ミニチュアピンシャーの平均寿命は?長生きしてもらうためにできること

ミニチュアピンシャーの平均寿命は?長生きしてもらうためにできること

スマートで引き締まったスタイルが特徴的なミニチュアピンシャーは、見た目通りとても運動量が豊富な犬種です。健康的な見た目通り、平均寿命も全犬種の中で長い傾向にあります。

本記事では、ミニチュアピンシャーの寿命と、長生きしてもらうために飼い主が知っておくべき情報、実践したいことを紹介します。

ミニチュアピンシャーの平均寿命は?最高齢はいくつ?

ワンちゃんは、サイズが小さいほど長生きの傾向があります。
ミニチュアピンシャーは小型犬に属する犬種なので、例にもれず平均寿命が長めです。
それでは、ミニチュアピンシャーの平均寿命は何歳なのでしょうか?

ミニチュアピンシャーの平均寿命

ミニチュアピンシャーの平寿命は12~16歳といわれています。
サイズ別に見て平均寿命が長いとされる小型犬ですが、その中でもミニチュアピンシャーは特に長い傾向にあります。

犬のサイズ平均寿命
超小型犬(~5kg)13.8歳
小型犬(5~10kg)14.2歳
中型犬(10~20kg)13.6歳
大型犬(20~40kg)12.5歳
超大型犬(40kg~)10.6歳

参照元:アニコム損保保険株式会社

ミニチュアピンシャーの年齢を人の年齢に換算すると?

愛犬家であれば、自分の愛犬が人間なら何歳なのか、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

過去、「犬の年齢×7=人間の年齢」という説もありましたが、現在は誤りであることが分かっています。

計算式で人の年齢に換算できる?

2019年11月4日、ワンちゃんの年齢に関する研究論文が発表されました。

この研究は、米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の研究チームにより行われたもので、「犬の実年齢の自然対数を16倍して31を加えた数値が、ヒトの年齢に換算した犬の年齢である」という内容となっています。

これをまとめたものが以下の式です。また、この式から導き出した数値を、表にまとめてみました。

「人間に換算した年齢=16ln(犬の年齢)+31」

犬の年齢人間の年齢
131
242
349
453
557
660
762
864
966
1068
1169
1271
1372
1473
1574
1675

表で比較すると、ワンちゃんは1歳までに急激に、それ以降はゆっくりと加齢しているのが分かります。

ただし、これはラブラドールレトリバーを対象とした内容であるため、残念ながらミニチュアピンシャーにどこまで当てはまるのかは、まだ分かっていません。

長生きしてもらうために飼い主ができることは?

愛犬にいつまでも健康で長生きしてもらいたいと願うのは、飼い主であれば当然のこと。
人間よりも寿命が短くワンちゃんであるからこそ、少しでも長い間一緒にいたいと思うものでしょう。

では、長生きしてもらうためには、どんな点に注意すれば良いのでしょうか?

なりやすい病気を知っておく

ミニチュアピンシャーの被毛は、比較的皮膚を守る機能が低い短いシングルコートなので、アトピー性皮膚炎をはじめとした、皮膚疾患には注意が必要です。

また、全体的に小型犬は骨が細く関節が弱いので、ケガや関節脳病気になりやすい傾向があります。

代表的なものは、大腿骨頭への血流が滞ることで骨頭が壊死してしまう【大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)】、膝のお皿がズレてしまう【膝蓋骨脱臼(パテラ)】があります。

ミニチュアピンシャーがなりやすい病気をもっと詳しく知りたいという方は、下記ページをご覧ください。病気の基となるストレスから愛犬を守る方法も掲載しております。
ミニチュアピンシャーがなりやすい病気は?ストレス管理で長生きを ミニチュアピンシャーがなりやすい病気は?ストレス管理で長生きを

運動不足はストレスの原因に

ミニチュアピンシャーは、他の犬種と比べて1日に必要な運動量が豊富です。そのため、毎日の散歩を含め運動不足にならないよう、十分な運動をさせてあげましょう。

たかが運動不足と思う方もいるかもしれませんが、運動不足は肥満のリスクを上げストレスを溜め込むことにもなるため、心身の健康を害することになってしまいます。

特に運動欲旺盛なミニチュアピンシャーは、運動不足が大きなストレスの原因となるので、30分程度の散歩を1日2回、可能であれば毎日連れて行ってあげましょう。

帰宅後もまだ元気が余っているようなら、散歩時間が十分ではないので、時間を調整してあげてください。

誤飲誤食させない環境づくり

ワンちゃんの誤飲や誤食は、場合によっては命に関わることもある問題です。散歩中はもとより、家の中でも注意しましょう。

ミニチュアピンシャーは身体能力が高いので、テーブルなど少し高いところにあるものでも、上って口にしてしまう恐れがあります。

人間には普通の食材であっても、ワンちゃんには毒となるものも少なくありません。

例えば、どこのご家庭にも普通にあるような玉ねぎやぶどう、ガムに含まれるキシリトールなどは、犬が食べると中毒になり処置が遅れると危険です。

ミニチュアピンシャーを迎えるのであれば、低い場所だけでなくある程度高い場所にも気を配り、誤飲誤食を予防しましょう。

寒さ暑さへの対策

短毛種のミニチュアピンシャーは寒さに弱いため、冬には寒さ対策が欠かせません。冬場はエアコンを点けっぱなしにして、室内温度を20~26度に保ちましょう。寝床には毛布のほか、ペットヒーターも置くのもおすすめです。

そのほか、外に出かける時は洋服を着せるのも良いでしょう。ただし、洋服は着せっぱなしだと通気性が悪くなり皮膚に悪いので注意してください。

また、夏場の強い日差しにも気を付けなければなりません。
直射日光だけでなく、熱せられたアスファルトの照り返しもあるので、熱中症の危険があります。室内の温度をエアコンで調整するほか、日が出ている時間帯の外出は避けるなどの対策が必要です。

定期的に耳のお手入れを

犬の耳は構造上湿気が溜まりやすく、外耳炎などの耳の病気になりやすい傾向にあります。

ミニチュアピンシャーは基本的に立ち耳ですが、中には垂れ耳の個体もいます。こちらは立ち耳以上に蒸れやすいのでより小まめなお手入れが必要です。

耳の匂いがきつくなったり、しきりに耳を気にしたりするようなら、一度動物病院で診てもらいましょう。

イヤークリーナーを使って、週に1度は耳掃除をしてあげてください。内側の見える部分は優しく汚れをふき取り、耳の中はクリーナーを数的垂らしてマッサージしてあげましょう

老犬(シニア犬)になってから気を付けたいこと

年齢を重ねたワンちゃんは、さまざまな面に老化が見られ、それまでと同じようには生活できないようになってしまいます。

では、高齢になりシニア犬と呼ばれる年齢になった愛犬とは、どのように付き合っていけばよいのでしょうか。

老化の兆候

人間と同様、ワンちゃんも高齢になれば体力や筋力が衰え、さまざまな老化が表れます。

一般的に、小型犬は10歳くらいから老化が始まるといわれており、以下のような変化が見られたら老化の兆候といえるでしょう。

  • 目が濁ってくる
  • 顔周辺の白髪が目立つ
  • 口臭がきつくなる
  • 動きが鈍くなる
  • 寝ていることが多くなる

シニア犬になってから心がけたいこと

愛犬が年を取り、シニア犬といわれる年齢になったら、ドッグフードを切り替えたり散歩時間を見直したり、シニア犬の生活スタイルに変えていく必要があります。

また、それまで以上に寒さ暑さの対策は欠かせません。

体調を崩さないようにエアコンを点けたり洋服を着せるなどして、体温管理を徹底してください。冬はもちろん、夏はエアコンで体を冷やす恐れがあるので、寝床に毛布やブランケットを置き、いつでも温まれるようにしておきましょう。

そのほか、スキンシップを兼ねてマッサージをしてあげるのもおすすめです。

まとめ

ミニチュアピンシャーは平均寿命が長い犬種ですが、長生きしてもらうためには生活環境を整え健康を維持することが大切です。

今回の内容を参考に、愛犬と一緒の時間を長くできるように過ごしてくださいね。

性格や飼い方など、ミニチュアピンシャーの情報について下記ページで解説しています。気になる方はこちらも合わせてご覧ください。
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