お顔の被毛が特徴的なミニチュアシュナウザーですが、実は放っておくと毛が伸び続けてしまう犬種です。そのため定期的にカットしてあげないと伸び続けてお手入れが大変になってしまいます。
今回は、ミニチュアシュナウザーのカットスタイルやカットの頻度、トリミングサロンでかかる料金について解説していきます。
ミニチュアシュナウザーのカット頻度はどれくらい?
ミニチュアシュナウザーの被毛はダブルコート。夏と冬にそれぞれ訪れる換毛期にはそれなりの抜け毛が発生するものの、抜け毛はそこまで多くありません。ただし、毛は伸び続けるので基本的には月に1回程度を目安にカットしてあげる必要があります。
子犬のカットはいつからOK?
生まれて間もない子犬は、母犬の初乳から免疫を貰っていますが、生後2~3ヶ月になるとそれが徐々に失われていき感染症にかかりやすくなってしまいます。
そのため、まずはワクチンを接種することで免疫を獲得しなくてはなりません。具体的に子犬がカットできるようになるのは、ワクチンプログラムを終えてから2週間~1ヶ月後になります。
それまでは、ブラッシングや爪切りなど、感染症のリスクがなく簡単にできるお手入れをしてあげましょう。
必要なカット料金・時間はどのくらい?
地域やお店によって料金はさまざまですが、カット料金は概ね約5,000~13,000円に設定しているところが多いようです。かかる時間は、2~3時間くらいが目安で、年間の平均利用頻度は6回程度という飼い主さんが多いようです。
ただし、特殊なカットをする場合や毛玉ができているなど被毛の状態によっては追加料金が必要となることがあるので、予約時にお店に確認しましょう。
ミニチュアシュナウザーの代表的なカットスタイル
ミニチュアシュナウザーは、顔の被毛に特徴があるので、カットスタイル次第で見た目の印象を大きく変えることができる犬種です。
ここでは、一般的なカットスタイルから流行のスタイルまで、7つのカットスタイルを紹介します。
定番のスタンダード(シュナ)スタイル
眉やヒゲといった、シュナウザーの特徴を活かしたカットです。スタンダードという名前の通り、ミニチュアシュナウザー定番のカットスタイルで、別名シュナスタイルとも呼ばれています。
毛が長い部分は汚れやすく菌が繁殖しやすいので、食後や散歩後はしっかりお手入れしてあげましょう。
ぬいぐるみのような仕上がりになるテディベアカット
まるで熊のぬいぐるみのように可愛らしい、丸くもこもことした姿にカットするスタイルです。眉毛や胴体、手足など、全体的に丸く揃えるので、他のスタイルとは全く違うふんわりとした印象になります。
ミニチュアシュナウザーは毛が抜けにくいためスタイルが維持しやすく、丸い可愛らしさが長く維持できるでしょう。
男の子向けのモヒカンカット
人間のモヒカンカットのように、頭の中央付近の毛を残し、両側面を短めにカットするスタイルです。
シュナウザーの定番カットの1つで、流行に関係なく人気が高い男の子におすすめのスタイルになります。頭頂部だけでなく、背中にまで長い毛をつなげるアレンジスタイルもあります。
頭頂部以外は短くカットするため、お手入れが楽になるというメリットもあります。
女の子におすすめしたいカットスタイル
耳の毛を残すのが一般的なシュナウザーのカットスタイルですが、耳の飾り毛を残すことでふんわりとした仕上がりになります。柔らかな印象が男の子よりも女の子に向いている、全体的に優しい雰囲気のスタイルです。
子犬(パピー)向けのカットスタイル
耳にバリカンを入れないことで、ミニチュアシュナウザーの雰囲気を残しつつ、子犬らしさを残したカットスタイルです。
バリカンを使わないので、バリカンの音が苦手なワンちゃんでも無理なくカットすることができるでしょう。
耳の毛を残した流行のカットスタイル
全体的に短くカットする中で、耳の毛だけ伸ばしてお下げのような形にするスタイルです。
耳の毛が強調されるので、他のカットスタイルと明確に差別化できます。耳の毛の残し方やカットの仕方で変化をつけられるので、アレンジの幅も広い流行のスタイルです。
シュナウザーの特徴を生かしたまつ毛残しカット
シュナウザーの特徴的なまつげを残して仕上げるカットスタイルです。
眉毛部分を短くカットすることで、まつげがより強調されて特徴が際立ちます。まつ毛の長さを調整すれば目の雰囲気を変えることができるので、愛犬に合ったアレンジを探してみるのも面白いかもしれません。
ミニチュアシュナウザーらしさと可愛らしさが同居するスタイルといえるでしょう。
ミニチュアシュナウザーのカットは自宅でできる?
ミニチュアシュナウザーは、月に1回の頻度でのカットが目安なので、そこにかかるお金もバカになりません。安く仕上げたいという思いから、自宅でカットしようと考える飼い主さんも少なくないでしょう。
しかし、ケガや失敗のリスクを考えると、やはり基本的にはプロにお任せするのがおすすめです。
そのため、ここではご自宅でも比較的簡単にできるお手入れを紹介します。
自宅でセルフカットする際に用意するもの
- コーム
- ハサミ
- バリカン
- ビニールシート
顔周辺をカットする際の注意点
ミニチュアシュナウザーの特徴でも顔周辺の毛をカットする際は、他の部位以上にケガをさせないように注意が必要です。特に眉部分のカットは、目を傷つけないように刃先を向けないようにしましょう。
コームで毛を逆立たせてからハサミを横にしてカットすれば、比較的安全です。
フサフサな眉毛は、カットの仕方によってさまざまな雰囲気が楽しめますが、難しいので無理はしないようにしてください。
足裏の被毛カット
人間と違い、ワンちゃんは足裏にも毛が生えており、他の部分の毛と同様、放っておくと伸び続けてしまいます。
肉球にかかるくらい足裏の毛が伸びてしまうと、歩く際に滑ってしまい膝や股関節に負担をかけることになります。
小型犬は骨や関節が弱いので、特に注意が必要です。
足裏は基本的に見えない部分のため、短くすれば大丈夫です。カットにはハサミではなくバリカンを使います。何より、ハサミよりも安全なのでおすすめです。
バリカンを足裏に対して平行に動かし、小さい肉球から大きい肉球に向かって、ゆっくりと刈っていきます。足先の毛もカットしておくとより安心です。
バリカンを使う際は、常に稼働させていると熱を持って火傷させてしまう恐れがあるため、使用する時だけスイッチを入れてください。
まとめ
ミニチュアシュナウザーは、顔周辺の被毛が特徴的な犬種なので、カット次第で見た目の印象を大きく変化させることが可能です。
可愛いスタイルでもワイルドなスタイルでも、好みによってスタイルを変えられるのは飼い主の楽しみといえるのではないでしょうか。
今回紹介してきたスタイルを参考に、愛犬の魅力を引き出してくれるカットスタイルを見つけてみてくださいね。
下記ページでは、ミニチュアシュナウザーの飼い方について解説しています。気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね。
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著者/ブリーダーナビ編集部