甘やかすと無駄吠えが増える!?
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マルチーズといえば、従順でとっても素直な性格の持ち主。飼い主に対しては愛情深くて比較的落ち着きのある犬種です。
しかし神経質な一面も覗かせることから、自らの幸せが脅かされるのではないかという不安と恐怖を感じてしまうと、その相手に立ち向かっていくほどの大胆な性格も持ち合わせています。
そんな二面性を持つマルチーズですが、基本は「飼い主さん、好き好き~♪」といった甘えん坊な性格なので、ついついかわいさ余って甘やかしすぎてしまう飼い主も多いのではないでしょうか。この甘やかしが吠え癖を定着させてしまう原因の1つなのです!
では、どうすれば無駄吠えをやめさせることができるのでしょうか。
マルチーズの無駄吠えとは!?
飼い主に伝えたい思いがある!
ワンちゃんは私たち人間のように、言葉で話すこともスマホやパソコンで言葉を入力して思いを伝えることはできません。そのため“吠える”という行動は、ワンちゃんにとってコミュニケーションを取る手段であり、食べる・寝る・遊ぶなどと同じように当たり前の行為なのです。
吠える理由は以下の5つが考えられます。
・警戒
・要求
・興奮
・不安
・ストレス
これらの気持ちを飼い主や家族に知らせたいが故に吠えてしまうのです。しかし、すぐに吠え癖を直すことは現状難しいこと…ですが吠え癖がエスカレートしてしまえば、近所迷惑にもなりかねません。人間社会で共存するには、人間社会のルールをワンちゃん自身に教え込む必要があるのです。
警戒吠えと要求吠えって何?
吠え方の種類と対策について
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マルチーズを始め、全ての犬種にもいえる「警戒吠え」と「要求吠え」。
ワンちゃんを飼われている方は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。では、この2つの吠えには一体どんな理由があり、直すことはできるのでしょうか。
●警戒吠え
マルチーズはとても神経質で警戒心が強い犬種でもあります。そのため自身のテリトリーに知らない人や動物、また大きな音などがすると異常に反応して吠えてしまいます。
この警戒吠えを直すには、まずは飼い主との関係性を見直すことから始める必要があります。
本来であれば、子犬の頃から社会性を学ばせることで警戒吠えを防ぐことが可能ですが、もし成犬になっても警戒吠えをしてしまうようであれば、しっかりとしつけをする必要があります。
【しつけ方法】
・人やほかの動物に対して吠える場合
来客やお散歩中に出会う家族以外の人に吠える場合は、まずはその人が敵ではないことを教える必要があります。
可能であれば友人や近所の方に協力してもらい、その人から手渡しでおやつをあげてもらいましょう。そうすることで、ワンちゃんも「この人は悪い人ではない」と徐々に警戒心が解き放たれていくようになります。
ほかの動物に吠えるようであれば、その動物と顔を合わせないようにしたり、お散歩の時間帯やルートを変えてみたりすると効果的ですよ。
・音などに対して吠える場合
インターホンの音や携帯電話の音などに反応して吠える場合も同様で、おやつをあげてみてください。音が鳴って吠えたら飼い主がおやつをあげることで「インターホンが鳴るとおやつがもらえる!」「嬉しいことが待っている!」と思うようになり、次第に落ち着くようになります。
●要求吠え
冒頭でもお伝えしたように、マルチーズはとても甘えん坊な性格の持ち主。とにかく飼い主に構って欲しいがために、様々な要求を行ってきます。「遊んで!」「ごはんが食べたい」「眠たいよぉ」「お散歩に行きたい!」「なでなでして♪」と、とにかくして欲しいことがあるとそれを伝えるがために吠えるのです。
吠えるのがしつこくて、またかわいくてそこで毎回要求をのんでしまうと、マルチーズの甘えはエスカレートし吠え癖が悪化していってしまいます。これを直すには、ときには心を鬼にして根気よくしつけをしていく必要があります。
【しつけ方法】
まず1番にして欲しいことは、マルチーズが何かを要求して吠えてきても『要求に応じない』ことが大切です。要求に応じてしまえば、応えてもらえると勘違いしてしまうからです。要求吠えをしたら無視をし、無視をしてもおさまらない場合は、無視をしたままほかの部屋に行くなどして離れるようにしましょう。
そして、マルチーズが吠えるのを止めたら褒めてあげ、要求に応じたり一緒に遊んであげたりしましょう。
※ごはんの時間を決めると、その時間にあげられないことが出てしまうと要求吠えをし始める可能性があります。そのためごはんの時間は決めず、飼い主のペースで与えると要求吠え対策に繋がるのでおすすめです。
メリハリのあるしつけを
中途半端なしつけが1番だめ!
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マルチーズの姿を見ると、どうしても甘やかしてしまいたくなるのが飼い主の心情。でも甘やかし過ぎたり、中途半端にしつけをしたりするのは、愛犬をワガママにさせ、問題行動に走らせる原因となります。
しつけをする上での大事なポイントは『褒める』『叱る』を上手に使い分け、メリハリを持ってしつけをすること。これで愛犬の問題行動を直す道が開けます。
悪いこと、してはいけないことをしたら「ダメ!」「NO!」と短い言葉を使って大きな声で叱り、そこで大人しくなれば「よくできたね!」「いい子」と大げさなぐらいに褒めてあげる、これを何度も繰り返し忍耐強く行うことで、愛犬も何がいけないのか理解するようになります。
特にマルチーズは元々とても賢い犬ですので、きちんと飼い主の意図をくみ取ってくれます。何度も繰り返し愛犬に伝えていきましょうね。
色々なしつけをしてもダメだった…そんなときは
『褒めて叱る』といったしつけで改善されない場合は、もしかしたらストレスが原因かもしれません。最近お散歩に連れていってあげていますか?毎日コミュニケーションを取ってあげていますか?今一度、愛犬との関係性をよく見つめ直してあげましょう。
どうしても「吠える」理由がわからない場合は、プロの手に相談してみるのも1つの手です。獣医さんやドッグトレーナー、ブリーダーなどに相談してみると、きっと良いアドバイスをいただけると思いますよ。
まとめ
しつけを始め、何をするにも飼い主の愛情は必要不可欠です。お互いの言葉で会話をすることはできませんが、思いは必ず伝わります。愛情を持ってメリハリのあるしつけを行えば、どんなに吠える子であってもきっと思いは通じますよ。決して諦めないで根気よくしつけを行っていきましょうね!
しつけ以外にもお手入れや運動量など、飼う前に知っておきたい情報はこちらの記事でご紹介しています。
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著者/ブリーダーナビ編集部