンの飼い主に向いているのは、元気で活発なパピヨンの遊び相手になれ、運動欲を満たしてあげられる人です。具体的には、毎日散歩に連れて行ってあげられて、そのうえで十分に遊んであげる時間を確保できる人が好ましいといえます。

そのほか、パピヨンの被毛は毛玉ができやすいので、ブラッシングなどの定期的なお手入れができると良いでしょう。

パピヨンは人懐っこく社交的な反面、甘えん坊でひとりにされるのが嫌いなので留守番が苦手です。そのためパピヨンを飼うのであれば、可能な限り一緒にいてあげるようにしてください。
つまり一人暮らしや共働きなどの留守番が多くなりがちなご家庭は、パピヨンに向いていないといえるでしょう。

性格が似ている別犬種はいる?

パピヨンと性格が似ている別犬種はいる?

ビーグル

ビーグルは元気いっぱいで明るく、社交的な点がパピヨンと似ています。賢く穏やかで、好奇心旺盛で遊び好きなところも似ており、性格的な特徴はパピヨンと非常に近いといえるでしょう

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パグ

犬界屈指の良い子で知られるパグも、パピヨンと似た性格の持ち主です。とにかく人懐っこく、飼い主と一緒にいることが大好き。また、ややプライドの高さが見られるところも、パピヨンと共通している性格です。

パグの性格は?飼いにくい? パグの性格は?飼いにくい?

キャバリア

明るく遊び好き、家族以外の人間や他の動物とも分け隔てなく仲良くできる社交的な点が、キャバリアとパピヨンはよく似ています。

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性格の見分け方はある?

パピヨンの性格の見分け方はある
パピヨンは、賢く社交的で遊び好き、甘えん坊な性格の犬種です。
ただし、こうした犬種の性格はあくまでも傾向であり、すべてのパピヨンがこの性格と完全に一致するわけではありません。

やはり性格というのは個性なので、犬種ごとに見るのではなく個別に考えるべきでしょう。
そのため、実際に迎える前に、犬舎見学などで実際に対面したうえである程度その子の性格を確認することをおすすめします。

例えば、周囲を気にせず我先にと真っ先に近寄って来る子は、「自分が一番」というプライドが高いタイプ。積極的にアピールして近寄って来るようなら、飼い主さんに構ってほしいタイプといえるでしょう。
抱っこしようとしても嫌がるようなら、縄張り意識が強くしつけが難しいタイプかもしれません。

オスとメスの性格の違い

犬の性格は、一般的にオスの方が甘えん坊でメスの方が落ち着いているといわれています。しかし、パピヨンの場合、性別の違いによる性格の違いはないと言われています。

性格の違いは犬種や性別よりも個体による違いの方が大きいので、実際に対面して触れ合って確認するのが確実といえるでしょう。

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