ミニチュアピンシャーの抜け毛は多い?被毛の特徴やお手入れも解説

ミニチュアピンシャーの抜け毛は多い?被毛の特徴やお手入れも解説
photo by Robert Engberg

ミニピンという略称でも知られるミニチュアピンシャーは、引き締まったスマートな体と光沢のある短い被毛が特徴の犬種です。

見た目からは想像できませんが、意外と抜け毛が多いということをご存じでしょうか?
本記事では、そんなミニチュアピンシャーの被毛のお手入れや抜け毛対策を詳しく紹介します。

ミニチュアピンシャーの被毛の特徴は?

ミニチュアピンシャーは見た目通り短毛(スムースコート)の犬種です。
では、ミニチュアピンシャーの被毛には、どんな特徴があるのでしょうか。

                                  

被毛の特徴

ミニチュアピンシャーの被毛は、硬く短いスムースコートで、下毛がないシングルコートでもあります。

一般的に、ワンちゃんの抜け毛の多くは下毛です。そのため、上毛と下毛があるダブルコートのワンちゃんは抜け毛が多いのですが、上毛だけしかないシングルコートは抜け毛が少ないとされています。

代表的な毛色

ミニチュアピンシャーの毛色は、大きく分けて単色の【レッド】と、2色構成の【ブラック&タン】【チョコレート&タン】の3種類。

このうち、最も多いのがブラック&タンです。
それぞれ色味にバリエーションがあり、同じ色であっても明るさや濃さに違いが認められています。

ミニチュアピンシャーの抜け毛は多いの?

上述したように、ミニチュアピンシャーの被毛はシングルコートなので、抜け毛は少ないと思われがちです。しかし、抜け毛は意外と多いようです。

その理由として、スムースコートかつシングルコートという、ミニチュアピンシャーの被毛タイプの組み合わせにあります。短毛のスムースコートは、短いサイクルで毛が生え変わるのです。

そのため、一般的に抜け毛が少ないとされるシングルコートでありながら、スムースコートであるため、ミニチュアピンシャーは抜け毛が多くなってしまうのです。

抜け毛のお手入れ「ブラッシング」

抜け毛のお手入れといえば、基本はやはりブラッシングでしょう。
ミニチュアピンシャーの被毛はシングルコートですが、抜け毛は日々発生するため、ブラッシングは最低でも週1~2回は行いたいところです。

ブラッシングに必要なもの

ラバーブラシ
柔らかいゴム(ラバー)素材でできたブラシで、皮膚を傷つけにくく、マッサージ効果も期待できます。
獣毛ブラシ
ブラッシングの仕上げに使うことで、被毛に艶を与えることができます。

抜け毛のお手入れ「シャンプー」

ワンちゃんの被毛には、皮膚を保護するという役割があります。そのため、短毛種は長毛種に比べると、皮膚にかかる負担が大きく皮膚疾患にかかりやすい傾向があります。

皮膚疾患の予防には、何よりも皮膚を清潔に保つことが重要です。
ミニチュアピンシャーの場合、月1~2回程度シャンプーを行うと良いでしょう。

シャンプーのやり方

1、ブラッシング
シャンプーの前の下準備として、ブラッシングで抜け毛やホコリを取り除いておきましょう。
2、お湯で全身を濡らす
シャンプーの泡立ちを良くするために、37℃前後のぬるま湯で体を濡らしていきましょう。

まずは、おしりの方から頭に向けてお湯をかけていきます。シャワーの音や水圧が苦手な子もいるので、シャワーヘッドは体に密着させてください。こうすることで、根元まで濡らすことができます。
3、シャンプー
原液を直接ワンちゃんにつけると刺激が強い場合があるので、洗面器にシャンプー剤を入れて、お湯で薄めて泡立てていきます。

その後泡立てたシャンプーで全身をマッサージするように優しく洗ってください。濡らす時と同様にお尻や後足からはじめて、顔は最後すすぐ直前に洗うと良いでしょう。
4、リンス(コンディショナー)
シャンプーを洗い流したら、お湯で薄めたリンスを全身の被毛に馴染ませていきます。
5、すすぎ
洗い残しがないようシャンプー、リンスまで終えたら、全身をぬるま湯ですすいでいきます。すすぎ残しは洗い残し以上に良くないので、しっかりとすすいでください。
6、タオルドライ
吸水性が高く、ミニチュアピンシャーの全身を覆えるくらい大きなタオルで、濡れた体を拭いていきます。

タオルでどれだけ水気を切れるかで、その後のドライヤーの手間が変わってきます。
7、ドライヤー
最後にドライヤーで濡れた被毛を乾燥させていきます。

生乾きのまま放置すると、雑菌が繁殖してしまい皮膚炎の原因となってしまうので、脇や指の間なども見逃さないよう、ブラッシングをしながら地肌までしっかりと乾かしてあげてください。

トリミングサロンにお願いするのもおすすめ

シャンプーは、ブラッシングの次に定番といえる被毛のお手入れです。

しかし、ブラッシングほど手軽にできるわけではなく、やり方がマズイと健康を害する恐れもあるので、ハードルが高いお手入れといえるかもしれません。

そのため、「難しい」「失敗が怖い」という場合は、無理に自宅でやろうとせず、トリミングサロンでプロにお願いするのも良いでしょう。

洋服も抜け毛対策になる?

近年ワンちゃんの洋服も珍しいものではなくなってきました。ワンちゃんに服を着せる理由は、オシャレや寒さ対策が一般的ですが、実は抜け毛対策としても有効なことをご存じでしょうか?

もちろん、抜け毛が減るわけではありませんが、洋服を着せることで抜け毛の飛散を防ぐことができます。

家の中であれば掃除の手間が減らせ、外であれば周囲への配慮にもなるので、比較的抜け毛が多いミニチュアピンシャ―の飼い主さんにはおすすめです。

抜け毛掃除にはコツが必要

掃除の基本は、「隅から中心へ」「高いところから低いところへ」の2点。抜け毛はホコリと同じように部屋の隅にたまりやすいので、角から集めて部屋の真ん中で取るようにすると、効率良く掃除ができるでしょう。

そのうえで気を付けたいのが、抜け毛を舞い散らせないようにすることです。

例えば、ほうきを使うと抜け毛が宙に舞ってしまい、せっかく集めてもまた散らばってしまいます。また、掃除機は排気で抜け毛を飛ばしてしまうので、こちらもあまりおすすめはできません。

逆に、ペーパーモップや粘着クリーナー、使い捨てのハンディモップがおすすめです。

抜け毛掃除に関しては、下記リンク先のページでより詳しく解説しています。掃除は日常的なことなので、こちらの内容を参考に、少しでも労力を減らしてくださいね。
犬の抜け毛対策とは?時期や掃除方法も簡単解説 犬の抜け毛対策とは?時期や掃除方法も簡単解説

まとめ

意外かもしれませんが、ミニチュアピンシャーは抜け毛が多い犬種です。
その理由は、生え変わりのサイクルが短いことにあるのですが、硬く短い毛が頻繁に抜け落ちるので、お手入れ以上に掃除が大変かもしれません。

今回紹介してきた内容を参考に、お手入れや掃除など、抜け毛対策をしてみてくださいね。

ミニチュアピンシャーの性格や飼い方などについて知りたい方は、下記ページをご覧ください。
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